2010/11/26(金)に開催した『往復書簡』 読書会の様子を放送!
<参加者の皆さん>
読書会での皆さんの発言をtogetterでまとめました
本が好き!レビュアーによる『往復書簡』 書評
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↓【ネタバレ注意!】
湊かなえさんの本です。手紙を往復することによって、そこから物語が立ち上がる、という趣の本です。「十年後の卒業文集」「二十年後の宿題」「十五年後の補習」の3編がおさめられています。
「十年後の卒業文集」では、浩一と静香が結婚することになって、その結婚式に出席した悦子とあずみの書簡の往来です。
高校の時に、同じ放送部だった浩一は、千秋と付き合っていたはず…ところがどうして静香と?
という疑問から、どうやら千秋は怪我して、その事故から浩一と別れたらしい、その原因はいったい…?
「二十年後の宿題」は、大場敦史が、かつての担任の竹沢先生から、昔の教え子6人と会うよう依頼される。どうやら、竹沢先生がその6人を気にかけていたのは、昔、その中の1人が溺れ、それを助けようとした先生の旦那…
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湊かなえさん…ということで、もっとゾクゾクするのか、と勝手に想像していたから、ちょっと物足りないない感じだった。
でも、手紙のやりとりだけで、隠されていた真実が少しずつあらわになってくるのが面白い。
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↓「告白」で読み終わった後 ぞくぞく感が止まらなかったので、買ってすぐに読みたい気持ちと、ちょっと怖い気が交差して、しばらく本棚に置いてありました。もっと早く読めばよかった!期待以上です。
手紙という一方通行のやり取りで物語が進行するお話が3編。
会話ではないので、しばらくの間、書き手の気持ちに共感し、浸り、返事の番になると、今度はもう1人の気持ちになりきり、行ったり来たりしながら、核心に迫っていく手法に、引き込まれてしまいました。
1話目は高校の部活の仲間の結婚式に参加しなかった1人の女性の今、をめぐっての想像と噂が行きかうお話です。あまり詳しいことは書けませんが、かなりぞくぞく感が高い短編です。
2話目は「北のカナリアたち」の宣伝のイメージが強くて、先生がどうしても吉永小百合の顔のまま、最後まで読んでしまいました。映画とは少し内容が違うそうですが、先生のイメージ…
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↓
今回こそは…と思いつつも、少し重い気持ちで読み始めた。
また懲りずに湊かなえ氏の著書を取ってしまった。
吉永小百合主演の映画化の原案であるということで、余りにも理不尽きまわりない話ではないだろうという憶測が手にした理由である。
沼田まほかる氏とは少し違った意味で、人の生死を見つめている作者であるが、どうしても、無意味でやり切れない内容しか書かないのか書けないのか、どっちにしても、読ませる力はある作家さだと思うので非常に残念に思っていた。(※注 あくまでも個人の思い込み、意見ですのであしからず…)
今回こそは…と思いつつも、少し重い気持ちで読み始めた。
十年後の卒業文集
高校時代仲良しだった4人の女子高生(アズ、静ちゃん、千…
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↓書簡形式で綴られる、それぞれの過去。
時を経てするするとふたりの間に語られる事実は、感動と驚きを伴って。
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↓
手紙を交わすことによって少しずつ明らかになって行く真実。 自分の気持ちと相手の気持ちを交差する事によって、やっと微笑んでくれる、真実ってとても恥ずかしがり屋さんなんだ。
本を開いたときに感じる
(私以外の多くの読者も共有しているはずである物語)
そんな意識がフッと透明になった。
私と、
差出人と。
ただ二人きり。
往復書簡と言う形式で書かれた物語は
二人の間にある
(どうしても腑に落ちない)事や
(真実を知りたい)
(真意を確かめたい)と言う衝動を、紙面上のみで交わすことにより、
周囲の雑音をぴたりと消してしまったかの様な静けさを得られた様な気がした。
自分の中にも、
手紙を交わす相手の中にも
確かに有るが、
まだはっきりと形になって生まれては来難い感情を覆っている謎や不可解を…
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↓
全編手紙のやりとりだけで小説が成立しているのはすごい。普通の小説を読むより何か鍵のかかった扉を開けていくようなスリルがあった。後になってわかることってたくさんある。人間て切ないな。
湊かなえ「往復書簡」
本屋さんで文庫になっていたのをパラパラ読んで、面白そうだなと思って図書館で借りてきました。
往復書簡、というタイトルのとおり、この小説は全編手紙のやりとりだけで書かれています。
短編、というには少し長いと思うから中編といっていいのかな、同じ形式で綴られた中編3編が納められていて、どれも読み進めていくにつれて過去の事件や隠されていたことが明らかになっていく、そんな展開になっています。
最初は他愛のない世間話から、そして過去の事件の真相へと、お互いが相手の出方を探りながら筆を進めていく。
久しぶりに帰国し高校時代の部活仲間同士の結婚式に出席した時の会…
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↓やっぱりこの著者の作品、面白い!
