これを読んでからレストランに行くとお皿の上の食べ物や食器、内装、ギャルソンさんの数、お酒などなど･･･コストなどを思わず計算しちゃいそうになりそうです。 　特に珍しいことはありませんでしたが、「あのシェフって意外と会計士みたいな性格なんだ」とか意外な店や苦労話しもあります。 ペットフードや食品表示のことまで書いていて盛り沢山過ぎるところがちょっとイタイですが。 「食の仕事」は必ずしも「おいしい仕事」ではないようです。

前身の「旅」を学生時代に一時期、教科書代わりに勉強したことがあります。その頃は巻頭はカラー、中は白黒の写真が多く、文章中心でありながら説得力のある文章にそそられて旅に出たこともありました。 今回リニューアルしたものを読んで思ったのは、「写真で満腹」になってしまったことです。もちろんアンティーク屋さんの愛情あふれる紹介もよかったですし、プラハのお料理も臨場感あふれ、香りまで漂ってきそうな写真でした。 でもこれを見て「旅に出たい」と思えるか、というと、写真で満足してしまっている自分が居ました。 といいつつも、完売になっているパリ編はしっかり購入しているのであります（笑）。