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「書く人」は誰もが「作家」なのである。

  • あなたも作家になろう―書くことは、心の声に耳を澄ませることだから
  • by
  • 出版社:風雲舎
あなたも作家になろう―書くことは、心の声に耳を澄ませることだから
「作家」というのは、なにも出版社からお金をいただいて本を出版する人たちを指すのではない。文章を書いている人が全て「作家」なのだ。


読書が好きだという方なら誰しも、自分も何かを書き残したいと思ったことがあるのではないだろうか。それは物語なのかもしれないし、エッセイなのかもしれない。
けれど、いざ書こうとするとペンが(あるいはキーボードを叩く指が)止まってしまうということも経験されているのではないかと思う。それはなぜか。
やはり読む人の目を気にするからだろう。上手に書きたいという気持ちが、言葉を紡ぐ手を止めてしまう。

本書の中で著者が何度も繰り返しているのは、「書くことは"思考の自然な流れを書き留めるプロセス"である」「書くことは書き留めることであり、考えだすことではない」ということ。表現を変えながら、何度も何度も繰り返している。

構えずに書く。頭に浮かんだことを書く。気分がのらないときでも書く。とにかく手を動かす。

これは一読すると簡単なようだけれど、実際にやろうとすると「ん?」と戸惑う。
本書を読んだあと、私はすぐに新しいノートを準備した。少し小さめでいつでも持ち歩けるサイズのノートだ。そしてペンを持って向かった。けれどやはり躊躇してしまうのだ。巧く書こうとする気持ちというのは、たやすく消えてはくれないらしい。

でもそこであきらめてはいけない。書き出すのに時間は要するかもしれないが、無理にでも書いているうちにどんどん言葉が溢れてくるようになる。だんだんと書くことにのめり込んでいく。

本書には各章にエクササイズが用意されている。書くことに対する足かせを無くすことから始まって、自分の身の回りについて見つめてみたり、イメージトレーニングをしたり。読んでいると自分もやってみたくてたまらなくなるようなエクササイズだ。続けてみれば、書くことが生活の一部になること、間違いなし!

とても読みやすい文章で「書く」ことの喜びを語っていて、読みながら書きたくて仕方なくなる一冊。けれど、全体的に繰り返しの表現や、文の中に余計な"飾り"が多くて、少し引っかかった。もう少しスッキリするといいなと思う。
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  • 掲載日:2012/07/13
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この書評へのコメント

  1. ともゆき2012-07-13 17:42

    昔は、ほとばしるように文章が出てきた気がするのですが、近頃は仕事以外の文章はまるっきり書けないのが悩みです。無理にでも書く、ってのが大切なんでしょうね。

  2. みす・れもん2012-07-13 18:17

    ともゆきさん、こんにちは。
    「文章力」というタイトルが付いた本にも書かれていたかと思うのですが、とにかく書き続けるというのは大切みたいですよ^^
    1週間に1度何時間も書くというよりも、1日30分書き続けるというほうが効果的だとか。
    習慣になるまでが大変そうですね^^;

  3. 四十雀2012-07-15 18:55

    みす・れもんさんの書評を読んで、画家の横尾忠則さんがツイッターでつぶやいていた言葉を思い出しました。

    「黙して語らないことで考えがまとまることもあるけれど、語り続けることで考えが構築される場合もある。ぼくの場合、前者は絵のために、後者は文のためになる」
    https://twitter.com/tadanoriyokoo/status/220469949481750528

    確かに書評が書けないときでも、強引に何かを書きはじめると、言葉が言葉を生んでいくことが多いですね。

  4. 風竜胆2012-07-15 19:19

    私なども、波が激しくて、出る時はびっくりするくらい出てくるんですが、出ないときは、まったくの「無」ですねw
    でも、考えていると、あるとき、パッと出ることもありますので、不思議なものです。
    なにか、「核」になるようなものが浮かべば、あとは、手を動かしていれば、自然にという感じなんですが。
    できるだけ、読んだレビューには、コメントを入れたいと思っているのですが(時間的な問題で、一部だけしかできていませんが ・・・ (^^ゞ)、こうやって、ひと様のレビューに、コメントを入れるというのも、ある意味、よい文章修業なのかもしれませんw

  5. 四十雀2012-07-15 19:56

    >なにか、「核」になるようなものが浮かべば

    言葉とは、なんだか雪のようですねえ。

  6. 風竜胆2012-07-15 20:14

    >言葉とは、なんだか雪のようですねえ。
    そうですね。ほっておけば、あっという間に消えていくところは、似ているかもしれません。

  7. みす・れもん2012-07-15 23:03

    >四十雀さん
    あえて文字にしないことで形になるものもあるのですね。
    なんだかわかるような気がします^^
    言葉が言葉を生むって、いいですね!

    >風竜胆さん
    なるほど、「核」が浮かんで「書く」のですね^^
    無理にでも文字を書いているうちに、何かしら浮かんでくるということはあるかもしれません。
    コメントをいただけるととても嬉しいですね!
    読み終えたときとはまた違ったインスピレーションを受けるときもあります。

    私もコメントを入れながら"文章修行"に励もうかな^^

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