クスノキの番人





願いが叶う木なのかと思ったら、これは想いを伝える木なのだ。はじめて会った叔母に助けられ、その命令で神社のクスノキの番人をさせられる話しなのだが、その願い。人それぞれにドラマがあり心をゆさぶられた。
問題を起こし、このままだと刑務所かと思っていたところで叔母に助けられた。その人の命令で不思議な力があ…

本が好き! 1級
書評数:1365 件
得票数:25606 票
よろしくお願いします。
昨年は雑な読みが多く数ばかりこなす感じでした。
2025年は丁寧にいきたいと思います。





願いが叶う木なのかと思ったら、これは想いを伝える木なのだ。はじめて会った叔母に助けられ、その命令で神社のクスノキの番人をさせられる話しなのだが、その願い。人それぞれにドラマがあり心をゆさぶられた。
問題を起こし、このままだと刑務所かと思っていたところで叔母に助けられた。その人の命令で不思議な力があ…





もともとの原点はホラー色が強い作品だが、それを見事に清朝というのか王権批判にしている。最後の章がそれだ。最後のほうの桃源郷に皇帝が行く、そこで体験する過酷なまでの仕打ち。ここが大切なところに感じた。
『聊斎志異』のリメイク(二次創作)。 『聊斎志異』の印象は、日本で例えると百物語に近いものだった。…





表題作の魂手形は面白い。あの客はシャーマンみたいなものなのか。最後の復讐代行が凄まじい。宮部さんの小説は面白いな。
三島屋変調百物語の七巻です。 今回は三話あります。一話100ページ前後と読みやすく、それでいて不思…




鬼退治で有名な源頼光が敵役。山の民が大江山の鬼、土蜘蛛などと蔑視され討伐の対象となっていたという史実とは思えないファンタジー小説。
今村作品にはずれなし。 と言われているのですが、この作品は初期の作品であり、ぶっちゃけ普通です。 …




安倍元総理がモデルなのだと思う。リスペクトが強すぎる。総理の死で影武者になった男が代わりに難問に立ち向かうという形式、インバウンドを使った景気対策、大災害、感染病、東京オリンピック。台湾有事。
モデルは安倍元総理だと思われる。いささかリスペクトがすぎるとも思わなくもないが、安倍氏が戦後の総理と…





ヒューゴ賞受賞作品。おとぎ話しとファンタジーの融合。三つの課題をなして墓守の女を味方にし、ゴブリン市で解放した剣士を仲間にし、ゴッドマザー教母の叔母を勧誘し、極悪王で姉の夫を倒しに行く旅。
これは当たりでした。ヒューゴ賞受賞作品ということで読んだのですが、最初、冒頭で骨の犬を作ったとか、イ…





楠木正成が城から死んだと偽装し逃げた。後醍醐天皇らが捕獲された。そこで終わっている。太平記はそこからはじまる。どういうことなんだ。ふざけすぎ。
コントにしか思えない。 例えば・・・。 >>万乗の君なめたらあかん >>なめたらあっか…





大正期から戦前戦後あたりまでに関しての記述は見事だった。近代史をここまでわかりやすく書いた本ははじめてだ。
歴史の嫌いな人が、だいたい話しているのはごちゃごちゃしていてわかりにくいということだと思う。 それ…





タイトルの意図が最後になり理解でき、なるほどと納得した。陽のあたる場所に生きる白鳥と闇夜に生きる蝙蝠。誰が白鳥で誰が蝙蝠なのか。二つの恋の様子があのシェークスピアの悲劇と重なる。
東野作品はやたらと映像化されている印象が強い。 たぶん、わかりやすいからだと思う。 シンプルなミ…




本格ミステリーです。スウェーデンミステリー。絶対的な田舎の権力者地主が頭を殴打され、ウナギの罠の中で密室状態で発見されます。かなり面白い。
古典の名作として名の知れた1967年に書かれたスウェーデンミステリー。 かなり古臭い展開なのですが…




他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一番孤独なクジラというのがいて、それが52ヘルツで声を発している。主人公の女性は虐待されていた過去が。虐待されている中学生と知り合う。同じ周波数の持ち主。
同じ立場の人間にしかわからないことはある。 共感振動に近い感覚なのかもしれない。 同質の人間には…




主人公が精神的なショックて゛小学生から成長が停止している女子高生というのがいい。でも、推理力は大人顔負け。難事件を解決します。
かなり出来の良いミステリーだと思う。 二話構成となっていて、最初の保健室登校の同級生の死の謎は、こ…




殺人事件の現場から犬が消えていて、その犬を過去に一家惨殺をした受刑者が飼っているという面白い設定。この男の犬愛がすごい。 16
殺人現場から一匹の犬が消えた。 その犬を元一家惨殺犯の男が飼っていた。 潜入取材をし男に接近…





探偵小石は恋しない 森バジル めっちゃ面白い、最後の回答編で怒涛の伏線回収、それも二重底。探偵と助手のキャラや会話もいい。僕の好みの作品だった。
今年、一番の衝撃かもしれん。 この怒涛の伏線回収は必読もの。 こういう軽いのりのミステリーは嫌い…





ピュリッツァー賞候補作。大航海時代、アメリカ大陸に上陸した部隊がそこで散り散りになり最終的に四人になって生き残る話し。実話ベースのようだが、視点が奴隷。ムーア人とはアラブ系の黒人という意味。
すごかった。 面白い。 ピュリッツァー賞候補作です。 ムーア人とはアラブ系の黒人という…




保護犬を引き取り飼っているセレブを偽装しSNSで発信している貧乏女が、本の出版をするという詐欺師に騙され、その嘘を真実にしようと保護犬を貰い受けようとするが嘘に嘘を重ねてドツボにはまっていく話し。
主人公のキャラが嫌いだ。 ここまで自分勝手では良いところを探すのも苦労する。 保護犬を引き取…



平和なミステリーは、やはり刺激が足らない。自称ひきこもりの鳥井の推理が冴えている。短編三作品。同僚の女子の様子が変とか、駅に変な子供がいるとか、女子高生に悪意をぶつけられるとか。
これといった刺激的な謎はありません。 平和なミステリーです。 探偵はひきこもりの鳥井。ひきこ…




巷説シリーズ最終巻、辞書のような分厚さ。読むのに一日半かかりました。疲れた。 巷説、続、後、前、西、遠・・・ついに最終巻。
僕は早読で休日に三冊くらい読むことがあるのですが、本書は二日かかりました。というのも辞書みたいに分厚…




寄生虫が恋を媒介するという話しです。それは自分の意思なのか、それとも寄生虫の心なのか。ラストは少し切なくて良感じになっている。
映画化されているらしい。 たしかに、この小説は映像化したほうが伝わるのかもしれない。 寄生虫…




年表を意図的にのぞくことでシンプルなストーリーとして歴史が体感できる内容になっていて、わかりやすい。
世界史の難解さは、ごちゃごちゃしているからである。 その最大の問題点は二つあり、一つは年表である。…