零式戦闘機
ジブリ最新作「風立ちぬ」の予習として読む。開発者視線ではないのがよい。零戦の機体を運んだという牛や馬、製造工場に動員された学生や一般市民の現実や運命にまで気を配る冷静さ。この感覚は忘れてはいけない。
著者の視線は冷静だ。 前回読んだ零戦設計者堀越二郎氏自身による「零戦その誕生と栄光の記録」に比…
本が好き! 2級
書評数:10 件
得票数:105 票
好きな作家は、
川本三郎
堀江敏幸
内田百閒
永井荷風
宮脇俊三
久保田万太郎
獅子文六
田中小実昌
レイモンド・カーヴァー
レイモンド・チャンドラー
ロス・マクドナルド
チャールズ ブコウスキー
など。
もう長編小説は、読めなくなりました。( ;∀;)
でもいい文章は、読みたいし、書きたい…。
とりあえず雑食系で頑張っています。(;´∀`)
ジブリ最新作「風立ちぬ」の予習として読む。開発者視線ではないのがよい。零戦の機体を運んだという牛や馬、製造工場に動員された学生や一般市民の現実や運命にまで気を配る冷静さ。この感覚は忘れてはいけない。
著者の視線は冷静だ。 前回読んだ零戦設計者堀越二郎氏自身による「零戦その誕生と栄光の記録」に比…
ジブリ最新作「風立ちぬ」のモデルとなった堀越二郎さん自身による零戦開発記。その開発途中の苦労や技術の高さは認めるが、あくまでもそれは開発者視線であり、零戦によって持たされた現実を直視していないが残念。
ジブリの映画「風立ちぬ」を観ようとおもい、映画のモデルとなった 堀越二郎さんが著した零戦関連の本を…
巨匠キングによる「小説を書くための『十戒』」。技術的なことは勿論、作家論、小説論に発展して行く。九死に一生を得たドラック渦と交通事故が、彼に及ぼした影響、それによって彼が再確認した「絆」も見逃せない。
キングは云う。何故、小説を書くのか? 「読む者の人生を豊かにし、同時に書く者の人生を豊かにする…
収録されているのは、歌舞伎町、ゴールデン街、旧赤線(新宿二丁目)、新宿駅西口、大久保、高田馬場、落合、早稲田、飯田橋、神楽坂、市ヶ谷、四ツ谷、信濃町。そのカオスっぷりは、今も昔もまったく変わらない。
子供の頃、東京の西多摩に住んでいた者にとっては、当時新宿が一番近い都会だった。 渋谷には、母方…
時に江戸文化の「粋」を象徴する落語家、噺家。五代目柳家小さんはいう、その芸とは「ほんとの苦労をなかからたたき上げる芸」だと。その昭和の名人が語る、「芸」と「食」と「粋」とは。
落語には、食べ物がモチーフになる噺が多い。「時そば」「饅頭こわい」「ちりとてちん」…、このいずれもが…
文楽の歴史を芸的な側面ばかりではなく、そこに関わる人たちの人間的な側面からも追った「文楽史概論」。なぜ大阪という土地で勃興し、隆盛し、そして没落したか。そこを知ることが文楽復活のための指針にもなる。
題名より、もうちょっと固く、いわば「文楽史概論」といった趣の書。これから文楽を観てみたいから、とかち…
江戸・東京文化の美しいところは、実は明治以降、それらが失われる過程で見られた「滅びの美学」ともいうべき、都市が、そこに住む人々が、変わっていく姿に、何かしらの哀愁感のようなものにあるのかもしれない。
これは昭和2年、関東大震災から4年経った後、当時の東京日日新聞(現在の毎日新聞)に連載されたものをま…
相変わらずの「川本節」。大震災を境に自身の無力感に苛まれながらも、市井の人たちの前向きな生き方に癒されて行く川本さんの姿に読んでいるこちらも癒される。そしてその紀行文を読めば、また旅にも行きたくなる。
おもにに雑誌「東京人」に、2010年から2012年までに連載されたエッセイを中心に編まれた、「川本節…
食に対する我儘ともいえる追求は、現在のそれとは明らかに違う。なぜなら、機械化と合理化が進んだ今とそうでない昔とでは、根本的な価値観が違うからだ。もう手に入れることは出来ないかもしれない贅沢が羨ましい。
大正・昭和の文壇で三遊亭圓朝の評伝を代表作とする、所謂「芸道小説」や大衆小説で名を成した小島政二郎。…
単なる国鉄の昭和史ではなく、一人の少年が、大人になっていく精神、人格形成史。とはいっても、著者の飄々淡々とした文体は、私小説としても十分読み応えがあり、心の琴線に触れるものがある。
鉄道紀行作家、宮脇俊三の代表作のひとつ。 けれど、本格的に彼の本を読むのは、初めて。 本を読…