平凡そうな語り口調で共感しながら読み進んで行くと、それぞれの人生の「事件」にせまっていく。読みやすいです。
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↓
書簡形式で語られるミステリー。手紙というものの存在を改めて感じさせられました。手紙だから出来ること、きっとありますよ。
流石、湊さんですね。
この人の文体好きなんですよね。
「告白」もそうですけど、ドキドキさせるし。
近頃、文通なるものを始めた僕としては手紙ってものを考えさせられましたね。
手紙だからつける嘘
手紙だから許せる罪
手紙だから出来る告白
そんな風に帯には書かれていますし、内容にも沿っていると思う。
手紙のやり取りをそのまま文章にして物語は進んでいきます。
物語は3作品。
それぞれ違ったジャンルで楽しめます。
・十年後の卒業文集
学生時代の、とある事件の真相究明。
徐々に明らかになる感じと、誰が誰だろうと考えながら読むのが楽しかっ…
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↓いいですね。
湊かなえワールド炸裂でした。真実を解き明かすピースだけがどんどん集まって、最後に全てが繋がり合う感じです。
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↓タイトル通り、往復書簡で構成された短編集。
手紙でつづられた物語と言うのは手垢の付いたシチュエーションなんだけど、この時代にメールではなく手紙を送りあう意味とか理由についてすごく考えたんだろうなというのが伺えました。
最初の「十年後の卒業文集」は女友達同士の手紙のやり取りで、わりとドロドロしていく湊かなえらしい作品。
悦子、あずみ、静香、千秋という4人の女性の高校時代と現在の友情だったり恋愛だったりすれ違いだったり憎しみだったりというのが上手く表現されていて、一番面白かった。
「二十年後の宿題」「十五年後の補習」は手紙の中(というか思い出の中)で痛ましい事件・事故が発生するものの、読後感としてはなかなか良くて楽しめる反面、…
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↓3のお話が同じ手法なのに、まったく違って見えました。
『告白』に似た印象を受けました。
人の本心を引き出すために、思考錯誤をして、真実を暴く。
ちょっと強引ながら、心理作戦もあり、先がどうなるかわからないドキドキ間に見舞われます。
今回は、往復書簡(手紙)と言うシンプルな構成で。
だからこど、イメージする想像力を読み手に必要とされます。
収納されている3話とも同じ手法。
そして、3話とも過去への懺悔が籠っています。
ですが、全てが全く違った印象を受けます。
■十年後の卒業文集
高校の同級生達が集まる親友の結婚式での出来事。
久々に会うのに1人欠けている。
彼女には、ちょっとした事件があった。
そ…
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↓"手紙"独特の時間の流れ。そのなかで明かされる真実。
「告白」「少女」「贖罪」に続いて、手にとった湊かなえ作品。
「告白」で衝撃的なほどの"毒"を見たためか、続く「少女」「贖罪」にも同じような"毒"を求めてしまった。しかしあとの2作は「告白」ほどの衝撃はなく、少々物足りない思いをしたというのが正直なところ。本作は…。
"手紙"という形式をとったミステリ3編。
「十年後の卒業文集」「二十年後の宿題」「十五年後の補習」
いずれも手紙のやりとりという形で徐々に謎が明らかになっていく。
直接会って話すのとも、電話とも違う時間の流れ。こちらの問いかけに対してすぐに反応が返ってくるわけではない。手紙を書きながら自分の中で熟成されていく疑問。そう…
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↓
手紙であり、ミステリであり、小説である。過去に起こった事故の真相を知りたい。トラウマを 抱えた彼らの真実に往復書簡で迫る。
湊かなえの小説の登場人物は腹にいちもつを抱え、一貫して暗く沈んだ中にも魅せるストーリー展開と驚きがあり、それはこの先ずっと続けて欲しいような、違う世界をさらにみせてほしいようなそんな気持ちにさせられる。
タイトル通り往復の書簡でストーリーが進む中編三つ。
手紙のやり取りだけの文章がミステリとなることは一つ目を読み終えたときの感想だ。
