ある朝鮮総督府警察官僚の回想




新天地での青春の日々、国を守る仕事への誇り、築き上げてきたものの全喪失、そして引揚ー。一人のキャリア官僚が辿った激動の人生。
元韓国大統領の金泳三氏が死去した由。享年87歳。彼の事績を詳しく知っているわけではないが、一つだけ…

本が好き! 2級
書評数:14 件
得票数:153 票
本を読むのも買うのも趣味の左党。積読の腕前なら負けません。
本がなければ、私の人生はどれだけつまらなかっただろう。本がなければ、私の人生はどれだけ穏やかであっただろう―。




新天地での青春の日々、国を守る仕事への誇り、築き上げてきたものの全喪失、そして引揚ー。一人のキャリア官僚が辿った激動の人生。
元韓国大統領の金泳三氏が死去した由。享年87歳。彼の事績を詳しく知っているわけではないが、一つだけ…



里海―それは、世界の有限性を悟り、生命の無限性を感じる場所。
里山資本主義の二番煎じだろうという浅勘繰りは、著者には鼻からお見通し。序論で里海資本論と里山資本主…




北は千島、南はフィリピン...帝国陸軍の従軍カメラマンが残したかった歩兵の姿。モノクロの素顔に、あなたは何を感じますか。
「人に見せたい」とか「それが仕事だから」とか、いろんな理由があるけれど、やはり写真を撮る人間を突き動…




醸造王国から密造王国へ。「どぶろく」と農民が辿った道のりに見る東北近代民衆史。
さすが無明舎、目の付けどころがいい。表紙に踊る「どぶろく王国」の題字を見て、興味を覚えずにはいられ…



こんな社会を生きてきた。そして、今も生きている。読めば納得の日本社会論。
単一民族からなる日本人が形成する「単一社会」としての日本社会は、官僚組織に象徴される強固なセクショ…




「カメノゾキ」に「シロゴロシ」。どちらも「色」の名前です。
「好きな色は何ですか」 何だか心理テストのようだが、わたしはこう尋ねられた時、決まって「空色…



![元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術[第2版]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51GG4stttDL._SL160_.jpg)
「又は」と「若しくは」の違い、あなたはご存知ですか―法律の読み方の勘どころをここに伝授。
「日ごろから、地方自治法と例規集は読んでおけばいい。」今の仕事に就いてしばらくした頃、そう教えてくれ…




人間主義の究極のかたち。構造主義が秘める可能性とは。
学生の頃、わたしは思想の系譜に疎くて、また興味も薄かった。それでも、社会学を専攻したからには、さす…




「本に読まれるわたし」から「本を読むわたし」へ。清水幾太郎が語る読書論。
期待して買ってはみたものの、思いの外つまらなかった。そんな本にたまに出くわすことがある。2、3頁読…




ザッヘに帰れ―20世紀を代表する知の巨人・マックス=ヴェーバーの渾身の一声は、今世紀の我々にどう響くのか。
百家争鳴の時代である。世の中に言論は満ち溢れ少しも気が休まることがない。しかし、そのどれもが軽薄に…



今宵も飲み干す黄金色。知っているようで実はよく知らない飲み物・ビールを丁寧に解説。
生ビールの「生」って、一体何が「生」なのだろう―。 仕事あがりに友人と一杯やる時、ふと思う…



行政の新たな地平―「公私二元論」を超えて。福井県の事例から。
一人は行政の実務の道に、もう一人は行政学の学問の道に進んだ学友による共著である。山田氏が奉職する福…




日本列島を耕してきた人々の、記憶の古層をたどる旅。
「倭」という言葉は、中華から見たときの日本の蔑称なのだ、という程度の理解しかわたしにはなかった。だが…




国家の為に斃るれば寧ろ本懐―。「ライオン宰相」こと浜口雄幸の政治哲学に迫る一書。
醜聞まみれの日本の政治に、いよいよ愛想を尽かしつつある人にこそお勧めしたい。 大蔵官僚とし…