私の男
第138回直木賞受賞作品。花と淳悟の禁断の愛の物語というべきか、歪んだ親子愛の物語というべきなのか。
この作品は章を追う毎に年月を遡っていく手法がとられていて、ふたりの関係性が明かされていく。 作品全…
本が好き! 2級
書評数:50 件
得票数:367 票
暇さえあれば本を読んでいます。特に小説が好きで、ミステリーから純文学まで幅広く読んでいます。わからない事だらけですがよろしくお願いします。
第138回直木賞受賞作品。花と淳悟の禁断の愛の物語というべきか、歪んだ親子愛の物語というべきなのか。
この作品は章を追う毎に年月を遡っていく手法がとられていて、ふたりの関係性が明かされていく。 作品全…
それは現実世界を遮光してしまったかの様である。
彼女を失った主人公は、彼女の一部を瓶の中に入れる事で彼女を感じ、嘘をつく事で彼女を生かし続ける。 …
全20篇(単行本は19篇)からなる短編集。
その殆どがシュールな作品で村上春樹の影響も感じさせる。 どの篇も面白かったが、特に気にいったのは、…
スケールの大きな海洋冒険小説。
主人公の興田真佐人は400年前の先祖である興田正五郎が筆頭航海士として乗船し太平洋に沈没したスペイン…
一人称からなる歯科助手の独特な世界観を描いた作品。
読み始めは、その独特な表現になかなか入っていけなかったが、暫く読み進めると妙に面白くなってきた。なん…
1995年、代官山のアパートで女性の絞殺体が見つかる。17年の時を経て再び事件が。水戸部、朝香の特命捜査官が警視庁の面子をかけて事件を追う。
何度となく足を運んだ事のある代官山なので情景が目に浮かんだ。 代官山アドレスが出来る前のまだ同潤会…
第149回芥川賞候補作品
むち打ち症の男とプチホームレス少女が織りなす物語「すっぱん心中」、 実家の近所で起きた殺人事件に興…
今は廃墟とかしている長崎の軍艦島が最盛期だった昭和34年が舞台。 少女の溺死体に疑問を抱いた若き巡査が事件を追う。
今は廃墟とかしている長崎の軍艦島が最盛期だった昭和34年が舞台。 少女の溺死体に疑問を抱いた若き巡…
高級クラブをメインとし、人間模様を織り交ぜたオマケ的なコン・ゲーム本。
某有名大型書店で平積みされていて、POPも面白そうだったので買ったのだが、カバーに書かれてあるような…
命をいただくという事を改めて感謝したいと思った。
インド人の恋人と別れて失声症となった主人公「倫子」が、故郷で一日一組だけという食堂を始める。 訪れ…
本格ミステリー小説のバイブルとなる一冊。
改訂完全版で再読。 昭和11年6人の女性のバラバラ死体が発見された。 猟奇的事件を発生から4…
御年73歳の友情物語。
元銀行員の有田国政こと「政」と、つまみ簪職人の堀源二郎こと「源」の御年73歳の友情物語。 つまみ簪…
大人も子供も楽しめる絵本。
しゃばけシリーズの主人公一太郎の幼年期(5歳)の物語。小鬼の 妖(あやかし)鳴家(やなり)との出会い…
しゃばけシリーズ二作目。主人公の廻船問屋長崎屋の若旦那一太郎と、その手代である妖繰広げるファンタジー時代ミステリー。今作は全6作からなる連作短編集。
短編と言う事もあって各々ミステリーと言う部分ではちょっと物足りなさを感じてしまったが、それでもどの話…
今の時代を予言しているかの様な作品
ファシズムやムッソリーニを彷彿させる犬飼、その政治力に反発する不思議な能力を持った兄弟。 これまで…
さすがに満場一致で第47回江戸川乱歩賞を受賞しただけの作品。
刑務官の南郷と仮釈放中の三上が、死刑囚樹原の冤罪を晴らす為に事件解明へと取り組むミステリー。 とて…
テンポ良く気軽に読め、ほのぼのとした箸休め的な小説。
記憶力が抜群に良いが心配性で臆病な「僕」こと大学1年生の伊藤双葉と、 ミステリー好きで利発で大人び…
しゃばけシリーズ第一作、第13回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
主人公の廻船問屋長崎屋の病弱な若旦那一太郎と、その手代である妖(あやかし)の、 仁吉(白沢)と佐助…
「新参者」や「麒麟の翼」でおなじみの加賀恭一郎シリーズの第一作。
「新参者」や「麒麟の翼」でおなじみの加賀恭一郎シリーズの第一作。 加賀恭一郎が学生時代の物語となる…
特に、アラフィフの方々に向けた作品。
離婚の危機を感じている教師の陽平、バツイチで年の差結婚の惣菜屋の康文、遠距離別居中の編集長の一博、 …