東京の文人たち
幸田露伴から色川武大まで、原稿用紙2枚ほどの評伝を集めた。肖像写真も豊富。文芸史がおさらいできるが、あくまで入門書。興味を抱きたれば小説家の実作を読むべし。
投票(0)コメント(0)2011-09-26
本が好き! 4級
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杉並・阿佐ヶ谷発。小説専門。たまに評伝も読みます。
幸田露伴から色川武大まで、原稿用紙2枚ほどの評伝を集めた。肖像写真も豊富。文芸史がおさらいできるが、あくまで入門書。興味を抱きたれば小説家の実作を読むべし。
だから自分は子規が好きなんだと再認識、再確認できる書。「哲学者として世界を体系的に統一するには、子規には現実の事物人物の具体的な姿への愛着がありすぎた」。
子をつれ金策に歩き回る父=葛西善蔵。作者は深刻ぶっていますが、ひょうきんな書きぶり。「我輩の葉は最早朽ちかけているのだが、親愛なる椎の若葉よ、君の光りの幾部分かを僕に恵め」(椎の若葉)。爆笑小説