文明の利器というものは常にミステリや文学の邪魔をし得るが、時代は昔の話ではなく現代。
三作ともに半ば強引に電話やメールを使えない状況にしているような気がしなくもなかった。
しかし、手紙だからこそ丁寧に書こうとすることで全体的に冷静な空気があり、それが…
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↓【ネタバレ注意!】
『告白』を超えてます本が好きで知ったこの作品。
往復書簡だけで綴られている小説であることに興味を持ち、読むことにした。
湊さんは、「徹底した登場人物の性格付けを心がけており、『履歴が決まれば人物が動いてくれる』として執筆前にはどんな脇役でも履歴書を作っている。」By.Wikipedia
往復書簡だけなのに、その中に織り込まれる人物の個性…容易に創造を可能とする文章…。
なんというテクニック!!
作品への緻密な設定が、私を惹きつけ、途中で止めることができなくなるほどだ。
言葉ひとつに温もりと重みがある。
この文章が、何かを訴えかけてきているかのごとくだ。
作品に想いをはせていると…
最後に…
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↓以前発生した事件の真相が手紙のやり取りで少しずつ明らかにされる…という形式の短編3本が収録されてます。ところどころ無理があるものの、真相が気になって一気に読んでしまいました。
学生時代に発生した事件の真相が、十数年後に大人になって
手紙のやり取りをしていくうちに徐々に明らかになっていく…
…という手法で謎が解かれていきます。
一つ目は高校生の頃に起きた恋愛絡みの事件について、女友達のやり取り。
二つ目は小学生の頃に起きた川での事故について、教え子と恩師のやり取り。
三つ目は中学生の頃に起きた火事について、恋人のやり取り。
三つの話はそれぞれ独立していて
リンクしていないのですが、
それゆえにシチュエーション・手紙の口語形式が変わるので
飽きることなく読み進めることができます。
個人的には
一つ目の女友達同士の手紙…
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↓告白もそうだったけど、この本も一気読みだった。この人のは普通のミステリが終わるところの裏の裏くらいまであるよね。
ちょっと前に流行ったけど、献本でももらえずに
図書館でもずっと待ちで、でもなんか変な流れで
手元にやってきた。
やっぱりいい本とは巡り合えるように
できているのだと思う。
『往復書簡』
手紙のやり取りだけでミステリーをというのもすごいし
手紙のやり取りというところをまたうまく使っている。
『告白』のときのはじめ教壇から話をしている形で
第1章全部書いてたけど、これも普通の人には絶対できない。
すごいね。ミステリーとしても。
こっちが考えていることの裏の裏くらいは平気でいく。
普通、これより全然浅い話でも
結構、話とし…
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↓手紙のやり取りのみからなる短編3つ。夢中になって一気に読みました。短編なのにちゃんと話がおさまっている。好きな作家です。
「告白」の著者の短編。
高校時代の友人の結婚式を機に、友人たちとの手紙のやり取りで5年前の「事件」の真相に迫る
「10年後の卒業文集」
小学校の担任の先生と教え子の「事故」についての先生と教え子のやり取りの「20年後の宿題」
国際ボランティアで海外に行った恋人とのやり取りで、かつての「事故」を考え直す
「15年後の補習」
の3編。
短編というと、どうしても終わり方が中途半端と思っていたが、
夢中にさせるストーリで、一気に読めました。
「手紙」のやり取りとはいえ、語り口調で、最初はよくわからないがどんどん真相に迫るという
「告白」と同じパターン。
…
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↓前略 ようやく『往復書簡』を読みました。特設サイトや他の書評を一切読まずに読んでみて、我慢して正解だったのかな、と思いました。きれいに騙されてしまったから。
前略 ようやく『往復書簡』を読みました。特設サイトや他の書評を一切読まずに読んでみて、我慢して正解だったのかな、と思いました。きれいに騙されてしまったから。
