冒険歌手 珍・世界最悪の旅





「日本冒険界の奇書中の奇書」と高野秀行さん絶賛の文庫が単行本で復活です。歌手で冒険は素人なのに、やることは並じゃない。1年間に渡るヨット、登山、ニューギニア島滞在のノンフィクション!
「ニューギニア水平垂直航海記」として文庫書き下ろしで2004年に出版された。文庫書き下ろしが10年を…

本が好き! 2級
書評数:9 件
得票数:132 票
科学技術者ですが、文系のノンフィクション好きです。





「日本冒険界の奇書中の奇書」と高野秀行さん絶賛の文庫が単行本で復活です。歌手で冒険は素人なのに、やることは並じゃない。1年間に渡るヨット、登山、ニューギニア島滞在のノンフィクション!
「ニューギニア水平垂直航海記」として文庫書き下ろしで2004年に出版された。文庫書き下ろしが10年を…





地中海で難民船が難破して漂流した、男児の遺体がトルコに流れ着いた等の難民のニュースを見る度に思い出す本だ。隣国パキスタンで母に置き去りにされた10歳の少年は、18歳でイタリアから母に電話する。
ヨーロッパになだれ込む難民のニュースを見る度に、不思議に思う。なぜそんなにヨーロッパに行きたいのか。…





社会的地位は親子で継続する、身長が遺伝するように。身長の遺伝割合と同等かそれ以上の割合で。しかも、その継続率には革命も福祉政策も税金による所得配分も全く影響しないという衝撃の主張!
社会的地位は親子で継続性がある。この意見は誰でも賛成するだろう。でも社会により、その継続率は異なるハ…





傑作、だけど問題作。観察者が存在していないように描写されているが、影響がなかったハズはない。表紙の黒髪、黒眼のインド人少女と、裏表紙の金髪、青い目の著者近影が物語る意味は?
ノンフィクション作家の高野秀行氏の紹介で、この本を知った関係で、彼の視点が頭に入ってしまっている。し…





腰痛じゃない時は、腰痛に取り憑かれたような著者をわらい、西洋医学から超能力までの幅広い腰痛治療ジャングルを知るエンタテイメントとして笑って読んでいたが、腰痛になって読んだら、立派な実用書だった!
ギックリ腰になったことはあるが、数日で完治し、腰痛とは無縁の数年前に読んだ時は、この本はエンタテイメ…





20世紀の異文化体験記のなかで、欧米万歳党にも、日本万歳党にも、どちらにも入党せず、バランス良い視点を持っている珍しい体験記。留学や外国で働く事を考えている全ての人にお勧めします。
著者は演劇の脚本、演出、最近ではテレビドラマの脚本にも活躍している演劇人。その鴻上さんがイギリスの演…





難しい漢字を書いたり、読んだりできることは、これっぽっちも偉くない。ただし、間違った漢字の使い方、政府による漢字の制限などは、許さん!という中国文学者の先生による、日本語と中国語についての本です。
明治35年に政府は近い将来の漢字廃止を決めて、明治時代には、知識人は漢字を「いずれそのうちなくなるも…




妻に先立たれたおじいさんが、若い子持ち女性と血迷って再婚するが、娘二人は大反対、というコメディ娯楽小説の合間にウクライナの苦難の歴史が並行して描かれています。
ノンフィクション作家の高野秀行氏がどこかで勧めていたのを読み、たまに小説を読もうと思い、手に取った。…





風林火山とか、敵を知り己を知れば百戦あやうからずとか、日本語の慣用句となっている元の中国の二千五百年前の古典です。
超有名な古典だそうだが、恥ずかしながらNHKの「100分で名著」で解説されていたのを見て、初めて知っ…