不連続の世界




久々の塚崎多聞。あんまり印象のわかない彼ですが、それが彼の持ち味だから。短編集ですが思わぬ展開もありました。やっぱり恩田さん、好きだな-。
『月の裏側』に登場した塚崎多聞が再登場です。 もはやどんな人物だったのか、全く覚えていなかった…

本が好き! 2級
書評数:32 件
得票数:183 票
小説ばかりを読んでいます。献本につられて登録してみました。笑 いまいち使い方が分かりませんが、慣れるようにどんどん登録したいと思います。




久々の塚崎多聞。あんまり印象のわかない彼ですが、それが彼の持ち味だから。短編集ですが思わぬ展開もありました。やっぱり恩田さん、好きだな-。
『月の裏側』に登場した塚崎多聞が再登場です。 もはやどんな人物だったのか、全く覚えていなかった…




人生の主題歌が聞こえてくる、そんな瞬間ありますか?何気ない生活が心地よく感じられる。柴崎さんの持ち味が発揮された一作。
何気ない毎日をつらつらと描く。優しい関西弁が読者を包む。柴崎さんの持ち味が存分に発揮されている一作で…





さすがの小川洋子さん。切り取られた人生の一片は人生の真のハイライトでもあるのです。耳を澄ませるように読んでいただきたい。
何ら特別でないことなのに、何故か心に留まる瞬間というものがありますよね。人生の一番のハイライトではな…



あの時中国では何が起こっていたのか。栄華の影には人々の苦労が隠されていました。急成長を遂げた中国の真の姿を中国籍作家が描きます。
六・四天安門事件。戦車の前に堂々と立ち塞がる男性を映した写真はあまりにも有名です。この一枚の写真が事…




中山さんほど一貫している小説家はいないかもしれないと思う場面があります。それはおそらく自分の書かなければいけないことは本人がはっきりと意識しているからでしょう。あまりない小説です。是非一読を!
中山さんと言えば、レズビアンの小説を書き続けている方です。同性愛はどうしても好奇の目で見られるものだ…




就活っておそろしいものなのです。今、就活中の学生。随分と前に就活を終えたお父さん。そして全ての方々。是非読んで。もしかしたら、その辺の小説よりずっと奇怪かもしれません。
就職活動という得体のしれないもの。それは学生にとってはただ目の前に横たわっているものであって、時の流…




山崎さんの作品って凄いと感じさせない凄さがある。じわじわと頭に残る凄さを持ってる。この作品、地味だけどかなり凄いと思うんだな、自分は。
最近よく文庫化されているな、という印象を持っている山崎ナオコーラさん。インパクトのある名前で、一度聞…



空を飛ぶ戦闘機。町を破壊し続けるバケモノ。消えた人々。震災後を描いていると言われた、今の日本を表した作品です。
授業中の出来事。戦闘機が飛び交い、爆弾と落とす。目の前で友達が殺され、マンションに戦闘機がつっこむ。…





チョコレートコスモスってどんな花?やっぱり茶色なのかな。いやいやもっと煌びやか?きっと舞台上でこそ花を咲かせる、そんな花だと思いますよ。
個人的には恩田陸作品のベスト3には入る作品だと思っています。 文庫化するのにけっこう時間がかか…





凄く読者に近い小説だと思う。まるで自分のすぐ近くにいる女の子を見ているよう。おい、いい加減目を覚ませよって。
綿矢りささん、うまいなぁ。 元カノと同居する男なんて、それだけでもう許せないし、意味が分からな…





少年はなぜ走っているのか。もしかしたら、それは誰にも分からないのかもしれない。そういうことってあるしょう。そんな一片を切り取った良質な青春小説。
ただひたすら走って走って、それだけの小説といえばそれだけ。 駆ケルではないからね。足を使ってい…




表紙に騙された人がいっぱいいるだろうなぁ。鹿島田真希さん、別に路線変更したわけではありません。軽めの純文学としてお読みください。
絶対騙されるでしょう。この表紙。どう見てもキュンキュン系の青春小説だもんね。中身は全く違うのからね。…





A.バーグリーの代表作。あなたも犯罪研究会の一員となって推理してみませんか。最高の瞬間が味わえますよ♪
あああああー。犯人言っちゃおうかなー。意地悪したろうかなー。 というもの、書評書いたのに消えた…





人間らしい行動ってどんな行動だと思いますか?僕は吉田さんの描く意味不明とも思える行動がとても人間らしく感じられるんです。
『最後の息子』『破片』『water』の3篇からなる短編集。 僕はどの作品にも通じる人間らしさを…





まさにドミノが倒れるような、次々と生まれるまさかの連鎖には圧巻!ページを捲る手も止めることができません。
ネタばれということはないでしょう。 とにかく面白いのだから、それに尽きます。笑い転げてちょうだ…





皆川博子ブームが来るのではないかと…。いや、来てるのか。正当な評価を受けていない作家の一人だと思います。10代で皆川作品に出会えたことは凄く幸せなこと。そんな作者の代表作です。
皆川博子さん。『恋紅』で直木賞を受賞されていますが、直木賞受賞後、第一作と銘打たれた作品の出来の悪さ…



学生作家・朝井リョウの集大成…とご本人が仰っています。朝井さんと同世代の方、良い刺激をもらいましょう!そして、キュンキュンしましょう!
「学生作家・朝井リョウと集大成です。」とご本人が仰っていました。雑誌かテレビか忘れてしまいましたが。…





日本語に縛られるってことあるんでしょうか。この作者にしてこの作品ありという感じです。あくまでも私小説。こんな人がこのような小説を書くんですね。
『続明暗』、『本格小説』と水村作品を読んでいました。その時に感じたいかにも日本文学然とした厳かな感覚…




第98回芥川賞受賞作。池澤さんの原点であり、私たちに「私たちが生きる世界」を教える、今こそ読まれるべき作品です!
「この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを受け入れる容器ではない。世界ときみは…





自殺したのは誰か。ちとバレバレな感じもあるがそれでも爽快感は超ド級。この作品で辻村深月は僕の一生をかけて読み続けたい作家のひとりになりました。
こんな爽快感はなかなか味わえるものではありません。 辻村さんの作品を読むときは構えて読むように…