ある人が見ている真実はほかの人からは違うものになる。真実を突き詰めようと過去を探っても、出てくる答えは一つじゃない。そんなことを上手に掬いとって三つの物語で見せて下さるお話でした。ちょっと救いも用意されていて、ほっとします。
こんな冗長な手紙、さすがに書けないなぁ。それ以前に、色んな意味で「それはさすがにばれるでしょ。」というツッコミどころ満載なのですが、それでも読ませる力量はさすがです。
物語の面白さが人気の理…
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↓往来する手紙によって真実と想いが明らかにされていく3つの物語。
自分が知っている事が必ずしも真実とは限らない。手紙を通じて掛け違えていたボタンが同じ位置に戻されていく。電話でもメールでもなく手紙がいい。
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↓【ネタバレ注意!】
映画「告白」などで話題になった湊かなえさんの作品ですから、すでに多くの方が読んでおられることでしょう。私も早く読みたかったのですが、図書館での予約数の多さはピカイチで、なかなか順番が回ってこなく、やっと順番がきたというわけです。
作品は3つの事件に分かれており、それを手紙を交換するということで、真実にたどり着く形をとっています。
*10年後の卒業文集
*20年後の宿題
*15年後の補習
すべてが、同級生の死がテーマになっています。
卒業文集と題した作品は高校時代部活動の同級生の結婚式をきっかけに欠席した行方不明の同級生をめぐる手紙のやり取り。
宿題と題した作品は小学校を退職した教師が、夫をなくした時の教え子の様子を転任後の卒業生に思い出を渡してもらい話…
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↓湊かなえとは「人間のドロドロした所を書く人」という認識ができあがってました。そのつもりで読み始めた本作、嫌な奴がひとりも出てこない!今までとは違った湊かなえの一面を見た気がします。
「告白」を読んで受けた衝撃、それはそれぞれの人間が隠していたい汚い一面だったと思います。
建前と本音。
心の中では自分の好きなように生きていいよね……と、周りの目を気にして言ってることと考えてることがちぐはぐな私は、湊作品の自分勝手に行動する嫌われキャラクターたち全てが大好きでした。
自分の願望に正直で、ある意味、これこそが人間なのでは?と思うからです。
ただ、現実に社会の一員として生きていたら周りの目があるので、この行動はムリ。
そんな鬱憤を晴らしてくれるのが湊作品だったのです。
今回も、どんな愛すべき憎まれキャラが出てくるのかな?と、ダークな私がニヤニヤしながら読み始めたわ…
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↓【ネタバレ注意!】
ほぉ~と唸らせる結末でありながら 今までの 湊さんの冷たく不気味で 読後の悪い感じがなくて・・・ 思わず「あれ?これって 湊さんだったよねぇ」なんて 表紙を見返したくらい。 読みやすくってこの作品 好きです。「十年後の卒業文集」
「二十年後の宿題」
「十五年後の補習」の三篇が収録されています。
すべて手紙のやりとりで 物語?が進んでいき その中に ミステリーが含まれています。
読んでいる私も ある人の手紙の中に「ん?」って引っかかる部分があり
その返事として 相手が何らかの反応を返し
その積み重ねによって 思わぬ真実が明らかになっていきます。
思わず「え~~?! そうだったのぉ??」ってね。
「10年後の卒業文集」は
高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。
女子四人のうち一人だけ欠けた千秋は、行方不明だという。
そこには五年前の…
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面白い試み。往復書簡だけで綴られるミステリ。発想や試みは斬新で評価されるべきだけれど、どうしても文章のリズムが好きになれない。でも、作品としては好き。
全編「書簡(=手紙)」で構成されるミステリ。本書に収録されているのは三篇の短篇で、それぞれ、ある事件や最後に会った日から10年、20年、15年も経過したあとに手紙のやりとりをしている。
手紙のやりとりをしているうちに、10年前、20年前、15年前のある出来事の真相が少しずつ浮彫になってくる仕組みだ。手紙だけで構成される作品を読んだことがないので、素直に「面白い(=興味深い)」と感じた。
