新編銀河鉄道の夜
誰でも死はこわい。くやしいし、生きている人たちやこの世との別れは切ない。小さな子供の献身的な死を通して宮沢賢治が投げかけたのは、人との絡み合いの中で築きあげられる生死の意味合いなのだろうか・・・
この作品を読み進めると決まってわたしは、賢治の『風の叉三郎』や『夜鷹の星』の情景が沸々と胸にこみあげ…
投票(15)コメント(0)2012-06-26
本が好き! 4級
書評数:3 件
得票数:31 票
はじめまして。
本を読むことで、壁や山や谷を乗り越え、美しいものをなお美しく思い、助けられてきました。言葉の力と不思議に魅了され続けています。
書評レベルまでは書けませんが、文章を書くのが好きです。
よろしくお願いします。
誰でも死はこわい。くやしいし、生きている人たちやこの世との別れは切ない。小さな子供の献身的な死を通して宮沢賢治が投げかけたのは、人との絡み合いの中で築きあげられる生死の意味合いなのだろうか・・・
この作品を読み進めると決まってわたしは、賢治の『風の叉三郎』や『夜鷹の星』の情景が沸々と胸にこみあげ…
死者と生者をつなぐ(ツナグ)人があなたのそばにいて、その邂逅を叶えてくれるなら、あなたは会いたい死者をたった一人にしぼれますか?そしてあなたは、死者である誰かからたった一人として選ばれるでしょうか?
死者と生者をツナグ、と聞けば「いたこ」という人を思い浮かべることが多いだろう。けれど、ここに登場する…
「アイデンティティー」という小難しい言葉がもてはやされて久しい。あなたは、それを考えたことがあるだろうか?わたしって誰? 百万回生きて、百万回死んだなら、その答えはあなたの元へやってくるだろうか・・・?
初めの1ページ、次のページ、そして次・・と繰っていくと、(何て傲慢な猫なんだ)とかすかに読者を不愉快…