お願い、わたしに話させて
ユダヤ人孤児がそれぞれの地獄のような実体験を語っています。あまりの酷さに途中読むのが苦しくなりましたが、人間として生まれたならば、必ず読むべき本だと感じました。是非手に取ってみてください。
本が好き! 4級
書評数:24 件
得票数:44 票
児童書が大好きな30代の主婦です。
子供の時に全く読書をしなかったため、
貪るように本を読みふけっています。
ユダヤ人孤児がそれぞれの地獄のような実体験を語っています。あまりの酷さに途中読むのが苦しくなりましたが、人間として生まれたならば、必ず読むべき本だと感じました。是非手に取ってみてください。
「お前は生きのこるんだ。」と息子をかばい銃殺された父の願いどおり、想像を絶する苦難を乗り越えた少年の話。実際の体験を聞いてオルレブが作品にしています。現在困難に直面している人にお勧めです。
強制収容所で3年間を過ごした人を取材して書かれた本です。囚人としてどういう心持で過ごしたのか、囚人の気持ちが詳しく書かれています。「夜と霧」が辛すぎて最後まで読めなかった人にお勧めです。
著者の子供時代を書いた作品。「戦争は過去のことであり、もういい加減昔の事は言わないでおこう」という考えに対して、この本の題名はつけられたのだと思う。貴重な証言を残してもらえて、著者に感謝している。
父親に迎えに来てもらう事を信じ、約束の場所で一人待ち続けた少年。生きるために知恵を絞り、成長する少年の姿は、人間の強さそのものだと思った。
子供時代=ホロコーストだったという著者の自伝。どのような状況下であっても、兄弟ゲンカしたり、仲良くしたりと微笑ましい描写が多く、暗くなく読むことができた。
砂のゲームの続編。キブツで暮らす兄弟が主人公。遠い親せきが手紙をくれ、二人でキブツを抜け出して会いに行きます。ケンカしたり、協力したり微笑ましい兄弟のやりとりが可愛いかった。悲壮感が全くありません。
素行は悪いくせに、母親が大好きという憎めない少年が主人公。ワルシャワゲットー蜂起の事が書いてあります。本当に魅力的な人物ばかりが出てくるので、ついつい気持ちが高ぶってしまいます。
主人公は脳性麻痺による体の障がいにより、知能も発達していないと周囲に思われ続けていました。困難な人生を歩んだからこそ優しい心を持ち、周囲の人のかけがえのない存在となる最後に涙が止まりませんでした。
レオナルド・ダ・ビンチを身近に感じる事ができた。 天才ではあるが、一人の人間であった事を見事に書いてくれている。
あまりついていない女の子が主人公。母方の家族も父方の家族も、それぞれ変人ばかりで、笑ってしまう場面が多かった。 辛い出来事もあったが、主人公は両方の家族に見守られ成長でき、読んでいて幸せを感じた。
ナチスドイツ政権下、多くの人が自分なりに抵抗活動を行っていた事に、人間の精神の強さを感じた。 少女の目から敗戦を描き、悲惨な生活からも常に希望を感じる事ができ、三部作の締めくくりにぴったりだった。
多くの人が早くからナチスドイツを危険視していた事、それでも政権を取る事になってしまった事実に驚愕した。 このようなことは決して他人事ではないと、政治に興味を抱くきっかけとなった。
ナチスドイツが政権を取る以前の事を描いた作品は初めてだったので、多くのことを知る事ができた。最下層の人々がどのように生活をしていたか、共産党の活動、悲惨ながらも強く生きる人間に感動した。
子供はどのような状況下でも強く逞しく生きていくのだと感心した。 所々で母が持たせた革靴で窮地をしのぐのが印象的。 他の人の意見は分からないが、私は、主人公は決して母に捨てられたのではないと思っている。
短い章で構成されており、著者の心を少しずつ削って後に書き残すべき事を書ききった気がしてならない。 悲壮なはずの内容がユーモアたっぷりに書かれており、一気に読んでしまった。是非多くの人に読んでもらいたい。
あのころはフリードリヒがいた の続編。ヒトラーユーゲントに所属し、どのように若者が戦争に巻き込まれていったのかがよく分かった。
隣人の平和な日常が崩れていく様子を、子供の視点から書いている。まるで自分がその場にいて、保身のために人を見捨てたような深い後悔の念を感じた。
物語ではなく、ヒトラー・ユーゲントに属していた人々の聞き取りでできあがっているのが新鮮に感じました。
ナチスドイツのホロコーストは知っていましたが、身体障がい者の迫害についてはこの本で知りました。隣人の密告におびえながら必死に息子を守る親心に強く共感しました。