過去の「真相」を掘り起こすという行為には、2分の1の確率で「知らなければよかった」という結果が待っている。横山秀夫の『真相』では収録作品の全てが「知らなければよかった」というストーリーだった。
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↓湊さんの本って、いつも情景が灰色がかっている。
手紙という、対面よりもメールよりも電話よりも自分が出てしまうツールを使ってここまで話が展開できるのはすごい。
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↓とりあえず読まなくちゃいけない感ありで読んだけど、2度と読みたくない。
3編別の話。
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↓手紙形式の本は読了するまでかなり時間がかかってしまうことが多かったのですが、本作は続きが気になって気になってあっという間に読み終わりました。
すべてが手紙だけで綴られている3つのストーリーが収録されています。
手紙だとそこに書ききれない情景や心情を思いながら読むせいか、結構読むのに時間がかかってしまうので、本作も読了までに時間がかかる上に読み終わると少し疲れてしまうのではと勝手に思いながらページをめくりました。
しかし最初の1通目からどんどんその手紙に対する返事が読まずにはいられなくなり、ラストまであっという間に読み終えてしまいました。
3作品なので一息つくのは2回・・・のはずでしたが、読み始めは1つのストーリーだと思って読んでいたのですぐに2作品目を読み始め、実際に私が一息ついたのは1回だけでした。
読了して一番に感じ…
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「手紙」というアイテムをうまく使って、手紙のやりとりだけで話を展開させる技は見事。湊かなえさんらしい作品。
3つのお話が収録されていますが、3話ともすべて「書簡」形式で物語が進むという面白い作品。
つまりすべて「手紙」のやり取りだけ。ミステリータッチで物語が進んでいきます。
湊かなえさんらしい作品。
どのお話にも1つの真相がある。
往復書簡のやりとりで「告白」していくことで徐々に色々なことが明らかになっていき、1つの真実にたどり着きます。
会話や、メールのやりとりとは違う、手紙だからこその時間差。
「手紙」だからこそできるやり取りが楽しめました。
そして「手紙」のやりとりだけでミステリーになるという湊かなえさん、すごい。
「十年後の卒業文集」
高校の放送部の同級生が結婚…
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↓小説の「天動説」から「地動説」の変化のような、新しさを感じた。「告白」の一発屋ではない実力を感じた一作。
<告白との類似点>
「告白」は、「我が子を校内で亡くした女性教師が引き起こす一連の事件」を題材として、それに関わる人物の「視点」から物事がつづられる。犯罪者・家族の手記を読んでいる感覚。通常の小説のように、「第三者のカメラマン・ナレーター」がいない。第三者と比して当事者性のようなもの。「事実」を映し出すナレーターではなく、「認識」を映し出す当事者だけ。その認識を重ね合わせる楽しみ。それにより、徐々に事実をイメージしていく(これも僕の認識)。真実などない、あるのは認識だけ。あったことをよりリアリティをもってイメージするためには、当事者の認識をじかに聞くしかない。アウシェビッツ収容所のことを理解…
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↓一つのスタイルではありますけれど…
読んでいて、思い出したのは、『ダロウェイ夫人』に対する、バージニア・ウルフの自序です。彼女は、その中で、「意識の流れ」と呼ばれる、この小説の独特のスタイルは、語りたかったことがあって、そこからの必然として生まれた形式である、という主張を展開していて、スタイルありきではなかったことを強調しています。彼女のこの主張は、恐らく、あらゆるすぐれた芸術に対して、共通して当てはまることではないか、と思います。
翻って、往復書簡というスタイルを採っている、この連作ミステリはどうでしょうか。いわゆる芸術作品でないにしても、そういう観点から見ると、少し弱いのではないかと思います。
