私の男
現在から過去にさかのぼるような形式はあまり見たことがないし、少しずつ明らかになっていく事実を読み進める楽しみがあった。 ただ、私が小説にリアリティを求めるためか若干の不自然感は否めない。
本が好き! 4級
書評数:10 件
得票数:8 票
18歳までは読書家でしたが、お酒を覚えて20年近く活字離れをしていました。
現在は一児の母です。昔ほど飲まなくなったので時間を見つけて本を読むのが楽しみでなりません。
今では酒浸り?の20年間をひたすらもったいなく感じ、それを取り返すかのように読もうと思っています。
本はほとんど図書館から借りています。
現在から過去にさかのぼるような形式はあまり見たことがないし、少しずつ明らかになっていく事実を読み進める楽しみがあった。 ただ、私が小説にリアリティを求めるためか若干の不自然感は否めない。
躍動感がありすがすがしい小説。林業に携わる神去村の人々の、山に対する畏怖が印象的。主人公の目線で、その心理を追うように読める。気持ちの変化にも共感しやすい。
130年も前に書かれた物とは思えず全く色あせていない。歴史や生物に関する記述も多いがどこまでが真実でどこからが空想なのか無知な私には理解不能。ネモ船長のその後が気になるので神秘の島も読もうと思う。
彼女の品の良さ、強さ、誠実さの所以が納得できる。真実に忠実であろうとしている姿勢も好ましい。彼女の記事は信頼して読もうと思わせられた。
人間性を封じ込めてしまったかのような少女の話なのに、とてもシーラを身近に感じてしまう。おそらく作者の愛が詰まっているからであろう。シーラの知能指数が驚くほど高いことが彼女が特異性を際立たせている。
児童書コーナーで「大人もぜひ」とあったので読んでみた。夢のある話。まっすぐ育つことのできなかった子供たちが主人公。大人向けに書かれていたらこの視点からは描かれなかっただろうと思う。
現代日本人にとって必読の書なのではないか。農業論としても人生論としても興味深く読める。彼のリンゴを食べてみたくなります。
これは事実を元にした小説なのかと思うほどのリアリティ。心理、行動、言語、地理(私は秋田出身)どれをとっても不自然さがまったくない。もう一度読みたいと思わせる数少ない中の一冊です。
女性ならではの観点で姑と嫁の心理描写が見事。今は嫁の立場で読んだが、姑になることがあったらまた読んでみたい。嫁と姑の確執をおそらく知りながらもそれを利用し研究に没頭した主人公も興味深い。
少し強引な点もあるがおそらく展開としては面白いのだと思う。しかし何より後味が非常に悪かった。救いようがない結末。登場人物たちにいくらかは光を残してあげて欲しかった。