小さいおうち
こういう形で戦前戦後の日本を知るのもいいです。タキさんは結婚して家庭を持つことはなかったけれど、とても恵まれた人生だったんですね。とても聡明なタキさんにとても素敵な時子さんが好きです。
本が好き! 3級
書評数:75 件
得票数:18 票
すずママです。
今は育児奮闘中で、なかなか読む時間がないけれど、最近ちょっとづつ読み始めました。今のところ1ヶ月に6冊ペースかな。
基本はミステリーや歴史本が多いけれど、マンガも読むし、実用書も読みます。
読書メーターに感想を書いてます。
こういう形で戦前戦後の日本を知るのもいいです。タキさんは結婚して家庭を持つことはなかったけれど、とても恵まれた人生だったんですね。とても聡明なタキさんにとても素敵な時子さんが好きです。
宮部さんの作品大好きなのですが、これは珍しくちょっと合わなかったみたい。こんなに分厚い割にはそんなにのめり込むような話ではなくて、余計に分厚さを感じてしまった。期待してたので、ちょっと残念。
タイトルどおりカッコウの卵だけど、血が繋がっていなくとも愛情を注がれて育った彼女は幸せ者。才能に恵まれていてもそれをいいと思っていない者もいるのだと気づかなかった。読み終わって、複雑な気持ちになった。
新たなキャラクターも登場し、話も盛り上がる。健気なふきちゃんにやられちゃいます。おりょう一家の話にはじーんと来ました。あいかわらずおいしそうなお料理にはお腹がぐぅとなります。
女性の経験談はかなりリアル。ただ裁判の話は中途半端だった気がする。少子化と言われているにも関わらず、産婦人科の現状の厳しさも改善せず、医療制度を制限するということはどういうことか。憤りを感じる。
弓之助の成長っぷりには驚きです。平四郎なんかタジタジですね。もう絶対跡継ぎにするべきです。事件の真相については上・中巻での伏線がもうホントにすべて繋がったかんじで、スッキリしました。
上巻では短編集だったので中巻もそうなのかとおもっていたら、また大きな事件が起こり、平四郎たちが事件の真相を追う。上巻の短編が伏線となっていたのですね~。宮部さん、素晴らしい!!一気に読めちゃいました。
一番のめり込んだのはやっぱり子食い鬼の話。初めて葵さんが登場して、どんな人なのかようやくわかった。孫八にはめちゃ腹が立った!・・・とこんな感じでついつい話が上手くて一気に読めてしまう。
前作より内海の推理も進歩してきたかな?ガリレオシリーズは科学や物理などのトリックが多いので難しいけど、よく思いつくなぁと感心してしまいます。ラストの話は理不尽だった。
なんとなく予想通りのラストではあったけど、真牛の相変わらずのめげないあの執着心振りには少し同情してしまったりして。明がその後どうなったのかが気がかりです。でも琉球王朝というものにとても興味が沸いた。
ガラシャの苦悩がとても深く描かれ、また彼女の周りの人々も同じく苦悩していたのが、読んでいて辛い。群雄割拠の世界の裏側ではこんな悲しい女たちの世界があった。ガラシャは特にせつない。
今も人気である伊勢参りは昔から誰もが行きたがる、それに御師という職業というものがあったなんて知らなかった。いろんなことも知れておもしろかったし、なにより楽しそうでうらやましい。ハラハラドキドキでした。
おもしろい設定だと思った。当時の生活や文化がよく描かれてておもしろい。でも、最後の章ではちょっと話がぶっ飛んだなという印象というか初めの設定がぶっ飛んでるのか。本物の小袖と小紫も登場してほしかったな。
相変わらず孝之助は好かない。ムカついてしまう。でもホントは可哀相なやつなんだよな。最後、あれで少しは改善されたのならいいけど、次巻ではまたあの偏屈小説家として登場しそう。
あまり妊娠をウェルカムに思っているように思えない姉の約8ヶ月を妹が日記にしている。この8ヶ月の姉の変化を側で見てきてこの妹は妊娠することが怖くなったりしないのかと心配になった。
のっけからおもしろそうな話でワクワクして読み始める。けど・・・ラストは意外でした。テンション下がっちゃった。でも裏事情を知って、過去の悲しい事実がなんだか切なかった。
本人も言うとおり、回を重ねることに散策よりもグルメ旅行記になってきてましたが、やっぱり初回の頃の真面目な散策の方がおもしろいです。またどこかを散策して(真面目に)、本にしてほしいな。
さすが宮部さん、上手いこと絡めてあります。七不思議って聞くと怖い話、ホラーみたいに聞こえるけど、実際はこうやって起こったことが、人に伝わるうちに七不思議になっていったのではないかと思う。
いろいろ犯人を想像しながら読んでいたけど、やっぱり最後やられました。そして相変わらず、どれもおいしそうな料理。今回はスイーツメイン。もう食べたくてしょうがなかった。
3人の考え方や行動がくだらないけどおもしろかった。真似したくないけど、青春だね(笑)白旗がなくなったころ、このアパートを出て行くときには3人とも新しい人生に向かっていけそうで良かった。