フィネガン辛航紀―『フィネガンズ・ウェイク』を読むための本
600ページに及ぶ外人の親父ギャグに対する、長大なアンサーソング。
翻訳というのは単に意味を訳せばいいというものではない。 「布団がふっ飛んだ」をBedclo…
本が好き! 2級
書評数:13 件
得票数:150 票
ボルヘス、カルヴィーノ、レム、ナボコフ、佐藤亜紀、筒井康隆辺りを好みます。
最近のマイブームは、料理とジャンプの打ち切りマンガ集めです。
600ページに及ぶ外人の親父ギャグに対する、長大なアンサーソング。
翻訳というのは単に意味を訳せばいいというものではない。 「布団がふっ飛んだ」をBedclo…
村上春樹+ロボットアニメ+ホストに対するコンプレックス、禁断の三身合体!(できたのはスライムでした)
知り合いから「これ超つまんないから読んで」と渡された。困った奴だ。 大雑把に言うと、村上春樹の…
マジックリアリズムというよりコミックリアリズム。文章は素晴らしく高品質で文学としての味わいも強いが、同時にシリアスとギャグの入り混じる連載マンガを読んでるようでもあった。
よくマジックリアリズムの代表作のように言われるが、そういう話ではないように思う。少なくとも私にはそ…
「15世紀の神学僧による手記」という体裁をものともしない、圧倒的な「…………」の羅列! 大丈夫か!? ワープロとかないんだぞ!
神学僧ニコラは、神学的探求を続けるうちに錬金術師や両性具有など異端の存在と知り合っていき、最後には…
「時間を操ったら強い」という当たり前のことを当たり前にやってのけた、少年マンガのエポックメイキング。
古いマンガでは、時間を操る能力が白兵戦レベルで使用されることはほぼなかった。 ドラゴンボールの…
始めよう、作品と解釈との戦いを。
まず、あらすじを書く。 退廃した近未来風のパラダイス、現代風のパラディ、近世風のパラディスの3…
自民族中心主義を優れた比喩で面白く批判しながら、グローバライズによる文化の遺伝的多様性の収束と進化の袋小路も警告する。
昔、「哲学書なんていうのは難しいに決まっているから、解説書をたくさん読んでからでなければ太刀打ちで…
『災厄の書』の真の姿を考察する。
知っている人もいようが、こいつはウィザードリィだ。 次に見る夢の内容を知れる部屋で真理を手…
「神は人間とは思考規則そのものが異なり、たった2つの論理記号により思考が可能だ」「おお、さすが神、すげえじゃん!」「……そして神は火星に住んでいる」「神wwww身近すぎwwww」
弥生時代の石室から発見された古代文字の言語構造を解析した主人公は、その言語の話者は神であると結論付…
この素晴らしき目次のセンスを見よ。
どういう相関関係があるのか、児童文学の作家は目次のセンスがいい傾向があるように思う。 この作品…
微生物や種の記憶に擬態したおっちゃんが、細胞や遺伝子の中から語りかける永遠の愛の歌。
しょっちゅう 「なんで嫉妬しないの。好きじゃないんでしょ」 「その2つは別の概念で、一方からも…
「はい、自我をリプログラミングして別人格になったので、その精神攻撃無効で~す!」 遥か高次元で行われる、超越者たちの屁理屈バトル!
この本は短編集ですが、それらのうち『理解』についてのみ語ります。 CIAの実験で超知性を得…
目覚めると、チャットルームに繋がったパソコンのある部屋にいた。 チャットでのやりとりがすべての、ネット版CUBE。
まず、帯が面白い。 「神話はチャットから立ち上がる。迷宮をさらに迷宮化するロシアの電車男と身勝手な…