サクラ秘密基地




表題作の他、『飛行物体ルルー』『コスモス書簡』『黄昏アルバム』『月光シスターズ』『スズメ鈴松』の短編6作。表紙装丁とタイトルからノスタルジックな“白朱川”と思って読むと、真逆な印象に驚かされるだろう。
笑顔の少年たちの表紙絵のほんわりした雰囲気、 懐古なタイトルといい、多くの人がいわゆる“白朱川”と…

本が好き! 2級
書評数:40 件
得票数:194 票
心の琴線に触れる作品に惹かれます。
傾向としてはミステリ、ファンタジー、日常の謎等。
貪るように読める本に出会った時が至福です!
直木賞、本屋大賞、メフィスト、このミス等々受賞本、
巷で話題の本などもとりあえず読んでみたい…という雑食派。
どうぞよろしくお願いします。
※現在、蔵書管理系某SNSのログをこちらにバックアップ中※
過去レビューを何冊かまとめてupしています。
ニュースフィードのお目汚しとなりましたら申し訳ありません。




表題作の他、『飛行物体ルルー』『コスモス書簡』『黄昏アルバム』『月光シスターズ』『スズメ鈴松』の短編6作。表紙装丁とタイトルからノスタルジックな“白朱川”と思って読むと、真逆な印象に驚かされるだろう。
笑顔の少年たちの表紙絵のほんわりした雰囲気、 懐古なタイトルといい、多くの人がいわゆる“白朱川”と…




昭和40年代から50年代、当時最先端の文化的生活の象徴だった「団地」が舞台、おなじみのノスタルジックな世界観とちょっと不思議な出来事が描かれた7編の短編連作。
『遠くの友達』 引っ越してきたばかりでまだ団地での生活に馴染めない少年の不思議な夏の出来事とは… …



『さよならドビュッシー』のいわば前日譚。車いす探偵の冴えた推理力が光る。
車いすの要介護者でありながら、冴えた頭脳が光るカリスマ経営者・香月玄太郎。 タイトル通り彼がホーム…



ミステリあり、ホラーあり、ファンタジーありとバラエティに富んだ1冊。
ミステリあり、ホラーあり、ファンタジーありとバラエティに富んだ1冊。 何となく恩田陸を彷彿とさせる…




『さよならドビュッシー』に続く岬洋介シリーズ。選抜メンバーによる学内演奏会を控えた音楽大学で、時価2億円ともいわれる名器ストラディバリウスが盗まれる。警備員も監視カメラにも異常はなく現場は密室だった…
『さよならドビュッシー』 が面白かったので、岬洋介シリーズのこちらを手に取った。 岬が講師…




もはや著者の代名詞ともいえる企業クライムノベル。とある中堅メーカー・東京建電を舞台に、企業内不正を浮き彫りにしていく物語。背景にある人間模様も丁寧に描かれ働くことの意味を多方面から考えさせられる作品。
営業部のエースと言われ、大企業相手に輝かしい実績を誇る坂戸、 そんな彼をある日、万年係長の“居眠り…




舞台は19世紀。主人公は作家のはしくれ綿貫。「時代小説か?」と思いきや、美しい自然の精神世界が描かれたファンタジーだった。亡くなった親友の家守をしつつ、そこに住まう「気配」を自然に受け入れている。
この作品は、今まで読んだことがないジャンルの作品だと思う。 舞台は19世紀。主人公は作家のはし…



幼児連続殺害事件の捜査指揮を取ることになった巻島。 姿が見えない犯人に対し、巻島はマスコミを利用し、接触を図ることに…。
幼児連続殺害事件の捜査指揮を取ることになった巻島。 姿が見えない犯人に対し、巻島はマスコミを利用し…





誘拐、宗教施設での生活など鮮烈な内容だが、胸をしめつけられる作品。母性って、何なんだろう?子供を産むだけで『本当の母親』になれるのだろうか、と深く考えさせられる一冊である。
不倫相手の赤ちゃんを誘拐して逃走する。 計画性もなく、運命に流されるように“薫”と生きる希和子を、…




前作『ケルベロスの肖像』のアナザーストーリー。過去作の登場人物や場所などがちょこちょことリンクしていて、シリーズファン心理をくすぐる作品。
碧翠院跡に建てられた東城大医学部付属病院のA・iセンター。 本作はそのセンター公開シンポジウムまで…



ごくごく普通の家庭に、ある日5億円の遺産が寄贈されたら…。ミステリではあるがどこかほのぼのした作品。中学生にもおすすめ。
結婚15年目の両親と中1の主人公。 ごくごく普通の家庭だったが、ある日母の元に5億円の遺産が寄贈さ…



乙一が17歳で書いたというホラー小説。主人公がすでに死んでいる、という設定にまずは驚く。「優子」との2作品を収録。
まずタイトルに度肝を抜かれた。 主人公が死んでしまうということが前提の話ってどうなの?と思ったけ…




読み応えがある長編ミステリ。重く不幸な境遇と冷酷な事件で彩られた一組の男女の人生は、読み終わるとどっと疲れてしまうほど。だが、時を経てまた読みたくなってしまう作品でもある。
まず、すごい長い話である。東野作品最長では? だがその長さを感じさせない壮大な人間ドラマになってい…




直木賞受賞作。おなじみのガリレオシリーズの長編。ミステリとしての側面よりも石神の献身的な愛情や、これまではあまり見られなかった湯川の人情味が垣間見れる作品。
直木賞受賞作。 ガリレオvs天才数学者・石神の対決は、 中盤までどこにも矛盾がない完全犯罪を…




登校拒否になったまいはしばらく祖母の元で暮らすことになるのだが、『魔女修行』と称して、祖母から色々なことを学んでいくのだった。
登校拒否になったまいはしばらく祖母の元で暮らすことになるのだが、 『魔女修行』と称して、祖母から色…



祖母の残した家で共同生活する4人の女性。草木染、機織り、文様の研究・・。草木をリスペクトし、清貧な生活を送る彼女たちの中心には「りかさん」ファンタジーとミステリーが、織物のように絡みあった作品。
祖母の残した家で共同生活する4人の女性。ここまではよくある話。 でもこの4人(蓉子、与希子、貴久、…



普通に生活している市民が、突然「となり町と戦争になりました」と敵地偵察の任を負うことになる。 冗談じゃなくて真面目な話。なんてシュールなんだろう。
普通に生活している市民が、突然「となり町と戦争になりました」と 敵地偵察の任を負うことになる。 …



いくつもの話が最終的には皆絡み合ってひとつの話に・・と いう構成がまさにドミノ。とても面白く一気に読めた。 保険の契約書、カルピス、行列の出来る店のスイーツなどの様々なアイテムの使い方が上手い。



女流作家・時子の死の真相をめぐり、集まった5人の女性の駆け引きが面白い。まるで舞台を見ているような印象の作品。
女流作家・時子の死から4年、彼女の屋敷に集まるゆかりのある5人の女性。 時子の死の真相をめぐって5…



いずれも交通事故をテーマにした短編ミステリ集。、“時間”トリックを駆使して展開が二転三転するなど、読むものを惹きつける。
いずれも交通事故をテーマにした短編ミステリ集。 はじめて読んだ東野作品がこれ。 交通事故とい…