不連続殺人事件
訪れたのは奇人変人の巣と化したとある屋敷。そこで立て続けに起きる連続殺人事件。すべての事件は連続か、不連続か。坂口安吾の著す傑作本格ミステリがここに。
本作は坂口安吾による本格ミステリだ。 つい最近、本格ミステリの定義というものをすこしばかり考え…
本が好き! 2級
書評数:13 件
得票数:192 票
座右の書は『こころ』と『あしながおじさん』ですが、ミステリが好きです。亀の歩みで積ん読消化中。
訪れたのは奇人変人の巣と化したとある屋敷。そこで立て続けに起きる連続殺人事件。すべての事件は連続か、不連続か。坂口安吾の著す傑作本格ミステリがここに。
本作は坂口安吾による本格ミステリだ。 つい最近、本格ミステリの定義というものをすこしばかり考え…
焼失した絵画。消えた女性調査員。首と手首のないビロードにくるまれた死体。謎を生み出すのはゴーレムの怒りか悲しみか。
プラハの美術館で焼失した十三枚の絵画。 それははたして事実なのか。真相を突き止めたという連絡を最後に…
戦後の空気を残す昭和三十年代の東京、とある外科医院。不穏な影の正体を見ていたのは一匹の黒猫だった。軽妙な語り口からは想像もつかない奇妙で陰惨な連続殺人が幕を開ける。
舞台は昭和三十年ごろの東京。戦後、間もない時代を描いているのは、これがその当時に著わされた作品だから…
やはり谷崎。変態だ。
一昨年の夏の文庫フェア、だったろうか。『谷崎潤一郎犯罪小説集』が集英社文庫から出ていることを知った。…
彼の死は報いか、犠牲か。防ぐことは容易だったはずの殺人がなぜ起きてしまったのか。長いときを経て極彩色の事件に肉迫する。
いつか『百年の孤独』を読みたいと思っていてその機会とタイミングに巡り会わないままなのだけど、まずは手…
かつて隆盛を誇っていたハンドレッズ領主館。貧しい家庭に育ちながらも医師となったファラデーは幼い日、たった一度だけ足を踏み入れたその館に深く心酔していた。そんな彼の領主館にかけられた呪いとは——。
この物語は、戦後イギリスの片田舎の話だ。地方の、かつては領主館だったハンドレッズ館が舞台であり、館自…
公園でスポットライトを浴びていた首なし死体。PSIT、異常犯罪を扱う精神病理・社会病理捜査班のカーソン・ライダーが相棒のハリーとともに今、動きだす。
この作品を手に取ったのは、シリーズ3作目の『ブラッド・ブラザー』がアマゾンでおすすめ本のなかにあって…
かつてリヴァトン館と呼ばれた貴族の館でメイドをしていたグレイス。彼女は今、在りし日の悲劇を語り始める。
著者の新刊『秘密』が献本になっているのでケイト・モートンで唯一読了している『リヴァトン館』の評を少し…
リチャード三世は本当に甥っ子の王子たちをロンドン塔に幽閉し死に到らしめるほど残虐非道な人物だったのか。シャイクスピアの戯曲に描かれた彼は歴史がつくりだした幻想か。真実はいかに。
一つ前の『エジンバラの古い柩』の書評で触れたので少し感想をしたためたい。 こちらも『エジンバラ…
史実に基づく歴史ミステリ。英国王朝を揺るがす謎は刑事だった亡き父の最期の事件と繋がるのか? ジェレミー・ファロ警部補シリーズ第二作。
今作は面白かった。正しいミステリであり、史実を絡めた歴史ミステリでもある。 幼いころに父親を亡…
警部補ファロシリーズ第一作。古き良き英国エジンバラを舞台にシェイクスピアを絡めた謎を追う。
警部補ファロシリーズ二作目の『エジンバラの古い柩』を読み始めたので以前読んだシリーズ一作目を振り返っ…
ラングドンシリーズ3作目。ワシントンDCにいざなわれた教授は友のために謎を追って疾走する。
疾走、するはずだった。のだけれど、おかしいな…。 面白いか面白くないかといえば、それなりに面白…
かつて離島から忽然と姿を消した少女がいた。あの日、彼女の身になにが起きたのか、彼女はだれかに殺されたのか。陰鬱な空気をはらむ旧家の謎に彼は迫る。破天荒な助手とともに。
上下巻読了。2、3は未入手。 面白かった。 まず、キャラが立っている。とくにリスベットだ。彼…