三つの作品が収めら…
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↓手紙だからこそ素直になれる、手紙に込められた文字以上の気持ち。そんな気持ちの揺らぎと緊張感を味わいながら思ってもみなかった真実に遭遇する。もしかしたら、手紙はドライなもう一つの武器かも知れない。
『告白』で大きな話題になり、以降の創作活動にプレッシャーがかかる中、この『往復書簡』は全くそれらを感じさせず、そして新しいアプローチで期待を裏切ってくれた。多くの人が『手紙を書く』という行為が日常からなくなり、PCやケータイのメールでいつでも好きな時に相手に意志を伝えることができるようになった現代で、『手紙』が持つ複数の可能性を用いて切り込んでいる。当然のことながら『手紙』にはリアルタイム性がないため、いくつもの箇所で書き手の判断が下される。一通り書き終わった後、読み返してみて世の中から抹殺された手紙もあれば、封印された後に気が変わって書き直した経験がある人も多いだろう。つまり、書き終えた後、…
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↓和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」を大晦日、紅白歌合戦で聴いている気分になるのです。湊さんの小説を読んでいると。
本が好き!で、書評を書かれているみかん星人さんのことを、
長いこと女性だと思っていた。山田詠美さんみたいにクール
で経験豊富な女性。書評から醸し出される繊細な雰囲気から
勝手に想像していたのだ。それがある時、プロフィールを拝
見したら「おぢさん」と書かれていたので、とても驚いた。
いやいや、そうは言ってもネットで女性だと書くと嫌がらせ
を受けることももしかしてあるかもしれないから性別を偽っ
ているのかも、とも思ったりして。それとも、もしかしたら
ゲイなのかもしれない(私の友人でミュージカルや歌舞伎好
きでとても繊細なゲイの人がいたのです)。と、そこまで妄
想を膨らませていたのだけれど「昔つき…
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↓真実はひとつでも、受け止め方によって、物事は様々な姿に形を変える。 そして、関わる人の数だけ、影響をばら撒く。
最後に自筆の手紙を書いたのはいつだろう。
それは一体だれに宛てたものだったろう。
ああ、そうだ。きっとあれだ。
履歴書を郵送した折に付けた送り状(笑)。
考えてみると、Eメール全盛の現在、時間も手間もかかる手紙をしたためることはまずない。
そうせざるを得ない状況にあるか、もしくは自分の印象をよくする目的か。
文通とか、私もよくやったもんだ。今から思えば楽しかったな。私が子どもの頃は雑誌に「ペンパル募集」とかいうコーナーがよくあって、個人の住所と名前がフツーに掲載されていたなぁ。それを誰かに悪用されるとか考えもしなかった、古き良き時代…。
レターセットも凝ったものが多く、匂い付き…
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↓いま、この時代に、「書簡を交わす」という設定を用意した著者の自信を充分に感じることができる小説だった。
彗星のごとく現れた人気小説家・湊かなえ氏の小説を読むのは初めてだ。読んでみて「なるほど、これは巧みな小説だ」と思ったし、人気もうなずけると感じた。
タイトルが『往復書簡』となっている通り、すべてが手紙で綴られる、いわゆる【書簡体小説】となっているが、この様式はそんなに珍しくはない。有名なものではウェブスター氏の『あしながおじさん』とか、ギョエテ氏の『若きウェルテルの悩み』がそうだし、最近ではこの『本が好き』にも書評が掲載されている、森見登美彦氏の『恋文の技術』という作品がある。また、本物の手紙で構成される『ピアフ愛の手紙―あなたのためのあたし』という本も、その濃密な愛情の交流は大変…
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【ネタバレ注意!】
初めての湊かなえ。あまり期待していなかった分を差し引いても面白い! 往復書簡というスタイルでストーリーを進めるというスタイルは初めてだったけど、テンポがよくて一気に読める。初めての湊かなえ。あまり期待していなかった分を差し引いても面白い!
