体の贈り物
私たちは、この世で生きているつかの間、他者と視線を交わし、言葉を交わし、触れ合って、そうやって最期まで互いの体を通じて「贈り物」を交換することができるのだ。
先日発表されたスマホの新型機は顔で認証する機能が付いているとか。 ただでさえ一日中何度も眺めている…
本が好き! 1級
書評数:227 件
得票数:3459 票
やりたいこと、行きたいところ、観たい映画、読みたい本。
自分の能力を踏まえて改めて考えてみると、一日が36時間ぐらいないと全部をかなえることは難しい。
今年は少しでももどかしい思いを減らせるように諸事整理していきたいと思う年の初め。
そして整理しているつもりが仕事が倍増していることに気づいた年の半ば。
私たちは、この世で生きているつかの間、他者と視線を交わし、言葉を交わし、触れ合って、そうやって最期まで互いの体を通じて「贈り物」を交換することができるのだ。
先日発表されたスマホの新型機は顔で認証する機能が付いているとか。 ただでさえ一日中何度も眺めている…
彼女たちは、それを浪費ではなく「愛」と呼ぶ。
「タガが外れる」という言葉がある。 何かの拍子にリミッターが解除され、欲望や感情が暴走し理性が吹っ…
音楽はかつて、宝石のように希少価値のある貴重なものだった。
最近、音楽は「聴く」というよりもなんだか「消費する」と言ったほうがしっくりくる。 私の子どもの頃は…
さまざまな制約の中で環境に適応しながら生きようとする動物たちのたくましさに、逆に人間たちが知恵やエネルギーを与えてもらっている。生きるものは皆、健気だなあとしみじみ思う。
このところ、興味をひかれるままにインターネットやAIに関する本や記事ばかりを読んでいたせいか、合間に…
数字には魔法があり、それによって喚起されるドラマがある。
数字には魔法があり、それによって喚起されるドラマがある。 たとえば「0(ゼロ)」の起源やその哲学的…
人生に発見を、偶然を、ハプニングを、新しい出会いを!そしてそれらを受け容れ、違う世界に踏み出す勇気ある一歩を。
本書の主人公は、40年以上添い遂げた伴侶のミリアムを亡くし、毎日のルーティンワークに埋没することでな…
この家には、伝えなかった言葉があり、使われなかった拳銃があり、燃やされた手紙があり、家族にさえ言えない秘密がある。
これはフィンランド北東部の小さな村の増築が繰り返された不恰好な家に住む、ある家族の物語。 この家に…
いいよ、いいよ、すくわれちゃいなよ、いますぐに。
なんだかここ数日慌ただしい危機感にあふれたニュースがそこら中で氾濫している。 のんびりとした日々の…
第二次世界大戦の最中、イギリスから一機の飛行機がフランスに向けて飛び立つ。月明かりの下、乗っているのは飛行機乗りのマディとイギリス軍スパイのクイーニー。2人の少女にとってそれは運命の飛行となった。
第二次世界大戦の最中、イギリスから一機の飛行機がフランスに向けて飛び立つ。 月明かりの下、乗ってい…
「そういう文化を創ってしまって、みんなで死を考えることが当たり前というような社会にすれば、それは暗くも何ともなくなるのだと思います。」
本書は、日本赤十字看護大学一年生後期の基礎ゼミ「コミュニケーション論」において、進行がんの治療を専門…
「ねないこ だれだ」。ねないこはわたしだったの。
子どもたちが保育園に通っていた頃、寝る前に必ず一冊は絵本を読む約束をした。 そしてその中には本書の…
20代のフリーターだった葉村晶も40代となり、ついに本書では四十肩に。読者も一緒に年をとる人気シリーズ。できれば最後まで伴走したいと思っているのだが。
本書の主人公、葉村晶(あきら)は、1996年から現在まで、著者の短編、長編作品で活躍しているシリーズ…
人が自分の身体の一部を犠牲にしてでも叶えたい願いとはなんなのだろう。
中編2作が収録されている作品集。 「サイガサマのウィッカーマン」 「ウィッカーマン」とは古代…
最近、仕事の関係でたびたび「貧乏人は努力が足らない、自己管理能力が低い」というもっともらしい言葉を述べる人と出会うので、検証と反論のために読んだ。
最近、仕事の関係でたびたび「貧乏人は努力が足らない、自己管理能力が低い」というもっともらしい言葉を述…
シリーズ第4弾。今回は、個人経営の電器店や手芸店など大手スーパーやネット通販に押され寂れていく一方の小さな商店街を舞台に人が変わらないでいることの難しさと、あえて変わろうとする勇気を描いている。
「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ、第4弾。 第1作目で76歳だった主人公のお草(そう)さんや彼女の周…
10年間、現金強奪事件で懲役刑に服し、それも明日には釈放となる予定だったオーディ。ところが、彼は出所予定の前日、誰にも理由を告げず脱獄…彼はなぜあと1日が待てなかったのか。
10年前、700万ドルの現金強奪事件が発生し、犯人4人のうち2人は射殺、1人は重傷、1人は逃亡、事故…
なぜ人は一つの道しか選ぶことができないんだろう。同じように可能性と愛情を感じる選択肢があったとして、それを両方選ぶことはなぜできないんだろう。
なぜ人は一つの道しか選ぶことができないんだろう。 主人公アイリーシュの生真面目さと人生の一回性につ…
脳梗塞で倒れ、一命はとりとめたもののさまざまな機能障害を発症、その後も後遺症に悩まされつつ厳しいリハビリに耐え、現在もライターとして活躍している筆者が描く病前病中病後のリアル。
脳卒中(脳梗塞や脳出血などを含めて言う)は、がん、心臓病に続く日本における死因の第3位の病気である。…
美術館でテロ事件に遭遇し最愛の母を亡くした少年テオ。謎の老人の指示で彼はある名画をそこから持ち去ってしまう。彼とその名画を巡る数奇な運命…。
注意!「ゴールドフィンチ」1〜4まで全て読了した上での感想となります。 ニューヨークに住む…
失敗や挫折によって役立たずの烙印を押され閑職に追いやられたスパイたちが、人生の大逆転を目指して新たなミッションに挑む!
窓際族という言葉が昭和5〜60年代に流行した。 出世コースから外れたサラリーマンがメイン業務から遠…