フリーター、家を買う。
主人公は現代の若者。就職に対する姿勢も考えも甘すぎ。見ているこっちがいらいらする程。しかし、彼は変わる。家族の問題をきっかけとして。劇的には変われない、小さな一歩。けれどその一歩が大切だと思わされた。
投票(0)コメント(0)2011-08-02
本が好き! 4級
書評数:3 件
得票数:1 票
ふらりと本屋に立ち寄って、気にいった本を探すのが好き。アナログ人間、やっぱり本は紙が落ち着きます。
主人公は現代の若者。就職に対する姿勢も考えも甘すぎ。見ているこっちがいらいらする程。しかし、彼は変わる。家族の問題をきっかけとして。劇的には変われない、小さな一歩。けれどその一歩が大切だと思わされた。
主人公の青年「栗原一止」の目線で物語は語られてゆきます。漱石の影響を受けた主人公の堅苦しい口調に最初は慣れませんでしたが、ストーリー自体は読みやすいです。思いやりや、やさしさ、温かさを感じる物語。
ひとりの少女と妖狐との絆を描いた作品。種族の壁、敵味方の区別を超えて、魅かれあっていく二人の様子に胸がせつなくなりました。異種族ものは終わり方が難しいと思いますが、私はこの結末に満足です。