わたしのいるところ

45歳の「わたし」の日常風景から、 彼女や登場人物たちの後ろに潜んでいる「物語」を示唆してる。 世間の評とは違うが、私にとってはとても「刺激的」な46の短編だった。
455 ジュンパ・ラヒリ 「わたしのいるところ」 45歳の「わたし」の日常風景から、 彼女や…

本が好き! 1級
書評数:667 件
得票数:11743 票
語りかける書評ブログ「人生は短く、読むべき本は多い」からの転記になります。
殆どが小説で、児童書、マンガ、新書が少々です。
評点やジャンルはつけないこととします。
ブログは「今はなかなか会う機会がとれない、本読みの友人たちへ語る」調子を心がけています。
従い、私の記憶や思い出が入り込み、エッセイ調にもなっています。
主要六紙の書評や好きな作家へのインタビュー、注目している文学賞の受賞や出版各社PR誌の書きっぷりなどから、自分なりの法則を作って、新しい作家を積極的に選んでいます(好きな作家へのインタビュー、から広げる手法は確度がとても高く、お勧めします)。
また、著作で前向きに感じられるところを、取り上げていくように心がけています。
「推し」の度合いは、幾つか本文を読んで頂ければわかるように、仕組んでいる積りです。
PS 1965年生まれ。働いています。

45歳の「わたし」の日常風景から、 彼女や登場人物たちの後ろに潜んでいる「物語」を示唆してる。 世間の評とは違うが、私にとってはとても「刺激的」な46の短編だった。
455 ジュンパ・ラヒリ 「わたしのいるところ」 45歳の「わたし」の日常風景から、 彼女や…

著者のツィッターで今も発表され続けている「ほぼ百文字小説」約2千篇のなかから、 200篇を精選収録したもの、とある。
456 北野勇作 「100文字SF」 著者のツィッターで今も発表され続けている「ほぼ百文字小説…

それにしても高田大介「図書館の魔女」は凄かった。 一ノ谷の「高い塔の魔女」に使えることになったキリヒトが接見したのは、 話すことができない同年代の少女、マツリカだった。
457 高田大介 「まほり」 それにしても高田大介「図書館の魔女」は凄かった。 一ノ谷の…

チャールズ・ブコウスキー、只者では無い。 だからこそ、長年少し遠ざけて読まないようにしてきた。 ハマりそうだから。
458 チャールズ・ブコウスキー 「くそったれ! 少年時代」 原題は「HAM ON RYE(ラ…

壮大というより、「新たなSF」と言って良い「三体」の続編。 本作は「地球往事」三部作 の第二部である。
459 劉慈欣 「三体Ⅱ 黒暗森林」 壮大というより、「新たなSF」と言って良い「三体」の続編…

中編「オブジェクタム」 短編「太陽の側の島」 短編「L.H.O.O.Q.」の3編から成る。
460 高山羽根子 「オブジェクタム」 中編「オブジェクタム」 短編「太陽の側の島」 短編…

アメリカの公共ラジオNPB(ナショナルパブリックラジオ)の上海駐在員が、 2014~2016年に「お話してくれたら料金はタダ」という触れ込みでタクシーを始めた。
461 フランク・ラングフィット 「上海フリータクシー:野望と幻想を乗せて走る「新中国」の旅」 …

2019年ラグビーワールドカップ(以下2019WC)を日本に誘致した、張本人である徳増さんの本。 2019WCの中での様々な出来事や誘致を通じて、徳増さんが若者たちへ伝えたいこと、が書かれている。
462 徳増浩司 「君たちは何をめざすのか 《ラグビーワールドカップ2019が教えてくれたもの》」 …

あぁ、この夏もう少し早くにこの本に気付いて、そばに置いていて、 暑い盛りの日中やら、何だかな~、てな事があった時にでも、めくれていたら良かったのに・・・
463 GESTALTEN、ロバート・ムーア他 「ワールド・トレイルズ 世界は歩いてみたい「道」にあ…

年齢制限で引退を目前にしたB級ボクサーが、 最後の9ヶ月をかけて引退撤回の条件になるチャンピオンを目指すドキュメント。
464 山本草介 「一八〇秒の熱量」 年齢制限で引退を目前にしたB級ボクサーが、 最後の9ヶ…

同居している二人兄弟の、夏から正月明けまでのお話。 二人のお話を読み終わったら、「今のままで良いんだよ。変わらなくても良いんだよ」と、 そっと肩に手を置かれたような気持ちになった。
465 江國香織 「間宮兄弟」 同居している二人兄弟の、夏から正月明けまでのお話。 (恐らく…

五人の大学同級生が「友(かそれ以上)」になっていくまでの、4年間のお話。 伊坂幸太郎らしく事件も盛り込まれるが、なかなかこの小説は王道だ。 後からズシンと響いたよ。
466 伊坂幸太郎 「砂漠」 五人の大学同級生が「友(かそれ以上)」になっていくまでの、4年間…

「守り人シリーズ」第6作、ラスト前だ。 皇太子チャグムの成長を十二分に堪能する事ができるし、 この先新ヨゴ皇国に降りかかってくる、大きなストーリーの「頭出し」としても楽しめる。
467 上橋菜穂子 「蒼路の旅人」 「守り人シリーズ」第6作、ラスト前だ。 皇太子チャグムの…

渾身の私小説だと思う。 こんなのを書いてしまったら、「次が書けなくなるのではないか」と心配になった程。
468 若竹千佐子 「おらおらでひとりいぐも」 渾身の私小説だと思う。 こんなのを書いてしま…

下町アカシア商店街を舞台にして、黄泉の国へ旅立ってしまった人たちと、 この世に残っている者の、両方の「想い」を描いている連作短編集。
469 朱川湊人 「かたみ歌」 下町アカシア商店街を舞台にして、黄泉の国へ旅立ってしまった人た…

タイムトラベラーたちの6つの短編集。 かっちりした作りで、どれも楽しめた。 でも、幾つかは少しブラックな幕引きで 「笑ゥせぇるすまん」を思い出した(「ドーンッ」)。
470 佐々木譲 「図書館の子」 タイムトラベラーたちの6つの短編集。 かっちりした作りで、…

「守り人」シリーズの外伝的短編集。 13歳の頃のバルサとタンダに心が穏やかになってみたり、老いたバイプレーヤーたちの心に想いを寄せてみたりと楽しめた。
471 上橋菜穂子 「流れ行く者」 「守り人」シリーズの外伝的短編集。 13歳の頃のバルサと…

「ある出来事」なり「ある場所」を、 『一日』と、その前後の長~い時間を『百年』と見て、 私たちが過去だけでなく、 未来とも繋がっていることを示唆している短編集。
472 柴崎友香 「百年と一日」 「ある出来事」なり「ある場所」を、 『一日』と、その前後の…

生きていく上で誰にもやってくる「つらい事、厳しい時期」は、 時間や人との繋がりのなかで癒されたり、自分を強く鍛えてくれたりする。 そんな示唆の短編集。 (う~ん、月並みな表現しかできない・・・)
473 吉本ばなな 「とかげ」 生きていく上で誰にもやってくる「つらい事、厳しい時期」は、 …

香港で 活躍? 暗躍? する、アフリカ系ビジネスマンを対象にした人類学のフィールドワーク。 彼ら独特の「流儀」「哲学」的なものが興味深かった。 国家安全法が強行された現在彼らがどう動いているのか、心配になった。
474 小川さやか 「チョンキンマンションのボスは知っている」 香港で 活躍? 暗躍? する、…