本当の戦争の話をしよう: 世界の「対立」を仕切る




アメリカの戦争の後始末をしている、自分も加担していると書く「武装解除」を仕事とする筆者が福島の高校生と戦争の真実に迫る。平和を求めることの困難さと日本の未来を考えさせる。
東京外大で留学生相手に「平和構築学」を講義し、本業は「武装解除」と言う伊勢崎さんが、3.11を体験し…

本が好き! 1級
書評数:273 件
得票数:2307 票
年齢の壁の前に、すぐ忘れてしまいそうになる感想を書きとめようと思って書きはじめた書評ですが、献本を受け取ることで自分の本選びの幅もひろげられた様な気がします。皆さんの書評で気になったのものもメモって図書館に行ったり、このサイトに出会ってよかったなと思っています。今後もよろしくお願いします。




アメリカの戦争の後始末をしている、自分も加担していると書く「武装解除」を仕事とする筆者が福島の高校生と戦争の真実に迫る。平和を求めることの困難さと日本の未来を考えさせる。
東京外大で留学生相手に「平和構築学」を講義し、本業は「武装解除」と言う伊勢崎さんが、3.11を体験し…



大きな政府、小さな政府と社会保障の在り方を議論するが、アメリカ合衆国が日本のような医療制度を目指す困難さがとてもよく伝わる。
数年前に医師会が開催したムーア監督のシッコをみに行ったことがある。アメリカの医療事情を辛らつに批判す…




NHKで放送していたドラマ。見逃してしまううちにわからなくなり原作に。読んで正解。とっても面白くて、今度はどんな風にドラマ化したのか見てみたくなりました。
宮部みゆきの時代物にはかわいい子どもがよく登場するが、今回の子どもの素敵なことといったらない。 同…




佐世保小学校女児殺害事件、報道の陰にこんなドラマがあったことを初めて知る。少女に自分の犯した罪の意味を感じさせることがどんなに困難な教育であるのか。大人たちひとりひとりに手に取ってほしい本である。
佐世保小学校女児殺害事件。殺された同級生の父は毎日新聞佐世保支局支局長であった。その家族と毎日食卓を…




ゼルプシリーズ最終巻。ヴェルカーの殺人はゼルプの殺人と同じであるのか・・・それは自分にとっての正義を問うことでもあるだろう。
私立探偵ゼルプの3作目は、東西ドイツの統合後が舞台となる。雪道で側溝にはまった車を援けたことから始ま…




「朗読者」の作者が綴る探偵小説。3部作の第1作目。過去を遡ってしる権力を持つ者の謀略に唖然とさせられる。
私立探偵ゼルプ。彼には、恋人、医師の友人、亡き妻の兄のパトロン、猫のターボとそれを世話してくれる隣人…




「悼む人」で感じた人間の存在そのものを受け入れる温かさ。子どもをめぐる辛い状況を書き綴りながらもそれを乗り越える「群れ」の力を信じさせる作品です。
是枝監督の「誰も知らない」を見た時、これが本当に日本なのかと衝撃を受けたのを覚えている。その後、「ホ…




上下2冊。上巻の注釈がどこにもなくて探したら下巻の最後に…(汗)しかも参考書籍。どんな学術書なんだと思ったけれど、中身はなかなか興味深く真のリーダーとは何なのかを考えさせられる。
Wikipediaによれば、「第2次世界大戦の始まりは1939年9月1日のドイツ軍のポーランド侵攻だ…




青春の門の織江は強烈な印象で私の中によみがえります。いつまでも進化していく大竹しのぶという女優が綴る自叙伝。誠実な生き方に共感を持ちました。
先日、ミスチルのリフレクションを観に行った。札幌のステージで桜井さんが進化論について面白い話をしてい…




ナチはどうやって台頭していったのか、暗い時代のハンスの恋とともに描かれる不条理。それが合法的に政権を奪ったナチスの恐ろしさであったことを知る。
1933年はヒトラーが事実上の政権をとった年。この後、ドイツはならず者のナチが虐殺集団へと突っ走る。…




ベルリン3部作の完結編。敗戦の混乱の中でたくましく生き抜くエンネ。再び集った家族が過去を語り、そこから新しい道を模索していく切なくも希望を失わない生き方に共感を感じる。
1945年、それは世界史にとって最も大きな意味を持つ年であるといっていいだろう。ベルリンの陥落を読み…




クラウス・コルドンのベルリン3部作の1作目。第1次世界大戦で敗色濃厚なベルリン。その中で戦争をやめろと人々は立ち上がる。11月革命下の家族の物語。
イスラム国に拘束された後藤さんの処刑のニュースに気持ちが沈む。たまたま読んでいた本がこの「ベルリン1…




菅原文太さんが「ほとんど人力」の中で対談している相田さんの小説。対談内容も面白かったが期待を裏切らない面白さで、日本の今がよく見える。
未解決事件を解決するための部署というのが警察にはあるらしい。期待されてはいるが煙たがられている刑事が…




文学者が書いた戦犯裁判として紹介されていたので読んでみた。法廷を舞台とした作品「事件」同様、原告、被告の激しいやり取りは迫真に迫り読み応えのあるものだった。
元陸軍中将岡田資は数あるBC級戦犯の中で、「自分がすべての命令を下した、部下は自分の命令に従っただけ…


こんな女性がいたら男性は最高に幸せですね。さくらさんの幸せを祈りたいものです。
やしきたかじんさんの闘病生活を支えたさくらさんの献身的な愛を描く作品。親子ほども年の離れた二人の打算…





山田太一脚本の「獅子の時代」でのかっこいい菅原文太さん。俳優以外でもこんなにかっこよかったんですね。
総選挙の渦中に訃報を聞いた文太さん。テレビの映像で俳優業ではなく日本を憂える活動をしておられたのだと…




今まで読んだ湊さんの作品とは少し違う。謎解きだけでなく心に残った物語になっています。
登場する人物達がすべてNのイニシャルを持つサスペンス。 希美・・・島育ちで将棋が上手、父が愛人…





紛争国の治安の回復のために兵士から武器を回収し、引き換えに仕事等を提供する。被害者との不平等性に悩みながらも現地の人々に寄り添いながら活動する一人の日本人女性の想いの詰まった一冊です・
瀬谷ルミ子さんという名前を知ったのは或るシニア系の雑誌の記事からだった。そうか支援活動にはそんな武器…


政治は官僚が動かすのか、政治家が行うのか。その関係が普天間という基地をめぐる攻防の過程で見える。
前防衛省次官が語る普天間基地移設に係る沖縄―政府―アメリカ合衆国の交渉の経緯。報道の裏側で当事者にし…



少年事件は刑罰が今問題にされるけれどその前にそうした事件を起こさないための国民的努力が必要ではないか、それを考える一助となるルポであると思う。
今、「どうして」と言いたくなる少年事件の最初の気づきは、1997年に起きたあの酒鬼薔薇聖斗事件からだ…