もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
企画の勝利。 小説としては進研ゼミの付録の漫画レベル。 あくまでも「ドラッカーの解説書」なのだから 稚拙なストーリー運びなど問題ではない、のかも?
流行りに乗っかり、読んでみました。 いかんせん、表紙がきついです。 テレビ番組で特集を見たの…
本が好き! 3級
書評数:16 件
得票数:24 票
常夏のバンコクから戻ってきて半年。
異国で悪化した活字中毒は未だに治りそうもありません。
愛知県の真ん中で活字愛を叫んでいます。
読書メーターにも出没中。
http://book.akahoshitakuya.com/u/3062
企画の勝利。 小説としては進研ゼミの付録の漫画レベル。 あくまでも「ドラッカーの解説書」なのだから 稚拙なストーリー運びなど問題ではない、のかも?
流行りに乗っかり、読んでみました。 いかんせん、表紙がきついです。 テレビ番組で特集を見たの…
人を裁くのは、法律。 でも、法律は心を持たない。 「心持つ人」に裁かれたとしたなら人は救われるのか? 答えのない問いかけに対して、少年が出した答えに思わず落涙。
発端は学校で飼っていたウサギが無残に殺される事件。 ウサギの第一発見者だったふみちゃんは ショッ…
殺人の動機となるべき「恨みつらみ」はここにはない。 黒い感情を伴わないからこそ一層歪んで見えた殺人のかたち。 静かに跫を潜めて近寄って来る恐怖は、 気が付いた時にはもうすぐそばに。 癖になるダークさでした。
この本には 『ラスト一行の衝撃にこだわり抜いた暗黒連作ミステリ』 と大々的に書かれた帯がつけられ…
軽く読めて、読みやすい。 単純に楽しいと思えることや息抜きにぴったりな軽さは 物語のとても大事な役割のひとつ。 ただ、今わたしが読みたいミステリはこれじゃない。
本屋大賞受賞作。 「わたくし的勝手に本屋大賞は『悪の教典』だけど たぶん世間様的には『謎解きは…
圧倒的な流れの強さに心の奥を根こそぎ揺さぶられる。 生きるために必要な「光」が明るいものだとは限らない。 容赦ない剥き出しの闇を唯一の縋るべき「光」とするしかなかった 3人の切ない運命が痛々しい。
しをん版『白夜行』とでも言えば分かりやすいのか、、、 「光」というタイトルからはかけ離れた、 ひ…
映画っていいなあ、小説っていいなあ、人を幸せにする仕事っていいなあ~!! 奇跡を起こそうともがく人たちの眩しいことといったら! いい映画との出会いは一生の宝。きっとこの本との出会いも、一生の宝。
映画化もされた『カフーを待ちわびて』と同じ、 原田マハさんの作品です。 誇りを持ってバリバリ…
緊迫したおどろおどろしい話、、、では全然なかった。 見えてしまった「死」という運命を変えようともがく人たちの戦いの物語。 努力が報われなくてもいいじゃない、という優しい視線がとてもありがたい!
「6時間後に君は死ぬ」と突然宣告されてしまった美緒。 未来が見えてしまうという能力を持った青年と共…
クラシックのライナーノーツをひたすら読んでいるような前半。 後半やっと動き出した物語は、 あらゆる意味で「えっ!?」と驚くラストへ。 全編に渡って漂っていた不安定な空気の理由は、最後まで読んだら理解できた。
クラシックのライナーノーツをひたすら読んでいるような前半。 シューマンに関する造詣の深さや、 音…
「白ヤギさんからお手紙着いた、黒ヤギさんたら読まずに食べた」 と思わず口ずさんでしまう。 「返信」が表に出ない故に「往信」に対して働く想像力は倍、さらに倍! メールにはない体温を感じられる1冊。
これは、「書簡だけで成立する物語」。 独特のモリミ口調で綴られてゆく手紙が うちのポストにも…
圧倒的な力によって、なす術もなく消えてしまった町と人々。 消滅した町と人を思う残された人たちのそれぞれの愛情、苦悩が胸を打つ。 新しい明日を刻むことを決めた彼らの未来が、どうか明るいものであるように。
圧倒的な力によって、なす術もなく消えてしまった町と人々。 消滅しなかった「1人」と、消えた人と町に…
何を読んでもとても楽しそう、 というのは実はものすごいことなんじゃなかろうかな~、と思う。 楽しそうな桜庭さんの読書日記を読むたび増える読みたい本。 私も本に埋もれそうだ。
桜庭一樹さんの読書日記、まさに「読書まみれの毎日を綴った記録」。 あれだけの作品を書きながらも…
垣根作品によく出てくるアウトローな人たちはここにはいない。 派手な事件もないけれど、キャラクターでぐいぐい読めてしまう。 リストラ請負人ではあってもまっとうな人に対する優しさを持つ主人公は魅力的!
出てくるのはリストラ請負人である主人公と 会社から「不要」の宣告を受けてしまう人たち。 垣根作品…
どの短編も確かに「きみ」はただ一つの光、「ポラリス」だった。 さすがプロのおたく!(誉めてます)と賞賛したり、向田邦子再来か?と驚嘆したり。 読むたびに「しをんさんすごい!」と感嘆。
のちにエッセイで『ミンクとスカンク』というタイトルになりかけた、 ということが明らかにされたこの『…
自分だけが浮いているような周囲への違和感。 この「生きづらい」感にはなんとなく共感してしまった。 強烈な自虐の言葉の羅列が昔感じた懐かしい痛みを思いださせるようで、 無視のできない作品。
主人公が感じているのは、 芸術性よりも周りとの協調性を大事にする周囲への違和感。 狭い世界に…
シティマラソンを走る人にも走らない人にも、同じように「人生のマラソン」を走っている。 主人公たちのように 今頑張ったことに感謝できる「いつか」が 訪れることを信じられたら、きっと未来は明るいはず!
三浦しをん、あさのあつこ、近藤史恵、 この人気作家さん3人による NY、東京、パリのシティマラソン…
血の繋がりを描くのは桜庭さんの十八番だとしても、 こんなにスキャンダラスな話なのに静謐な印象を受けるのはまさに桜庭マジック。 静かに破滅に向かう一族の血 は 破滅にすら満足の笑みを湛えているようだった。
う~ん、美しい!!! 背徳の末に産まれた子供の名前は「道徳」。 暗闇の中でありのままの愛をあ…