五番目の女 (上下巻)
 
  



 
  

捜査と会議という限りないルーティン・ワークによって真相を追い求める刑事たちの姿と、彼らが背後に抱える葛藤を濃密に描いた、現代警察小説を代表する作品。
ヘニング・マンケルを知るまで、実はスウェーデンミステリというものをまったく読んだことがなかった。マル…

					本が好き! 2級
					書評数:40 件
					得票数:39 票
					
福岡在住。医療機関勤務。感想書くのに手間取って読書の時間が削られるのが悩みです。
 
  



 
  

捜査と会議という限りないルーティン・ワークによって真相を追い求める刑事たちの姿と、彼らが背後に抱える葛藤を濃密に描いた、現代警察小説を代表する作品。
ヘニング・マンケルを知るまで、実はスウェーデンミステリというものをまったく読んだことがなかった。マル…
 
  



 
  

論理と詩情の交錯する先に現れる真実に、私たちは心から驚き、また嘆息せざるをえない。
作家とその作品が、すでに世間に知れていたとしても、自分に合うかどうかというのはまた別の話で、読んでみ…



 
  

多少の瑕をものともしないノンストップサスペンスに、しばらくの間身を預けてみるのはいかがでしょうか。
この4月に、ランダムハウス講談社が武田ランダムハウスジャパンと社名を変更していたことに全然気づかなか…



 
  

“中世”“キリスト教”というテーマのとっつきにくさを乗り越えて到達する結末の見事さに驚いてほしい。
つい最近、とある雑誌の特集に、“ミステリ専門”を謳うある書店の閉店に際しての、店長へのインタビューが…
 
  


 
  

15年ぶりのシリーズ最新作は、シリーズ最長かともいうべきボリューム。このボリュームを少しもダレることなく読ませる力量には正直に頭を垂れるしかない。
前作『双頭の悪魔』から15年、だそうである。この作品でようやく4作目。比較的コンスタントに作品を出し…




 
  

新しい人類という、SFではすでに語りつくされていると思われるアイデアを、残酷に、醜悪に描き直した傑作。
人気コメディアン、ダニエルがその生涯を自ら綴った「人生記」と、それから20世代以上離れたダニエルのク…




 
  

フィクションとノンフィクションの境目で、我々は深く懊悩せざるをえない。
エイズ村という聞き慣れない言葉が目を引くタイトルであり、また表紙からもなんとなくルポルタージュ?と思…

これを読めば、また『ロリータ』を再読したくなること間違いありません。
ナボコフ『ロリータ』の新訳を手がけた若島正は、チェスプロブレム(詰めチェス)作家としても名の知れた方…

4年の沈黙の後に。
『野ブタ。をプロデュース』の衝撃(とまでいうと大げさかもしれないが)は、今考えてもなかなか強烈なもの…



 
  

“構造主義”という、よく耳にはするものの、その意味となると「??」となってしまう言葉を、とてもわかりやすく紹介してくれる本
高校のころからもうほとんど勉強らしい勉強もせず、部活や遊びに呆けていた身としては、なんとか大学へ滑り…



 
  

初期連城ミステリを代表する傑作短篇集
連城三紀彦の名前を初めて知ったのは、「恋文」で直木賞を受賞してしばらく経ってからだったと思う。その作…




 
  

“盗作”についての歴史、あるいは盗作事件のその後などを丹念に追いかけまとめ上げた、現在ほぼ唯一の資料といっていいほどの価値がある労作。
盗作、盗用、剽窃、無断引用など、文学の世界における盗作にまつわる事件を明治時代にまで遡ってまとめた5…



 
  

魚舟、獣舟という異形の生物と人のかかわり合いを描いた表題作を含め、異なるものへの憧憬を持つ人々の物語6編をまとめた短編集。
異なるもの、異形のものに惹かれるという傾向は、多かれ少なかれ人が持っている特性なのかもしれない。おか…



 
  

「ゲーム好き」=「ゲームが得意」にあらず。得意な人も下手な人も、ゲームを愛するすべての人に読んで欲しい、雰囲気派ゲームエッセイ。
私の思い込みなのかもしれないが、ゲームが好きだというとゲームが得意だと誤解を受けるような気がする。実…
 
  



 
  

グルメという言葉の意味を完全に覆す作品。
 
  



 
  

ウェブでも読めますが、これは本で読む価値ありです。
 
  



 
  

今年読んだ中でも5本の指に入る傑作。
 
  


 
  

鮎川賞受賞作にして冒険活劇という異色作。
 
  


 
  

遅くなりました。
 
  


 
  

アメリカ在住の中国人が英語で中国のことを書いた第一短編集(ややこしい)。硬く乾いた文体だが、そこで描かれていることはどれも生々しい。