翡翠城市(ひすいじょうし)




どこかで読んだことがあるような設定が多く決してアイデアで勝負の作品ではない。しかしリアルさとバランスがとても良くこれからの伸びしろが大きい作品のような気がする。
ケコン島で採掘される翡翠の力は特別だ。翡翠を身に着けその力を制御できれば人間の能力を超えた感覚、フィ…

本が好き! 1級
書評数:337 件
得票数:11607 票
昔からずっと本は読み続けてます。フィクション・ノンフィクション問わず、あまりこだわりなく読んでます。フィクションはSF・ホラー・ファンタジーが比較的多いです。あと科学・数学・思想的な本を好みます。




どこかで読んだことがあるような設定が多く決してアイデアで勝負の作品ではない。しかしリアルさとバランスがとても良くこれからの伸びしろが大きい作品のような気がする。
ケコン島で採掘される翡翠の力は特別だ。翡翠を身に着けその力を制御できれば人間の能力を超えた感覚、フィ…





数々のSFの名作を彷彿させるだけでなく、現代の物理学をSF的に表現しようと果敢に挑戦しており読んでいてワクワクします。三部作の一作目ですがこの大風呂敷をどのように収束させていくのか楽しみです。
この本を本屋で表紙を初めて見た時、パラボラアンテナが付いたイージス艦に見えて海戦物のSFなのかと勘違…





内容は本格的でありながらも、詩・文学・哲学を交えて「時間」について考察する正に知の巨人と呼ぶにふさわしいループ量子重力理論学者カルロ・ロヴェッリによる科学エッセイ
万物の理論、つまり宇宙がどのようにできているかという理論を発見することは人類の夢であり、そのためには…




英語が苦手だった清涼院さんが言うことだからこそ腑に落ちる。そして今更ながら英語勉強したいと思わせる。単なる読み物としても面白い。
このサイトにおいても常々yasuhiroさんをはじめとする英語での原書を読まれて書評を書かれる方を尊…





沖縄は宝島である。宝とは何なのか?沖縄の歴史や人々の物語を幹にしながらも、社会派、ミステリ、ノワール、スリラーなどの要素もある重層的で重みのある物語。残り数十ページは涙なくして読めません。
舞台は戦後、アメリカ統治時代の沖縄、抜群の判断力、胆力、リーダーシップを持ち地元で人望を集めるオンち…


【急募】求む書評。できれば女性の方
スナック墓場・・これはスナックの名前なのだろうか?それとも象の墓場のようなものなのだろうかという疑問…



この物語は全くのフィクションなのだろう。しかし百田さんに近い年齢の男性にはとても共感できると思う。私は読んでいて忘れていた少年時代の良くも悪くも振れ幅の大きい気持ちを思い出した。
小学6年生の遠藤宏志は家が貧乏で生活保護を受けている木嶋陽介と吃音症の高頭健太と騎士団を結成する。も…




私の住む街を舞台にした心温まる物語。ギスギスした人間関係に疲れている方にお薦めします。
「人を殺してしまった・・・」森を彷徨う雛歩は体力の限界を迎え意識が遠のいていく中で綺麗な女性から問い…




今をときめく美人学者の自分史。いや自分史というよりは自分戦記なのだろう。
三浦さんを初めて見たのは何年前だったか、討論番組でこの人凄いなと思った記憶があります。例えばXという…




充たされざる者が山ほど出てくるが、読者もその一人だと感じるか?カズオイシグロからの挑戦状
世界的ピアニストのライダーは、ある街の「木曜の夕べ」というコンサートに招かれる。彼はそこでスピーチ及…





「ブレードランナー」が好きな人、特にまだ「ブレードランナー2049」を観ていない方は必読です。
実は「ブレードランナー」で描かれた未来世界は今年2019年なのです。 私が「ブレードランナー」を観…




人間の心は実在するのだろうか。それは単なる素粒子の相互作用であり幻想に過ぎないのだろうか。
奔放な母の異父兄弟であるミシェルとブリュノ、半分血がつながっていながら全く性格が異なる兄弟。ミシェル…



圧倒的な熱量をもった作品であることは評価できるとしてもあまりにも内容がしんどい。問題作です。
大西浩平は猛烈に仕事をすることが家族のためだと独りよがりに考えるいわば昭和のサラリーマン。家族の気持…




「憑いてこれる人だけ憑いておいで」という小野さんからの挑戦状的な短編集。ぼおっと読んでいるといつの間にか終わってしまいます。
待望の営繕かるかや怪異譚の第二弾です。このシリーズの特徴は営繕屋尾端の事件簿のような体裁を取っていな…





友情や愛情、ユーモア、文学、映画、歴史あらゆるものが詰まった珠玉の物語。読めば必ず伯爵の魅力の虜になるでしょう。
600ページを超えるこの物語を読んだ今でも伯爵と別れるのが寂しいと思えるほど魅力あふれる伯爵とその物…




玉石混交と言われるフィッツジェラルドの後期作品の中から村上春樹がセレクトした短編・エッセイ集。ある意味地味な、これほど地味な短編集はなかなかない。
この短編集はフィッツジェラルドの晩年の短編・エッセイから村上春樹さんがセレクトしたものです。ある意味…





基本書評集だがそれにとどまらない哲学者による思索、本の読み方、味わい方。とても共感できる部分が多く今年出逢った本のベスト候補です。
もう、「はじめに」からこの本の虜に。 やはり紙のページをめくりたい。ベッドにひっくりかえって本を読ん…



どのような切り口で評すべきかとても迷う作品。人に勧めるべきかどうかもとても迷う作品。
本屋でふと目についた小説恐怖新聞。面白いのかどうか迷いながらもついに読んでしまいました。さすが恐怖新…




センセーショナルな事件についての表面的な事実を追うものではなく、ニューギニアの文化について深い考察を行う文化人類学に近いノンフィクション
1961年11月、当時ニューヨーク市長であり次期大統領選への出馬を控えるネルソン・ロックフェラーの息…


様々な数学にまつわるエピソードを盛り込んで若い読者の興味を喚起しようとする試みは評価できるとしても。
一度数字を見たら忘れない栢山(かやま)は現在高校生。数学が得意だが少し浮世離れしたところもあり自分の…