海の翼 (新人物文庫)





100年前のトルコ軍艦エルトゥールル号の遭難に対して日本の救助を忘れず、イラン・イラク戦争に自国民よりも日本人を優先してトルコが特別機を爆弾の飛び交うイランに飛ばして日本人を助けたという史実.

本が好き! 3級
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1969年5月4日福岡県生まれ。3-12歳まで広島県、それから東京へ(ボヘミアンな人生です)。1993年3月早稲田大学法学部卒、同年4月自治省に入省。これまでに山梨県、自治省、総理府、地方公務員災害補償基金、厚生労働省建設・港湾対策推進室室長補佐(国土交通省ではありません)、札幌市企画課長、春日井市副市長の勤務経験あり。平成22年12月に総務省自治大学校研究部長を辞し、現在札幌で活動中。趣味は映画鑑賞、読書、マラソン、旅行&飲酒。酔狂でゴルフ?家族は夫、子ども2人(13歳ひな子、11歳俊輔)
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100年前のトルコ軍艦エルトゥールル号の遭難に対して日本の救助を忘れず、イラン・イラク戦争に自国民よりも日本人を優先してトルコが特別機を爆弾の飛び交うイランに飛ばして日本人を助けたという史実.





今ももめていますが、ねじれ国会の始まりはここからだったなーと、懐かしさを感じながら読みました。参議院の役目とはいったい何なのか。





太平洋戦争における日本の軍事力を客観的な数値により検証。日本が対米戦に入った時点で太平洋の緒戦は重要な戦略であったにも関わらず、実際の兵力はほとんど大陸に展開、ロジティクスの問題など考えさせられます。




民主主義とメディアとの不可分な関係を考えさせられる本。公正な情報が行き届かなければ、それを理解するリテラシーが育たなければ、いったい民主主義とは何なのか。北海道におけるメディアの影響を考えますね。





革命後の社会がどのように統制を深めていくのかを風刺したオーウェルの有名な本。それは社会主義、ファシズムなど、イデオロギーに関わらずはらむ危険性は共通するものであり、権力の本質を問うていると思います。




思いつきの上司を作っているのは結局は部下でもあるということを考えさせる本。そして、その淵源には儒教的な(それすらも分かっていないほど身についてしまった)日本人の思考がある、ということではないかと。





民主党政権における官僚を使いきれていない、という批判を受け止めつつも、どんな時も真摯に官僚批判は検証すべきだと感じており読了。実は寧ろ、後半の皇室問題の方が興味深く感じましたね。




「最小不幸社会」ならぬ、「宰相不幸社会」ですね。これは・・読んでいて、どうしてこの時期にこの総理なのかと呻吟します。





ドストエフスキーはその宗教観が分からないとその本質が分からないような気がしています。
私のドストエフスキーの初体験は「罪と罰」、13歳の時でした。読書体験は早ければ良いというものでもなく…





占領期のアメリカの対日文化政策については、ダワーの「敗北を抱きしめて」でも考えさせられるところがありましたが、その明確な目標と巧みな方策に日本人の弱点や国民性について改めて考えさせられます。





ガリヴァー旅行記は懐かしく、ロビンソン・クルーソーは全部を読むことなかったので、改めて読んで28年も漂流していたのかーと。また、それ以上にそれぞれの作家の生きざまにも考えさせられるところありましたね。





田園調布の都市開発の理想と現実の桎梏の難しさは「東京の都市計画」にもありますが、この本は五島慶太や不動産開発の日本における現状を含め、もう少しリアルな人間模様、極めて泥臭い内容を書き綴った内容です。





松本清張は、社会派推理もの、歴史ものなど色々ありますが、今回は、珍しく松本清張自身の私的な話、エッセイ、それから自身の著作への姿勢、アイデア、メモ書き等、違った雰囲気のもので興味深いものがありました。





論語に比べて孟子は一般的に事例も分かりにくく、読みにくいという人もいますが、今回改めて安岡版を読んで、孟子というのは、論語よりも読む方の受ける読み方を学ばせる術であるようにも感じました。





十八史略は戦国策や史記列伝、春秋なども読み合わせると、より多角的に読み取れるので面白いところ。中国古典は何度読んでも面白いと思います。今年原点に戻り、中国古典を何点か読んでみたいと思いました。




札幌の代表的なホテル、パークホテルを舞台としたホテルの物語。各時代の出来事や北海道の文化に合わせてホテルマンとしての取り汲んだ様々な仕事が分かりやすく書かれている。





国家イデオロギーを今の時代こそ捉えなおすべきと指摘。副題のとおり、金融資本主義がもたらす個々人の疎外化・アトム化がファシズムと親和性があるということを背景にしている。左巻に比べると引用が多くやや難解。





小泉政権を引き継いだ安倍政権の評価が非常に興味深く、日本の政治が現在に至っていることの経過を理解することができます。また一時の「蟹工船」ブームの読み解きも興味深いものがありました。




身近にそれぞれの出来事が織りなされながらも、人間の関係性の希薄性、不透明性を描いた本。村上作品が初めての人でも読みやすいと思います。




アラブ革命を受けてのトッドの最新本。イスラムに対する西欧の恐怖感に対してそれが偏見に過ぎないと喝破し、今回の革命も識字率と出生率という要素で解き明かされる普遍的な定理であることを解き明かします。