貧乏人の経済学 - もういちど貧困問題を根っこから考える





絶望的な状況に対する唯一の希望は、丁寧な議論の積み重ねである。
とりあえずマイクロファイナンスを導入すれば、貧しい人々の生活はやがて改善する、というわけではないし、…

本が好き! 1級
書評数:201 件
得票数:1212 票
こんにちは。最近は、エネルギー関係の知識をかき集めたり、レヴィ・ストロースの高い視点を模倣してみたり、イザベラ・バードの無垢なまなざしに感動してみたり、そういう読書をしようかな、と思っています。





絶望的な状況に対する唯一の希望は、丁寧な議論の積み重ねである。
とりあえずマイクロファイナンスを導入すれば、貧しい人々の生活はやがて改善する、というわけではないし、…




リスペクトって、原作に忠実なことじゃないだろう?
萩尾望都の漫画「トーマの心臓」のノベライズ。この本の入り口はふたつあって、萩尾望都を知っていて手に取…




意外にも、彼にはコミュ力があり、勉強もでき、仕事もあったのだ。
秋葉原事件。Wikipediaから引用してみよう。 秋葉原通り魔事件とは、2008年6月8日…





「悲しき熱帯」は研究書というよりも、旅行記というよりも、文学だったのだ。
皆の語るレヴィ・ストロース評を読んでも、まあスゴイのかな、くらいにしか思えないけど、「悲しき熱帯」を…




日本人としてただ一人パナマ運河の建設に携わった人物とは、いったい何者であったのか?
以前、改修中の大河津分水に行ったことがある。青山士(あおやまあきら)の名を初めて知ったのはそこだ。碑…




ある種の超常的な力が現存する世界というのは、心理的なものと現実的なものとの距離がすごく近い。
辻褄が合う、ということは難しい。ロジカルな文章で辻褄を合わせるというのはそれほど難しくないし、という…





地獄というものが、善悪の価値判断とはまったく別のところにあるものだとしたら?
◆旅と地獄 旅といえば地獄。というのが、最近の国内旅行のテーマだ。生と死のコントラストが美しい恐山…




暗いところに立つことになっても、暗さに飲み込まれずにしっかりと立っているのだ。
周りで商社志望のやつらはみんな読んでいた本で、あまり本を読まない父もおもしろいと言っていて、やはり多…





ウナギの産卵場はどーやって発見されたのか?さらっとスゴいことが書いてあります。
ウナギと言うと、食べるウナギよりも昔飼っていたウナギのことを真っ先に思い出す。水槽をお引っ越しした翌…





思弁的、という言い方で良いのだろうか。河岸に繋留された舟で暮らす男の物語は、物語というにはあまりにストーリーを放棄しており、そうであればこそ「掬い上げられるべきもの」がまっとうに掬い上げられている。
「詩人」はもしかすると「明瞭にしか見えなかった」のではないか? ぼんやりとしてかたちにならないもの…




目の前にいる人や自分の属するコミュニティのために大工事を為す使命感とは。筑後川の堰造りの物語。
別府は雨だった。せっかく旅行に来ているのに大雨で、これからの3日間が思いやられる。オーギュスタン・ベ…





心をよせるなど、そんなしっかりしたことではない。
以前、幸田文の「崩れ」を読んだ。「感動の伝達役」としての著者から受け取ったのは、崩壊地のフラジャイル…





文庫が出たら読もう、と思っていて、ついに読んだ。
もちろん、周りにはハードカバーを持っている人がたぶんダース単位でいて、貸すよ、と言われ続けてきたが、…





なりふり構っていられないとき、良書に出会うのだ。
やっぱり苦しんでいるときは良い本に出会える。いや、もう本当に研修が大変なことになっていたんだけど、こ…





日本人にとって、「草原」とはどんな景観であったのだろうか?
あなたの原風景を思い出して下さい。と言われて、草原を思い出す人はあまりいないんじゃないだろうか?まあ…




![百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/5160BTEVGKL._SL160_.jpg)
写真を読む。人類百年の愚行に、自らの想像力が追いつくだろうか?
社会に対するモチベーションの違いはどこから来るのだろうか?最近、そういうことを考えている。社会になに…




新興国のマーケットを抑えるために必要なのは、ミドル層を抑えるとか、内陸部を攻めるとかじゃなくて、「市場のすきま」を抑えること。
◆新興国市場の定義 「買い手と売り手を容易に、あるいは効率的に引きあわせて取引させる環境が整ってい…




Xシリーズ3作目。感情を爆発させたら勝ち!みたいなドラマに対するアンチテーゼのようにも。ネタバレあります。
もうね、完全に個別のトリックを推理しようとしなくなってしまった(僕が)。XシリーズとGシリーズが絡み…





ギリシャ、エジプト、インド、イラン……と世界中を巡っていく。それらの旅を貫いているひとつのテーマが、残るもの/残らないもの、である。
大英博物館の収蔵品を選んで、その起源となる土地を訪ねる。以前、添乗員付き添いの受け身の旅なんかダメで…




PL・BS・CSがつながっている、というところから「読み方」を俯瞰する。
以前読んだ『「財務3表のつながり」で見えてくる会計の勘所』と同じ著者の本。再読しても良かったのだけれ…