怪樹の腕 (〈ウィアード・テールズ〉戦前邦訳傑作選)




企画を通した東京創元社さんに感謝、編者に感嘆、そして、翻訳に驚嘆。まさに、名怪作ぞろいの一冊。ウィアードティルズ、新青年、一人で夜読むな等の言葉に少しでも引っかかる人は手元に置いて損はしない。
まずは、この本の企画、「ウィアードテールズ戦前邦訳アンソロジー」という企画、それも約半数が「翻案」作…

本が好き! 2級
書評数:41 件
得票数:138 票
春寒?? 仕事いやましに厳しい(苦笑)
でも、本読む!




企画を通した東京創元社さんに感謝、編者に感嘆、そして、翻訳に驚嘆。まさに、名怪作ぞろいの一冊。ウィアードティルズ、新青年、一人で夜読むな等の言葉に少しでも引っかかる人は手元に置いて損はしない。
まずは、この本の企画、「ウィアードテールズ戦前邦訳アンソロジー」という企画、それも約半数が「翻案」作…

物語で経済の流れを知ろう!自慢にならないが、経済のことはよくわからない。TVや新聞を読んでも今ひとつぴんとこない。かといって、巷にあふれている経済の本を手に取る気にもなれない。そんな私のためのような本
お金の動きが、文字通り「見える」という能力を持つ、圓さん(女性)と株とFXの天才小学生、そして、凄腕…

観ることは、また、読み解くことでもある。絵画のはらむどきどきわくわくをさらに高めてくれる本。
同じ著者の「イメージを読む」と類似した本。こちらの方が取り上げている画家の数が多く、内容的にもより深…

感性だけではもったいない。観る喜びと知る喜び、絵画を読むという新たな楽しみを(わかりやすく)教えてくれる本です。
美術史の集中講義をまとめた本。 この本には4回分、モナリザから始まって ジョルジョーネのテンペスタ…

小説家にあこがれる(少々怪しげな)人々が住む「幸福荘」。そこで巻き起こる怪しい事件。密室、屋根裏の散歩者等々、想像を刺激してくれながら、さらにその上を行く、この発想力。いやはや、いろんな意味ですごい。
蒼林堂おすすめ本の一冊。 幸福荘というアパートの名前からして、ときわ荘のパロディが入っていることが…

良質のミステリー案内。ミステリー専門の古書店とそこに集まるミステリー好きな人々のすてきなミステリー談義を楽しめます。
林四兄弟の一人、林雅賀のデビュー作。彼の仕事は、古書店主にして、ミステリーの書評家(かっては、文部科…

すべての女は痩せすぎである・・なんて刺激的なタイトルでしょう。ウエストサイズと体重の謎。美男はなぜ中身がないといけないのか等々、見過ごしている日常にこそっと穴が開くかもしれない。そんな本です。
姫野さんの本は、楽しい。 それも、適度に突っ込みを入れながら読むともっと楽しい。 確信犯的に描か…

ホームズ物や夏目漱石氏「倫敦塔」他を読んだ人は、その物語の作りの巧みさと原典からのさりげない引用にうなり、未読の人は、そのトリックと愉快な描写を楽しめる。何より、読後、夏目氏の物語を読みたくなります
ギリシャ物や伝記物(マルコやダーウィン、シュリーマンなど一連の歴史上の人物を主人公にした作品群を勝手…

甘い物好きとそうでない人々に贈る愛と厳しさとお菓子の物語。 あぁ、この人は技術、一人の人間が厳しく挑んでいく姿が好きなのだ。そして、もちろん、ケーキもお菓子もチョコレートも大好きなのだろう。
上田さんは、一人の人間が厳しく己を律しながら、一つの技術を追求していくその執念に心惹かれるのではない…

東日流(つがる)外三郡誌の書名に聞き覚えのある方、なんじゃこりゃという方、両方にお勧めです。 オカルト系雑誌に一時期頻繁に載っていた「東日流(つがる)外三郡誌」を追いかけた新聞記者のルポです。
東日流(つがる)外三郡誌の書名に聞き覚えのある方、お勧めです。 なんじゃこりゃという方、これか…

華麗なる文体の使い手、姫野カオルコさんによるホラー&奇妙な味短編集。 何しろ、収録作品ことごとくが意表を突き、しかも、文体が違う。
姫野さんは細部にこだわる。ものや表情、細やかなディテールの積み重ねは時としてくどいほど。 表題…

心疲れた人に贈る本。ねこを愛するすべての人に贈る本。 「火事になったら、一枚のレンブラントより一ぴきのねこを救おう そしてその後で、そのねこを放してやろう」 アルベルト・ジャコメッティ
ふと人生に疲れたときに読み返す本。 愛するもの(ねこだったり人だったり)に振り回され、てんやわ…

<カダス>、<レン>、<ナイトゴーント>、そして<這いよる混沌>これらの言葉に思い当たる人、これらの言葉に特別な情感を掻き立てられる人、そういう人のためにこの本はある。(80年代オカルト雑誌投稿欄風)
「銀の鍵」「銀の鍵の門を超えて」「未知なるカダスを夢に求めて」など一連の夢見人の系譜を元にしつつ、そ…

どぁあ!なんでこの本は2冊目なんだ。1冊目が無性に読みたくなる。 チェットは犬。探偵バーニーの相棒にして、語り手。誘拐事件にまつわる二人のハードボイルドな大活劇が始まる。タイトルに欺されてはいけません
正直に言おう。最近、仕事が厳しく、帰宅は後ろへずれ込みっぱなし。疲れ果て気がつけばレビュー提出の時期…

ハヤカワJA版メガロポリスの虎 平井和正さんの長編デビュー作。 「永遠の終わり」にディックを足して、マスメディアをからませたという感じの物語。TV原作を手がけていた平井さんの経験が生きている。良品。

ロリータに身を包み、自分の趣味を貫く。この世の価値観どこ吹く風、孤独も孤立も恐れない。そんな桃子がバリバリヤンキー(高校デビュー)となぜか友情を育む。強烈な笑いと涙の(実は)青春物語。奇跡的傑作です。

タイトル買い。 ストレートすぎるほどの青春物語。前に向かって歩き出そうする、その一歩手前の逡巡を丁寧に描いています。何より、魚が泳ぐその光景が美しい。 もう少し整理できていればもっと素敵だったかな。

こつこつと集め続けて87巻。よくまぁ、長い年月、つきあってる。最初の頃に載っているパタハミ・・・皆さんどこでどうしているのやら(笑)今回は落語ネタと妖怪ネタだけど基本はミステリー(のパロディ)楽しい。

まっすぐに心に染みる本好きのためのマンガ。一冊一冊を大切に読むこと、本と本との繋がりと広がりを思い出させる。邪悪な読者になってしまった私には少しまぶしすぎるけれど、本を読む、深い楽しみを思い出した。

図書館。本好きが利用するというだけの場所ではないらしい。レファレンスカウンター勤務の青年が本を探すことから図書館の存続に関わる大騒ぎに巻き込まれる、本を探すことから始まるポリティカルフィクション。