虔十公園林(けんじゅうこうえんりん) (日本の童話名作選)
宮沢賢治の文章は日本語としてはたどたどしい。それが不思議なことに雲母のような輝きで心に届く。本当のさいわいとはというテーマに限らず、虔十一家の情愛の深さ、林の描写、スギ林で遊ぶ子供たちの様子、、、、
投票(1)コメント(0)2012-05-02
本が好き! 4級
書評数:2 件
得票数:3 票
日々増えていく読みたい本とどう向き合うか。一冊でも多く読みたい。深く本の世界に入り込みたい。自分に引き寄せて読みたい。どこまでこの願いをかなえることができるか。これは人生をかけた挑戦である。
宮沢賢治の文章は日本語としてはたどたどしい。それが不思議なことに雲母のような輝きで心に届く。本当のさいわいとはというテーマに限らず、虔十一家の情愛の深さ、林の描写、スギ林で遊ぶ子供たちの様子、、、、
石垣りんは命がけの滑稽さに涙を流す。時代に流されぬ目を持ちたいと痛切に願ったに違いない。詩の根柢にある透明な眼差しの由来を発見した。