暗幕のゲルニカ



ファシズム横行するスペインフランコ政権時代のゲルニカ空爆の悲惨さを訴えたピカソの作品に暗幕をかけて行った2003年の国連会場のイラク空爆演説がきっかけとなって生まれた第155回直木賞候補作品
司馬遼太郎氏の「街道をゆく 南蛮のみちⅠ」で、司馬氏一行はイエズス会宣教師として日本にキリスト教をも…

本が好き! 1級
書評数:131 件
得票数:1186 票
還暦を過ぎたオヤジです。まだしばらく仕事は現役です。ガバナンスに絡んだ仕事をしています。駅伝と柔道が大好きで、映画と読書も楽しんでいます。読書は、塩野七生と司馬遼太郎の著作が特に好きです。本屋大賞や直木賞受賞作等もよく読みます。洋物ではリスベット・サランデルが主人公の「ミレニアムシリーズ」等が好みです。



ファシズム横行するスペインフランコ政権時代のゲルニカ空爆の悲惨さを訴えたピカソの作品に暗幕をかけて行った2003年の国連会場のイラク空爆演説がきっかけとなって生まれた第155回直木賞候補作品
司馬遼太郎氏の「街道をゆく 南蛮のみちⅠ」で、司馬氏一行はイエズス会宣教師として日本にキリスト教をも…





映画のよさがじんわり心に染みわたってくる物語です。映画好きの私にはたまらない蘊蓄が満載でした。
幸福な映画を観た。と、小説の中の”私(円山歩)”が語ります。彼女は大企業の課長職の仕事を投げ打ってて…



和製デュマ・佐藤賢一が「小説フランス革命」18巻の後、「小説ナポレオン」の執筆に2014年頃から取り掛かっていることについて
解説で、フランス文学者の鹿島茂が面白いことを書いていました。 佐藤賢一は、「モンテ・クリスト伯…



漫画版を小6の孫に読むように勧めてみるかな?
含蓄のある本だと思います。今年小学校6年の孫に読ませたいと思いますが、興味を持つか持たないかはわかり…




737年(なみだ、なみだ)で藤原四子没の天然痘!
時は奈良の都平城京で花開いた天平時代です。 「一つ長屋に四人の息子、モナカどう百円で」等の語呂…




フランス革命で政敵ロベスピエールを倒し、その後のナポレオンの活躍する時代では皇帝ナポレオンから最も恐れられた男の生涯
このジョセフ・フーシェは、敵にもしたくないですし味方につけたくもないですね。できたら関わりたくない人…




貧農の王龍が奴隷女と結婚して大金持ちになるまでの波乱万丈の物語_その奴隷だった糟糠の妻・阿蘭こそが王龍一家にとって福の神!
パール・バックは1892年アメリカのバージニア生まれの小説家です。 生後3ヶ月で母と中国で宣教…




泣く子も黙るハンニバルがスペインから、ピレネーを越え、フランスを横断し、アルプスを越え、イタリア北部に進攻し、機動力を活かした戦略・戦術でローマ軍に連戦連勝し半島の北から南まで一刀両断するお話!
紀元前218年の5月、29歳のハンニバルは準備した全軍を率いてスペインでのカルタゴの本拠地で新カルタ…




日本の企業に蔓延る隠蔽体質がバブル時代からの損失を膨張させ解消するには大きすぎる不発弾と化したというフィクションにしてはリアルすぎる企業小説!
この手の実在の政治家とか財界の大物のモデルを登場させた小説は、私にとっては、山崎豊子の「沈まぬ太陽」…




アスリートファーストの靴づくりに徹したナイキ創業者とその仲間のシュー・ドック魂の半生記!日本の靴メーカーや商社との関りエピソードもふんだんに語られています。
ナイキ創業者フィル・ナイトの自伝・半生記です。 痛快にして波乱万丈のシュー・ドッグぶりが描かれていま…




鹿児島の私学校の若者たちが暴発し、西郷が下山する七巻です。司馬遼太郎氏の西郷隆盛に対する酷評が見え隠れし、私を含め多くの読者がこれ以降の読書をあきらめたくなる難所にさしかかりました。
西郷が帰郷後作った私学校は、学校とはいうものの、実際には、鹿児島における独裁政党とでもいうものでした…




シェークスピアの「ベニスの商人」の守銭奴のような悪徳商人のイメージが、塩野七生の「海の都の物語」第2巻で牽制や統制の効いた体制の下で、信用に値する篤実なヴェネツイア商人へ変わりました!
ヴェネツイア商人は根っからの交易商人です。 シェークスピアの「ヴェニスの商人」のイメージからは…




アラビア数字の適用から複式簿記が生まれ、中世イタリアのルネッサンスを支えた金融一家メディチ家の繁栄の話から、財政危機から起きたフランス革命の話など興味深々の帳簿を通しての歴史がありました。
1202年イタリアのピサの商人レオナルド・フィボナッチが算術に関する歴史的な著作「算盤の書」を表しま…




革命の中の革命として名高い「フランス革命」の前夜に、名演出家の佐藤賢一氏が登場させたのは、革命のライオン「ミラボー」、そして秀才で、どちらかといえば内向性の弁護士のロべスピエール!
著者の佐藤賢一さんは、山形県鶴岡市生まれの48歳、山形大学教育学部卒業後、東北大学大学院に進まれ、西…




ヴェネツイア人がはじめて住民投票によって元首(ドージェ)を選んだ697年から、1797年にナポレオンに攻められて滅亡するまでのヴェネツィア共和国一千年の物語の始まりです。
この第1巻では、ヴェネツィア誕生の苦労話と第四次十字軍の話が印象に残りました。 ローマ帝国末期…




「文明」と「文化」の違い、そしてジョン・スタインベックの「怒りの葡萄」についての司馬遼太郎氏の考察を面白く読ませてもらいました。
アメリカに渡った司馬遼太郎氏が語っています。 「文明は、多民族地帯に起こりやすい」そして、「文…




ニューヨークを中心に米国への入植順のヒエラルキーが安定するまでの文化や考え方の違いを巡っての争いが絶えなかった歴史について学べました。
この本を手にしたきっかけとしては、映画「ブルックリン」(’15米国、日本公開は’16)の影響が大きか…




現実の社会が虚構というのなら映画「レディ・プレイヤー1」で描かれていた「バーチャル・リアリティの空想の社会は虚構の虚構なのかな?
この本を読んでいるとき、たまたまNHKスペシャルの「人類誕生①」を観ました。高橋一生がナビゲーター、…




歴史を、認知革命、農業革命、科学革命という3つの軸でぶった切って、その切り口から串刺しにわかりやすく説明が施されていました。
上巻では、認知革命と農業革命の二つが主に語られていきます。 農業革命もそれまでの狩猟を中心とし…




空海というそらおそろしいばかりの存在を浮かびあがらせた司馬遼太郎の風景画というよりも曼荼羅画のような面持ちの名作!
この「空海の風景」のあとがきで、この著作が連載であったことを知りました。著者は、連載中多くの識者から…