星間帝国の皇女 ―ラスト・エンペロー―





滅びゆく帝国を任された最後の女帝――って一冊使って序章やないかーい
はい,上記↑の叫びがレビュー全てです.あう. “インターディペンデンシー(Inter-depe…

本が好き! 1級
書評数:760 件
得票数:18217 票
色々世界がひっくり返って読書との距離を測り中.往きて還るかは神の味噌汁.「セミンゴの会」会員No1214.別名焼き粉とも.読書は背徳の蜜の味.毒を喰らわば根元まで.





滅びゆく帝国を任された最後の女帝――って一冊使って序章やないかーい
はい,上記↑の叫びがレビュー全てです.あう. “インターディペンデンシー(Inter-depe…


かつて、戦争に倦んだ者の支持を得て政権を握るためにファシズムと手を組んだ者たちがいた。しかし、年月はファシズムを「手段」ではなく「目的」にすり替えてしまった。
ファージング三部作の第三部。 1941年、「ファージング・セット」によって英国とナチス・ドイツが単…




きっと、ファシストは美しい姿をしている。 彼らの顔は「平和的」で、彼らの佇まいは「清廉潔白」で、彼らの声には「景気の明るい見通し」が感じられるに違いない、 だからこそ大多数が彼らを支持したのだ。
ファージング三部作の第二部。 1941年、燃え盛る大陸を横目に「ファージング・セット」と称される「…




正義というものは、所詮多数派の正義でしかない。 その世界では、ファシズムこそが最大多数の正義となりつつあった。
戦争が終わって8年、1949年の英国。 つまり、「徹底抗戦」という非現実的な政策によって国民に多大…




私は猫の君子たる夜見闇君の棲み給う屋敷に居候する身であった。
私は猫の君子たる夜見闇君の棲み給う屋敷に居候する身であった。 夜見闇君はうつくしい黒色のすぐれた…





物語の舞台は、前作の舞台・空中都市の下、世界樹に抱かれて日差しを遮られた影の街。主人公の盲目の芸術家・オリーは負債を司る<子神>の庇護と恩恵を受けていた。
「空の都の神々は」 の10年後を描く続編。 まず、混沌から二柱の神々が生まれた。 狂気と変化を…





天空に聳える白亜の城。其処に集う支配者の一族と、彼らに使役される神々。……と、いう設定だけで涎が垂れる。
かつて、混沌から二柱の神々が生まれた。 最初に生まれたのは、暗く、荒々しく、変化と混沌を好む兄神<…

谷川さんの詩から「あさ」に関する13扁を集め、吉村和敏氏の美しい写真とともに纏めた本
また朝が来てぼくは生きていた 夜の間の夢をすっかり忘れてぼくは見た 柿の木の裸の枝が風にゆれ …



がんは、Bedside(臨床)からBench(実験室)に、またBenchからBedsideに発見と挫折とを行き来させ、そして医師と研究者と患者を結びつけた。
第二次世界大戦中や戦直後の時期の、生体実験的でバイアスに左右される臨床試験を反省し、様々な検定方法や…




人類は、記録に残っている期間だけでも4000年という長期に渡ってがんとの戦いに負け続けてきた。
数年まえの札幌の学会で教育公演を聞いていたら、ぽんとこの本が紹介された。 がんとの戦い、4000年…





夜明けの蒼い道。赤いテイルランプ。あの熱狂に満ちた道はもうどこにもない。
14歳の時にこの物語を読んでいた。 紡木たくの漫画では、「ホットロード」と「瞬きもせず」が双璧だと…





世界大戦、独立インド政府との確執、薄れ行くガンジーの理想、貧困、ヒンドゥとムスリムの対立、紀元前から続くカースト制など様々な問題に直面する,最後の藩王と妃の物語。
第二次世界大戦の時代、独立と分裂に揺れるインドを舞台とした名作漫画です。 連載当初は(おそらく編集…



永遠にキルヒアイスよりは年上でオーベルシュタインよりは年下な気が
さて,「しびれる短歌」である. 短歌でしびれることが果たして良いことなのかどうかは個々の判断に任せ…


焼き粉だって推理小説を読むんだい! → ゴメンナサイ,だめだった
ヴァイキングが好きだったら、とお勧めされてワクワクして読み始めたら、あれ?リチャード獅子心王(ママン…



「物語を紡ぐ」ことが得意な姉。しかしそれは受け入れ難い現実から目を背ける手段でもあった。少女が自分の作る物語に囚われてしまいそうになった時ーー
よくできた児童図書でした。 健気で機転がきく姉弟、 曰くありげな古い屋敷、 庭を彷徨う怪しげな…




復讐の第一歩として、人知れず日記を書こう。 それは今の慰めの唯一であるとともに、また彼等への復讐の宣言である。
人は、何故耐え切れない境遇に身を置いたら、日記を書くのだろう。 アンネフランク然り、この森光子(…




十二の章立てで、正月から師走までの吉原の風物とともに二人の花魁の禿立ちからお職の栄華、そして年季明けまでを描きます。 ちょっと吉原ものにしてはキレイすぎるかな。
「吉原手引草」で直木賞をとった松井さん。 十二の章立てで、正月から師走までの吉原の風物とともに二人…



2018年マイブック祭ご参加ありがとうございました♡ おかげで12/31-1/6の書籍ランキング一位をゲットし,セミンゴ歓喜に打ち震えています♥
ところでレビュー地層を発掘していたら2012年のモノが出てきました。コレ,今は滅びたセミンゴの母星で…




「いい歌は、怖い歌」
ダ・ヴィンチの読者投稿コーナーを歌人である穂村氏が纏めたもの。 選者の「怖い歌はいい歌」説に納得す…



名作アニメ劇場に出てきそうな良い子のナウシカアと,パパへのコンプレックス塗れのテレマコスが,子供っぽい喧嘩をしながら旅をしてお互いの恋心に気がつく…って少女漫画的小説を400頁読まされて御覧なさい.
単行本の時からチラチラ気になっていた本が文庫化されたので,読んでみた. 物語は,プロメテウスとゼウ…