往復書簡というスタイルでストーリーを進めるというスタイルは初めてだったけど、テンポがよくて、何よりも視点が輻輳し、それぞれの主観に基づいた語りとなるために、一つの出来事が多角的に微妙にずれながらも展開していくのが面白い。ライトミステリーの1ジャンルを築けるのではないかと感じた。
ストーリーの中身に関しても、設定は若干無理があるものの(いまどき手紙だけでやり取りするという設定自体が無理がある・・・)昼ドラよろしく、欲に満ちた人間達を中心にさもありそうなテーマが描かれていて、すんなりと入り込める。共感できるところからも、自分…
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↓評判がなかなか良いそうなので、少し期待していました。前に読んだ「Nのために」が自分的にイマイチだったので……。
かなり面白かったです。が、この作者サン、「告白」という作品があまりにもモンスターすぎて、個人的にどうしてもソレと比較してしまったのですが、正直なトコロあまり遜色ないかな?
若干毒が薄目になっているでしょうか。珍しくハートフル? 心温まるラストの作品もありました。
書簡体という手法を取っていますが、基本的な構造は従来の作風とあまり変化がないと思います。
十年後の卒業文集
二十年後の宿題
十五年後の補習 の3作収録。
十年後の卒業文集 友人から友人への書簡
高校時代のとある事件をきっかけとして行方不明となってしまった友人をめぐる、さまざまな疑惑。部活仲間たちの絡み合う人間関係等々…
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↓タイトル通り、3篇すべて「往復書簡」の形式。このフォーマットで飽きずに読ませてくれるという意味で、一読の価値あり。
よく言われることだが、1つの事象でも見る人や角度によってまったく異なることがあるし、私たちをとりまく多くのことにはたいてい、光と影がある。
仲間との楽しい記憶も、思い出したくないあの日のことも、もしかしたら真相は違うのかもしれない。
本作は往復書簡、つまり手紙のやり取りのみで物語が構成されていく形式だ。
この形式そのものは特に珍しいというわけではないが、このやりとりで明らかになる「真相」は、物事の多面性を改めて認識させる。
詳細はネタバレになるので割愛したいが、数々の事故の「真相」がその場にいた微妙なポジションの違いによって全く異なるということが、所管のやりとりを通してじわじわと明…
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やっぱこのぐいぐい読ませる感じすごい。
湊さんの作品は、読み始めたらその日のうちに読み終わらないと気が済まない。
今回は救いがある、というか、一応ハッピーエンドだったり星新一風だったり。
59冊目。
本が好き!レビュアーによる湊かなえ作品 書評
往復書簡 書籍情報

- 出版社:幻冬舎
- ページ数:265
- ISBN:9784344018839
- ASIN:4344018834
- 配本日:2010年09月21日
- 価格:1470円
- Amazonで買う
概要
「高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。 女子四人のうち一人だけ欠けた千秋は、行方不明だという。 そこには五年前の「事故」が影を落としていた。 真実を知りたい悦子は、式の後日、事故現場にいたあずみと静香に手紙を送る…」書簡形式の連作ミステリ
<主催者>
有限会社ずばぴたテック、株式会社フライングライン
<本読書会の問い合わせ先>
こちらのフォームよりお問合わせください。
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