新装版 白い航跡(上)





リアル『仁』の世界をたどる
ドラマ『仁』にはまった時がある。再放送でも、また、はまってしまった。西暦2000年に生きる脳外…

本が好き! 1級
書評数:696 件
得票数:8276 票
学生時代は書評誌に関わってました。今世紀に入り、当初はBK1(現在honto)、その後、TRCブックポータルでレビューを掲載してました。同サイト閉鎖から、こちらに投稿するようになりました。
ニックネームは書評用のものでずっと使ってます。
サイトの高・多機能ぶりに対応できておらず、書き・読み程度ですが、私の文章がきっかけとなって、本そのものを手にとってもらえれば、うれしいという気持ちは変わりません。 特定分野に偏らないよう、できるだけ多様な書を少しずつでも紹介していければと考えています。
プロフィール画像は大昔にバイト先で書いてもらったものです。





リアル『仁』の世界をたどる
ドラマ『仁』にはまった時がある。再放送でも、また、はまってしまった。西暦2000年に生きる脳外…





新書のロングセラーにはずれなし
手元にあるものは、2004年29刷。1979年刊行なので、ほぼ毎年増刷していることになる。タイトル…





「もらってうれしい土産じゃフツーじゃん。誰がこんなもん買うわけ?って常識を疑っちゃう奴がいいわけ。」(8頁)
希代の知識人・みうらじゅんによる新造語として、「マイブーム」「ゆるキャラ」に続けて世に広まった言葉…





「心理歴史学」の見果てぬ夢をさぐる。
現在、経済学や統計学のみならず、社会科学一般を学ぶ人・学んだ人にとって、「ゲーム理論」ということば…





「科学評論家対決」を勝手に試みてみる
ある時、科学についての評論を大雑把に見ていると、意外に数多くの書を出している二人がいることに気がつ…





「なんか今日一日糸織ちゃんと仲良くできて 今の記憶(おもいで)として繋がれたので・・・それで満足しちゃってました」(金目さん、46頁)
熱海でクリーニング店を一人で切り盛りする金目綿花奈さんのお仕事漫画も7冊目です。 前6巻のおわ…





「つまり、一つ一つのことわざは、長い歴史という道を永遠に変らずに進むものではないということです。むしろ、輪廻転生のごとく生死を流転するかのようだといえましょう。」(「あとがき」253頁)
ことわざ。たいていの人がその存在を知っているけれども、「何なのか」といわれると、捉え難い。類似の存…




天文学の歴史から、宇宙物理学研究入門へ
「はやぶさ」や「かぐや」といった人工衛星が打ち上げられたり、何かが発見されたりすると、国内ではちょ…




「その人が店に来るの当たり前になってたから 『また来てね』なんて言ったこともなかった」(「まどろみの星」惑星107の文房具店の店長、33頁)
初めて作者の絵を見たのは 『空をこえて七星のかなた』 (加納朋子)の表紙でした。青を基調とした静か…




宇宙探査機たちの「スター名鑑」、あるいは彼らの墓碑銘
スペースシャトル時代のおわったあとも、「宇宙探査」が話題を集めることは少なくない。日本でも、月探査…





草下英明さんをおぼえている人はおられませんか?
「夏休みと言えば天体観測」という(元)少年少女は、今も多いのではないでしょうか? 多少の夜ふかしは…





「お店を営んでいる人の顔が見える、小さな本屋。その魅力を追いかけた本です。」(はじめに、2頁)
いつの頃からでしょうか、「本屋の本」をよく手にするようになりました。特に意識はしてこなかったのです…





どんなときでも面白がって生きる、国芳親分とその愉快な門下たち。
本書を一読して、正直、「ああ、生きててよかった」と思った。ちょっとおおげさかもしれないが。この年に…





もっともっと楽しもう
「ひらひら」を読んでから気になってしまい、今は亡き杉浦日向子女史の本作をあらためて手にとった。葛飾…





「私が文学を志したときも、母はなにもいわなかった。ただ、本気だろうなと念を押しただけであった。」
冒頭の引用は次のように続きます。 「もちろん本気だと答えると、そんなら好きにするがいい、人は好き…





昭和政治史の教科書として。ここから学びはじめても遅くはない。
すでに多くのひとが紹介している本書を、あらためてここでとりあげるのは、少し気が引けるのだけれど、戦…





「だから『家族イデオロギー』と『都市イデオロギー』は矛盾せず、家系への自己同一化の狂おしいほどの感覚が、愛郷心の神話を生きることと背馳しない心的機構ができあがっていた。」(205頁)
イタリアにさほど詳しくなくとも興味深く読める1冊というのに、これほどタイトルのネーミングがうまくい…





「英国王のスピーチ」という映画があるのなら、「エンペラーズホリデー」という映画があってよい。
映画「英国王のスピーチ」は面白かった。よく考えてみれば、旧敵国の宣戦布告スピーチがクライマックスな…





「私は子供のころからの琴弾きだから、数えきれないほどの想い出のために。それから、あなた自身の貴重な想い出のためにもね。」(姉から、弟である作者へ、155頁)
平成22年逝去の三浦哲郎による生前最後となる随筆集です。 『白夜を旅する人々』 を読んでいて気にな…





「いい時期にいい対談ができて大変喜んでいます。・・・間に合って本当によかったというのが正直な感想です。」(上坂冬子)
以前、あるインタビュー記事で、鶴見氏が、最も信頼する書き手の一人として上坂冬子氏を挙げていたのを目…