悠々として、人生を降りる 〈下り坂〉にはこんな愉しみ方がある【Kindle】
現役のサラリーマンを引退した後は、考え方を変える必要がある。下り坂に入ったことを認識しなければならない。とは言え、下り坂には下り坂なりの愉しみ方がある。肩の力を抜いて、自分の人生を生きよう。
私は今年の3月に定年退職を迎え、5月から個人事業主として働いている。現役時代から独立したかった訳で…
本が好き! 1級
書評数:282 件
得票数:2634 票
会社員としての先もそろそろ見えてきたこの頃。書評を通じて社会と繋がりが持てればと思います。ご多分に漏れず、年齢を重ねてからは歴史小説をよく読みます。でも、まだまだ幅広い分野に興味を持っていたいので、おもしろそうな本には何でも挑戦してみます。
現役のサラリーマンを引退した後は、考え方を変える必要がある。下り坂に入ったことを認識しなければならない。とは言え、下り坂には下り坂なりの愉しみ方がある。肩の力を抜いて、自分の人生を生きよう。
私は今年の3月に定年退職を迎え、5月から個人事業主として働いている。現役時代から独立したかった訳で…
DeNA創業者によるDeNA創業の軌跡が語られる。きれいにまとめられた経営書などではなく、文字通り不格好に七転八倒しながらいかにDeNAが成長してきたかが吐露される。著者の人間性が偲ばれる。
私は長年インフラ企業に勤め、社会的責任のある仕事にやり甲斐を感じていた。毎年、巨額の設備投資を行う…
カバーに「なぜ行き詰まったか」とあるが、「本当に行き詰まってるのか?」と疑問を感じた。確かに、校内暴力やいじめ、不登校など数々の問題はあっただろう。それらを振り返ることにも一定の意味はあるだろう。
私も奥さんも育った家庭は経済的には中の下ぐらい。今は中の上の端くれぐらいには引っかるだろうか。まだ教…
アメリカの第2次トランプ政権には多くのカウンターエリートが関わっている。その代表選手がバンス副大統領と、現在は政権を離れたイーロン・マスク氏。一体、何が起こっているのかを理解したい人にはお薦めです。
弱冠40歳の若さでアメリカの副大統領となったバンス氏。その厳つい風貌でウクライナのゼレンスキー大統領…
著者はプロインタビュアーという変わった職業の方。どうすれば、一般の人が著名人に会えるかを指南している。人と会うことで人生が大きく切り拓かれることから、著者は読者に向けて「会う」ことを推奨している。
今年の5月から取材してレポートを作成する仕事を開始したので、そのためには「会う力」が必要。本書に目…
不動産登記簿を読むに当たって、必要な基礎知識を習得できる。落とし穴になりそうな要注意点も記載されているので、親切です。
今の仕事の歓迎要件に不動産登記簿が読める方という項目があったので、知識をつけるべく本書を購入。最新…
GDPや経済効果など新聞等で日常的に目にしているが、理解が曖昧な数字を平易に解説。日頃はあまり意識していないが、経済の数字は生活のあらゆる局面に出ていることを認識。本書はこれからを生きる若者にお勧め。
帝国データバンクと言えば企業の信用調査を手がけ、経済に関する数字も深読みするイメージ。本書はそうい…
会社員が60歳で定年退職後にどう働き、暮らすかを論じる。どう働くかがメインテーマだが、本書では60歳以後の働き方として雇われない小さな仕事をおススメ。何をやりたいかが最も重要、その探し方も解説あり。
本書では明記されていないが、「主に会社員」が60歳以後にどう働き、どう暮らすかを論じている。自営業…
いざ個人事業主になったものの、会社のように何をどうやったらよいか教えてくれる上司も先輩もいない。著者の体験に基づき1年目から取り組むべき事項が紹介されており、参考になる。
私は個人事業主になるつもりはなかったが、定年退職後の再就職先を探していたら、雇用ではなく業務委託契…
明治初期に吹き荒れた廃仏毀釈の嵐。多くの貴重な文化財が破壊されたが、その実態は不明。著者の丹念な取材によって、その一端が明らかとなる。
廃仏毀釈とは何だったのか、その実態を探った研究は少ないそうだ。そもそも明治政府は廃仏毀釈を指示して…
生きる上で、何を指針にしてよいか迷ったら本書をお勧めする。自らの実践、体験に基づいた講話だけに重みがある。平易な言葉で書かれているので、年代に応じた読み方ができると思う。
私は今年の3月で定年退職を迎える。再雇用を選ばず、再就職の道を選んだ。否応なく、自分はなぜ仕事を続…
論理的思考は世界共通で不変的な思考法と思われているが、実は論理的思考には文化的な側面があり、何に価値を置くかによって論理的であるかどうかは変わってくる。自分の思考法に自覚的であることは重要と思われる。
論理的思考と言えば世界共通で不変なものと一般に考えられていると思うが、実はさにあらず。論理的思考に…
組織不正は古典的な不正のトライアングルでは説明がつかない現象であり、むしろ組織内部では正しいことが行われていると認識している。名だたる大企業でも組織不正が生じる事象もこの考え方なら理解できる。
企業を舞台にした不祥事では、ごく直近では三菱UFJ銀行の元行員による貸金庫からの窃盗事件がある。こ…
「未来の年表」で有名な著者の最新刊。日本の少子高齢化の本当の理由と、人口が急激に減少していく日本が豊かな国である続けるための処方箋が提起される。
昨今は日本の少子高齢化が急激な人口の減少をもたらすことは誰の目にも明らかになってきた。2023年の…
多くの人を長期取材するという非常に困難な手法の結果、浮かび上がった等身大の定年後の姿を描いている。見事な帰納法である。著者は用いていないが、私はキーワードはレジリエンスだと思う。気になる方はご一読を。
著者はニューヨーク大学で修士を、帰国して慶應義塾大学大学院で博士課程を修了しており、非常にアカデミ…
著者は比較文献学が専門。初期仏教は根本分裂によって上座部と大衆部に分裂するが、文献学の立場から小乗仏教の仏典の中に大乗仏教の萌芽を見出し、それが当時のインド社会の状況と対比して展開されていく。
本書の著者は比較文献学が専門で、キリスト教の福音書と仏教の仏典で奇蹟の共通点を論じる辺りにその面目…
資本主義は必然的にごく一部の資産家の資産をますます増やし、一方で多くの貧困層を生み出し、格差は拡大するという状況を生み出す。格差の何が問題で、どう対策をすればよいのかを論じる。
日本も長らく続いたデフレ経済から脱却し、ようやく経済も上向きになりつつある。しかし、物価のインフレ…
作家・加賀乙彦が松尾芭蕉の美しい日本語の世界を案内する。俳句はわずか17文字で自然や感嘆などを詠み込むので、1文字たりとも疎かにできない。芭蕉の句について徹底的に向き合ってその世界を楽しんでいる。
加賀乙彦は精神科医でもあり、客観的な文体で力強く長編を展開する作家であり、その作品は割と好きだ。そ…
1980年代に日本はJapan as No.1と呼ばれ世界を凌駕していたのに、失われた30年を経ても今なお低迷しているのはなぜか。本書を読むと理解できます。
著者は弱冠35歳ながら精力的に活躍している経営学者である。生まれた頃にバブルが崩壊して長らく続くデ…
人類学とは「人間とは何か」という問いを探究する学問であり、最重要の4人の人類学者たちのキーとなる考え方を辿って人類学の全体像を掴むという展開になっている。現代の人類学は実に多様である。
近年話題となった「ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論」は経済人類学に位置付けられるそう…