フェルマーの最終定理





定理とそれを解くための理論など、数学に関する説明がたくさん出てきて、なかなかに手強い。読むのに疲れるし、時間もかかるのだが、でも読まされてしまう魅力が充満している。
サイモン・シンさん(青木薫訳)の「フェルマーの最終定理」です。 数学ノンフィクションをベストセラー…

本が好き! 1級
書評数:56 件
得票数:513 票
本に埋もれて暮らしたい。
本に囲まれて、文字の世界を漂っているときが幸せです。
本好きな方とつながれると嬉しいので、声をかけてください。





定理とそれを解くための理論など、数学に関する説明がたくさん出てきて、なかなかに手強い。読むのに疲れるし、時間もかかるのだが、でも読まされてしまう魅力が充満している。
サイモン・シンさん(青木薫訳)の「フェルマーの最終定理」です。 数学ノンフィクションをベストセラー…



いやぁバカみたいだけど、とっても知的。楽しい!とりあえず見てクスクスっと、ニヤニヤっと笑おう。
バカリズムさんの「都道府県の持ちかた」です。 本屋で文庫版が出てたのを見つけて、あらためて読みたく…



あたりまえの日常、あたりまえのお仕事、あたりまえの人間関係。その中で普通に真摯に前を向いて歩んでいく姿が、とてもとてもキュートでかけがえがない。
ああ、読みやすい。 スイスイ、心地よく読めてしまう。 見事なまでにすんなりと文章が、物語が頭に入…




科学の世界の面白さ、世の中を大きく変える理論を生み出したその苦労、希代の科学者の人物像が手に取るようによくわかる。この本自体が、なかなかの名著だった。
京都大学教授、鎌田浩毅さんの「世界がわかる理系の名著」です。 世界を変えた十四冊の本を取り上げ、内…



日本において、住民自らが立ちあがり、際せ可能エネルギー事業を主体的に立ち上げていくような機運が起こってくるのだろうか
滝川薫、村上敦、池田憲昭、田代かおる、近江まどかさんによる「欧州のエネルギー自立地域 100%再生可…




猫の語りが猫らしくてニンマリしてしまいながら、伊坂さんならではの不思議な世界観を味わえる。
伊坂幸太郎さんの10作目の書き下ろし長編「夜の国のクーパー」です。 ■あとがきで伊坂さんが大江…



心の動きを、脳の疼きを、随所で言葉で表す試みに挑戦しているように思えてくる。成功しているかどうか読者によって評価は違うだろう。
暗くて湿った感じがする。 生と死、重大犯罪や死刑制度といったとても重いテーマに真正面から向き合って…




人の本棚を覗くのはそこはかとなく楽しい。それも、よく作品を読ませてもらっている作家さんの本棚には興味津々だ。
ヒヨコ舎という単行本・雑誌編集集団が出版している「作家の本棚」です。 本棚をのぞかれた作家さんは、…



「老子」の哲学を、自ら「自由訳」と呼ぶくらいに、平易な単語を選び、やわらかな話し言葉で綴っている詩のような哲学書です。
新井満さんの「自由訳 老子」です。 全八十一章五千数百文字からなる「老子」を、重複を整理単純化して…




この作品の凄いところは、実話でありながら、作品として実に面白いコト。悲惨な現実を軽々と越えて、作品として見事に昇華し、楽しめる読み物として構成してしまう吾妻さんの筆力はさすがだ。
漫画家吾妻ひでおさんのコミックエッセイ「失踪日記」です。 もうだいぶ前に出版されてたいへん話題…





安部さんの作品には、境界をわからなくするものが多い。動物、植物、物体と人間との境界を事も無げに越えていく。あるいは、生と死の間、観念と物質、肉体と意識の間もするりと移り変わる。
安部公房さんの「R62号の発明・鉛の卵」です。 昭和30年前後に書かれた12編の短編集。 …





これほどに根源的な問題を取り扱った本作はあまりに力強く、著者の意気込みと力量に感じ入る、身震いするような傑作だった。
辻村深月さんの「ぼくのメジャースプーン」です。 《文庫本裏表紙より》 ぼくらを襲った事件は…





街へのアプローチの斬新さと、そこから見えてくるものへの切れのいい解釈は、あまりにも魅力的であり、刺激的だ
中沢新一さんの「アースダイバー」です。 縄文地図を片手に東京を歩いて読み解かれたとてもユニークな東…



痛快。登場するバイオハッカーたちは、とにかく楽しそうに、自分で科学をしようと決めて、すべて自分でやっている。その情熱は、なんともうらやましい。
マーカス・ウォールセンの「バイオパンク」です。 サブタイトルは「DIY科学者たちのDNAハック!」…



レトロモダンな音を奏でる13の物語たちが不思議な連鎖を見せて、一つの大きな作品をつくりあげている
吉田篤弘さんの「78(ナナハチ)」です。 「その昔、もうずっと昔のこと、世界は78回転で回っていた…





いつも変わらない瀬尾さんの登場人物への温かな眼差しが感じられる。
瀬尾まいこさんの「僕らのご飯は明日で待ってる」です。 教職を辞されてから発表されたはじめての作品で…



こうした考え方が受け入れられて、少しでも、じわじわとでも広がっていけばいいな。
精神科医で立教大学現代心理学部映像身体学科教授である香山リカさんの「弱い自分を好きになる本」です。 …





孤独な気持ち、生きていくことの息苦しさ、圧迫感に苛まれた深淵な思いに切実に踏み込んできて、実に生々しい。
窪美澄さんの「晴天の迷いクジラ」です。 「ふがいない僕は空を見た」で衝撃的なデビューを飾った窪美澄…



国はなかなか動かない。地域から動くことこそ大切であり、市民一人ひとりが参画するエネルギー政策の指南書です。
飯田哲也さんの「エネルギー進化論」―「第4の革命」が日本を変える― です。 地域の先進的な自然…



お二人とも、実にまっとうな正論を気持ち良く吐かれる
池田清彦さん、マツコ・デラックスさんの対談「マツ☆キヨ」です。 とてもお気に入りで尊敬するお二人の…