天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星

半島で境を接する三つの国、巨山、江南、沙維。それぞれ気候も国民性も違うところで、お互いに足りないものを交流で補いながら穏やかに暮らしていければなぁ、と思うのだけど・・・。
元巫女で、今は沙維の末の王子・イウォルの侍女であるソニンのシリーズ三巻目。 三つの国の特徴の面…

本が好き! 1級
書評数:857 件
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本と映画が大好きなお母さん。
自宅で中高生のための家庭教師をしながら地元の単館系映画館発行の月刊誌に毎月映画の紹介文を書いてます。
三毛&二毛のチビ猫二匹と先住のサビ猫がいます。(#^.^#)

半島で境を接する三つの国、巨山、江南、沙維。それぞれ気候も国民性も違うところで、お互いに足りないものを交流で補いながら穏やかに暮らしていければなぁ、と思うのだけど・・・。
元巫女で、今は沙維の末の王子・イウォルの侍女であるソニンのシリーズ三巻目。 三つの国の特徴の面…

隣国<江南>のクワン王子に招かれたイウォン王子と侍女のソニン。クワンに心酔するイウォンが危なっかしいのだけど1巻で見せてくれたクワンの破天荒さは確かに魅力的だった・・。さぁ、二人は無事に国に帰れるの?
1巻で、稀代の悪女として登場した元巫女のレンヒなのだが、同じ天山で修行をしたソニンには とことん憎…

書店員バイトの彩・34歳と小学校の給食調理補助員パートの伊藤さん・54歳は同棲中。勝ち組カップルでは勿論ないけれどそれなりに楽しく(刹那的に?)暮らしていた二人のアパートに彩の父・74歳が!
「おまめごとの島」で初めて出会った中澤日菜子さんの小説デビュー作。 タイトルに惹かれて読みました。…

「僕」は小学4年生。大事な友だち・ふみちゃんがなんとも馬鹿野郎!(としか言えない・涙)の大学生のせいで重いPTSDに。「僕」は不思議な能力があってそれを使えばそいつに“復讐”することができる・・・。
本好きな人って、きっとふみちゃんのことがとても好きだと思う。 頭がよくて、話が面白くて、運動神…

「甘いもんでもおひとつ」なんて言われたら、気持ちがほっこり明るくなりそう。(#^.^#) どれ、ゆっくり座ってお話でもしましょうかね、なんて勧めてくれた人をもっと知りたくなる気がするから。
時は江戸、主人公は菓子司「藍千堂」でお菓子作りを心底楽しんでいる兄・晴太郎と、お店の営業・運営を引き…

朝、教室に入って視線が合った子と「ども」って感じに目で挨拶。向こうも「ども」と目の挨拶。 学校に多くを望まない(ようにしている)美羽は背が高くてよく言えば宝塚の男役風の中学生。 背負っているものは・・。
部活の先輩の男の子からちょっと優しくされたことで女子の反感を買い、孤立し続ける美羽。 学校を“公共…

人目を引くほどのイケメンなのに、気弱で不器用な主人公・秋彦。 都会でのあれこれに疲れ、友の故郷である小豆島に職を得てやってきた。
自分がイケメンであることを自覚しており、そのために注目されるのが厭で大きなマスクで移動する秋彦…

生まれてすぐに巫女の資質を見いだされ天山で修行生活に入ったソニン。 でも彼女が12歳になった年、その力の定まらなさから「見込み違い」とされ親元に帰されることになりました・・・。
雲をつらぬく針のように、細く、高い山がありました。 山の名は天山。雲の向こうの頂には、仙人が住んで…

ヒデミネさんったら、個人的ルーツ探しをして小林秀雄賞をもらっちゃってたんですね。 私の先祖は誰?と戸籍、家紋、現地調査に専門家、親戚縁者まで動員し調べてみたら源氏だったり、いや平家、果ては天皇家にまで!
なんでこんなに人の先祖を探す旅が面白いのか。 本当に由緒正しく代々続いているやんごとなき方…

