同じ日を９回繰り返す主人公の久太郎が祖父の死を防ごうと奮闘するも、どうしても殺人が止まらない！　要約してしまえばこれだけなのに何度読み返しても面白い。数ある「ループもの」の中でも最高の作品。オチもよい。

『下町ロケット』や『空飛ぶタイヤ』で有名な、池井戸潤氏のデビュー作。銀行を舞台としたハードボイルドミステリです。まさにいっき読み必至の傑作で、登場人物たちが出揃った後半が特に読み応え抜群です。

あらすじ 　二都銀行の渋谷支店で債権回収担当の課長代理をつとめる坂本は、友人の伊木に「これは貸しだ…