東京都知事選・8人の泡沫候補
帯の紹介と実際のストーリーが違うような。 各候補による社会システムに対するさまざまな提言は楽しく読めた。
「当選確率ゼロ、でも言いたいことは山ほどある」 と帯には書いてあるけど、主人公の左内には、 言いたい…
本が好き! 1級
書評数:112 件
得票数:1187 票
自分の世界を広げてくれる本が好きです。
帯の紹介と実際のストーリーが違うような。 各候補による社会システムに対するさまざまな提言は楽しく読めた。
「当選確率ゼロ、でも言いたいことは山ほどある」 と帯には書いてあるけど、主人公の左内には、 言いたい…
死に向き合う軍人は、最も信仰を必要としている人々である。
語られている宗教は、キリスト教が中心である。 戦争も宗教も実に人間らしい営みだ。 宗教は人間…
特定の思想の根本を、問い直したりするのではなく網羅的にまとめた一冊。
カルト、自己啓発、反ワクチン、代替え医療、新興宗教、マルチ商法、マイナスイオン、水素水、 その根っ…
レヴィナスは、ともすれば我々の現実世界からは遠のいていく哲学的事象を、生々しい言葉を使うことで肉感を与えて引き戻してくれる。
身体的なものとは関係のない、思考の方向性としての「男」と「女」の捉え方はしっくりきた。 レヴ…
幻想的で美しい怪獣・モスラ
モスラは、なぜあんなにも色鮮やかだったのか。 それは、当時の最高技術を駆使して「全編カラー」で制作…
物凄く「現実」を突きつけてくるしんどい小説だった
30代以上なら確実に身につまされる思いがするんじゃないだろうか。 ちょうど今、自分自身も環境が変わ…
中世の人々にとって、生きる意味は明確であった。 すなわち神の意志であり、その教えに従っていれば思い悩むことも無かった。
自由で独立的な人間は孤独。絆は世界と個人を縛る鎖。 自由に対する感覚、自然や家族、仕事に対する…
「人間は進化していくことでいつか戦争を克服する」 学生の頃、社会の先生にそう言われたことがある。
それが実現するために重要な「愛するということ」について本作は語っている。 愛とは人間にもともと…
その土地に住んでいる人なら誰でも知っているけど、全国的には知られていない不思議な存在、それがローカルラジオスター。
なろうと思ってなるというわけじゃなく、お笑いや音楽をやっていた人が頼まれてやってみた結果、 長く続…
2003年〜2004年に書かれたエッセイ風小説をまとめたもの。
というかエッセイなのか小説なのかよくわからなかった。 物語の舞台は1981年。 ブルーベリー…
ブレイディみかこさんの著作には、いつも愛が溢れている。
どんなに悲惨な状況でも人に対する敬意があるから安心して読める。 実践的だからこそ心に沁みる。 …
一人じゃ重い荷物も、三人なら軽くなる
資本主義経済は、人々がモノを「所有」することを前提に回ってきた。 しかし、生活に必要なモノが一通り…
1871年に起こった、台湾の原住民による遭難した宮古島の人々を殺害した事件を基にした小説。
異なる文化との出会いは、現代のような前提が存在しないことを改めて考えさせられた。 人類が共通の価値…
早期覚醒に悩まされる著者が、人生のレバーを自分自身で握っていると思えるようになるまで、色々対策をしていく一冊。
現代では、何もかもが「良い状態」でなければならない、とどこかで思い込まされているように感じる。 S…
個人が生き延びるために共同体がある。共同体のために個人があるわけではない
人類という種がここまで繁栄することが出来たのは、巨大な共同体を築けたからだ。 共同体とは、本質的に…
タイトルは一神教の危うさを説いているようだけれど、実際は日本人の宗教感覚の無さを語る本だった。
宗教が違えば、ものの見方も変わる。 たとえば国と宗教の力関係──キリスト教世界では「国が上」、イス…
日本ではまだ馴染みのないスクリプトドクター。 それは脚本の行き詰まりを見抜き、物語をスムーズに進行するためのお手伝いをする職業である。
脚本を書くとは、物語を作ることだけではなく、書き手自身と向き合う行為でもある。 印象に残ったのは、…
“何も起きない”を支える仕事
「校正は防災である」と牟田さんは言う。目立たず、何も起こらないことこそが校正の成果。 たしかに、校…
“治療文化”というまなざし
1983年に初版、2001年に岩波現代文庫として再刊され、今も読まれている本。 けれど、これは決し…
議論は、分かり合えないことから始まる
対談じゃなくて、議論。そんな言葉がぴったりの本だった。 宇宙物理学者の須藤靖さんと、科学哲学者の伊…