沖縄県石垣島近くの南蘭島で暮らす高校生の鷹野、柳、そして柳の弟・寛太。話は島のビーチハウスでのいかにも10代らしい“覗き”シーンから始まるのだが、実は彼らは・・・・。
力も性欲も持てあますやんちゃな高校生たちの青春ストーリーかと思いきや、 始まってすぐに彼らの過酷な…

幻覚に翻弄され8日間も奈良の夏山を彷徨った69歳の男性。GWの白馬で雪崩に見舞われ全滅したパーティ、九死に一生を得たパーティ。夏山で被雷、その後骨折までしながら下山し自宅までバス&新幹線で帰った男性。
私は「猫を膝に本を読んでいるのが一番幸せな時」を自認する根っからのインドア派で、 この本は山で危険…

表紙に見える赤い橋は、上巻では爽やかな季節を思わせるいいお天気の中、下巻では山際近くに満月が見えるしっとりした夜。どちらにも自転車に乗っていたり、引っ張っていたりする人物が。(#^.^#)
その赤い橋、愛本橋と自転車が、 時々立ち止まって頭の整理をしなければならない程の登場人物たちを結び…

宮本輝色全開(#^.^#)の“優しい人たち”が自分の居場所を探していたり既に見つけていたり。 東京・京都・富山に住まうそれぞれ関係を持たない人々がなぜか段々つながっていく巧みな力技を素直に楽しみました。
お話は、高卒後、富山の入善町から東京に就職で出てきた女の子・脇田千春の送別会で始まります。 一所懸…

今月号の本の雑誌が涙ものに(#^.^#)面白い~~! 創刊40周年記念の特大号なのだけど、大御所たちがこれでもか、と登場です。
創生期とそれに続く40年を振り返る元祖本の雑誌社メンバーたち。\(^o^)/ それぞれ読み応えがあ…

久々の「円紫さんと私」シリーズ。女子大生だった私が編集者、そして夫・息子と暮らす家庭人に。そうだよね、前作から15年以上も!!経っているんだもの、と思いつつ、あらまぁ~~と驚きましたぁ!(#^.^#)
デビュー当時は“覆面作家”だった北村さん。 私、北村さんとの出会いがこのシリーズだったもので、主人…

マハさんも勤めていたMoMAニューヨーク近代美術館を舞台にした絵を愛する人々の連作短編集。モダン・アートの王国へ、ようこそ、と帯にありましたけどホントに未知の世界を旅した気分でたっぷり楽しめました!
ボストン生まれ、ボストン育ちの日本人展覧会ディレクター・杏子、 不審者を監視する役目のスコット、 …

「表出」という異能を持つ人々がいて、それは自己の持つイメージを可視化できるということ。
普段は動物園で調子の悪い動物の代わりにそのイメージをお客さんに見せて楽しんでもらう、というほのぼの系…

もちろん(汗)殺人事件は起こるのですが、作者から読者への一番の“課題”はタイトルの〇〇〇〇〇〇〇〇を当ててみろ、というもの。
無人島に集う人々、事故で顔を損傷したため常に仮面をつけている島の主、密室、ミステリー作家、弁護士、医…

「神さまのカルテ」シリーズの4冊目にして、これまでの物語の前日談。 お馴染み&既に亡くなってしまっていたりする人々がまだ若い時の姿を見せてくれるのが嬉しかったり、切なかったりです。
主人公の一止は、国家試験準備の真っ最中だったり、研修医のスタートを切っていたり、また、ハルさんは雪山…

セレブな高台家には、人の心が全て読めてしまうという特殊能力が遺伝。 その長男である光正は勤める会社で何かというと妄想の世界に遊ぶ木絵を知り、その可笑しさ、素直さに恋してしまう・・。
木絵ちゃんを嫁と認めない光正さんのママ。 “王子様“との恋を信じられない木絵ちゃんには抵抗する術も…