セミ




セミは単なる虐げられたサラリーマンなのだろうか?読むだけなら数分の作品ながらいつまでも絵を眺めながら色々と考えてしまう。
私はあまり絵本を読まないのですがこのジャケットに惹かれました。表紙も含めほとんどのページが灰色を基調…

本が好き! 1級
書評数:337 件
得票数:11607 票
昔からずっと本は読み続けてます。フィクション・ノンフィクション問わず、あまりこだわりなく読んでます。フィクションはSF・ホラー・ファンタジーが比較的多いです。あと科学・数学・思想的な本を好みます。




セミは単なる虐げられたサラリーマンなのだろうか?読むだけなら数分の作品ながらいつまでも絵を眺めながら色々と考えてしまう。
私はあまり絵本を読まないのですがこのジャケットに惹かれました。表紙も含めほとんどのページが灰色を基調…



アメリカ文学通の人にとってはとても楽しい本だろうと思いますが私にはちょっと。
本書は翻訳家の柴田元幸さんと村上春樹さんの翻訳についての対談等を集めて一冊にした本です。題名は村上さ…



統一感のない様々な話が集められた短編集。話にひねりはあまりなくかなりストレートな話が多い。
初めてこの作家の作品を読みますが1906年生まれのイタリア人でイタリアでは20世紀を代表する作家のよ…





宇宙と宇宙をつなぐとありますが多宇宙論の話ではありません。純粋な数学の話です。近年読んだ科学技術系の本で1番です。
整数論の難問であるABC予想を知っていますか?過去の提起された整数論予想は難問が多く、未だ解決の端緒…




原発事故に翻弄されるのは直接の被害者だけではないのかもしれない。重い内容ながらも それをものともせず読ませる筆力は素晴らしい。
木島雄介は福島県のC市で鬱屈した気持ちを抱えていた。高校を卒業してパチンコ屋の店長、将来の見通しも明…


カドブンの守備範囲の広さというか矜持というか心意気を感じる一冊ということも言えるかも。
本書は三つの作品による連作短編集という構成となっています。話はつながっていますので一つの話としてまず…





キツイけれども読み継がれて行かなければならない本
本書を読むのは初めてですが731部隊についての本は何冊も読んでいますので内容的にはそれほど新しい発見…



芥川龍之介ファンの方は必読です。そうでない方は本屋で少し立ち読みしてからにしてください。
この本をどのように紹介したらよいのか。1994年に日本に移住したイギリス人デイビィッド・ピースが芥川…



三億円事件をテーマとした競作アンソロジー。玉石混交という感じ。
本書は三億円事件をテーマとし五人の作家が競作したアンソロジーです。三億円事件をテーマとした小説には主…





頭の中に湧き上がるイメージの鮮烈さといったらこれぞ文学としか言いようがない
山尾さんの新刊は奇妙な構成となっています。「小鳥たち」「小鳥たち、その春の廃園の」「小鳥の葬送」の三…


あまり現実的ではな設定なのであればいっそスピード感を重視するほうが良いのでは?
この作者の名前もよく聞きますが読むのは初めてです。カドフェス制覇の協力のため残っている作品を調べたら…




不穏で落ち着かない気持ちにさせる整理しにくい物語
読み終わって面白かった、しかしすぐ内容を忘れる本があります。逆に読み終わっても自分の中で消化しきれて…



本書の主張の通り男女の能力差には疑問があるにしても、男女の違いは相当あると私は考える。つまるところそのギャップは研究するテーマの「定義」の問題であるかもしれない。
本書の献本に応募するとき男女の違いについての一般的な誤解を解き真実を解説したものだと素朴に考えていた…





オカルトなのに楽しい摩訶不思議な物語
猫が膝の上に乗ってきて喉をゴロゴロ鳴らせて前足で太ももの付け根を揉むような感じで踏みつけるのはどのよ…




気分転換には最高です。酷い目にあった著者には気の毒ですが。
以前、NHKBSで関口知宏が中国鉄道旅行する番組がありました。途中下車して駅の周辺を散策したりするの…




3分でわかる三億円事件
私は当時まだ幼かったため三億円事件のリアルな記憶はありません。しかしあのモンタージュ写真がとても不気…




この作品を10人中6人以上高い評価するとは思えない。しかし10人中2人ぐらいはとても好きな人もいそうだ。私はその一人である。
万城目学さんの小説を読むのは初めてです。名前はよく聞きますし、聞いたことのある映画もありますので人気…


ミステリーと社会派を融合しようとする目論見が中途半端に終わってしまった感じ
石黒洋平は母親が病死したため遺品を整理していたところ手紙から母親は赤嶺信勝という人物と関係があったこ…


ドラマも妙だが一体この作者は読者に何を感じてほしいと思っているのか気になる一冊。こんな変なバッドエンドの小説は読んだことがありません。
本書を読もうと思ったきっかけは直接的には現在放映されている福山雅治主演のテレビドラマ「集団左遷」を見…



安定の黒川ミステリー。考古学の知識がある方が読めば更に面白いかもしれません。
黒川さんの著作は疫病神シリーズ他数冊読んだことがありますが、本作品は大阪府警捜査一課シリーズ第三弾ら…