東大博士が語る理系という生き方
「東大博士が語る」と付くのは、こういう枕詞がないと企画が通らない悲しさである。本質は大学名に関係なく、研究が面白くて博士になった人達の生き方を紹介する本である。受験生が読めば、大いに励みになると思う。
本書は理系研究者の生き方を紹介したもので、八名の研究者が ◆私が東大博士を志すまで ◆私の研究テ…
本が好き! 3級
書評数:20 件
得票数:25 票
近現代史が大好きです。渡部昇一さん・谷沢永一さんの十万冊レベルの書斎・書庫に憧れています。野球本の書評も多いです。アメブロ「華麗の空」で古書、気になる本、立ち読み本も公開中です。
「東大博士が語る」と付くのは、こういう枕詞がないと企画が通らない悲しさである。本質は大学名に関係なく、研究が面白くて博士になった人達の生き方を紹介する本である。受験生が読めば、大いに励みになると思う。
本書は理系研究者の生き方を紹介したもので、八名の研究者が ◆私が東大博士を志すまで ◆私の研究テ…
外国語を読む訓練をする場合、まず短い文から始めるだろう。仏語の場合は「星の王子さま」が質量ともに最適と手に取る人は多いかもしれない。本書は、そのガイドである。仏語に限らず、英語にも通じる話で面白い。
本書は「星の王子様」の評論でもなく、また邦訳でもない。フランス語の文法を学ぶことで「星の王子様」を読…
カネより友情が大切なロシア人と、友情よりカネが大事な中国人。どちらとうまく付き合えるかといえば、ロシアだ。独裁国家との外交で必要なのは、一にも二にも情報である。日本も諜報活動に一層の金をかけるべき。
本書を読んで、毅然とした外交を前提として、ロシアとならば友好関係が築けるかなと思った。ロシア人は、友…
尖閣問題の解決策は「中国援助ODAのホームページに中国語訳を入れること」。中国人民がこれを読めば、援助の果実は何一つ人民に還元されていないことに気づく。中国を、内側から揺さぶるのである。
シンプルにいって、多くの人が知りたいのは、 「我々日本人には何ができるのか?どう対処したらいいのか…
ドイツ参謀本部の教訓は、「政治家不在の戦争は国を滅ぼす」。真の政治家は、将来の国益を見据え、犠牲の多寡に関係なく勝っている戦争を途中で止める。参謀は勝つために、リーダは止めるために存在するのだ。
まずはじめに、渡部氏は氏独自の着想に基づき、近代ヨーロッパの戦争史を四つの時代に分けてみせる。 第…
川渕さんが出世していたらJリーグは誕生しなかった!?51歳で直面した左遷、そこからプロサッカーリーグの立ち上げが始まる。左遷は会社での終わりではあるが、人生の終わりではない。誰かがどこかで見ている。
川淵氏は51歳で勤めた古河電工で左遷に遭い、そこからJリーグ立ち上げが始まる。 本書ではもちろんJ…
球団代表という立場は、一般人が想像する以上に選手に近い。本書では、監督やコーチがどのように選手を叱るかの事例集であるが、同時に球団代表の仕事も観察できて面白い。
タイトルに「叱られたい」とあるのだが、本書では叱る人ばかり出てくるわけではない。叱るというよりも、「…
試合と試合の間は毎日練習、それがプロの仕事。いまも現役で、多くの人からの尊敬を集めるキングカズこと三浦知良選手の、プロフェッショナルな日常。
日経新聞に五年間連載されたシリーズの書籍化であるが、連載期間中、カズはずっと横浜FCの選手である。ビ…
リーマンショックは金融工学が原因なのか?そもそも「返済能力のない層に住宅ローンを組ませる」ことが間違いだろう。これは金融工学以前の問題であり、粉飾パラメータを代入しても、金融工学は判定できないのだ。
リーマンショックは金融工学が原因なのか? 金融工学の第一線にいた著者が、その疑問に丁寧に答えるのが…
ミステリ作家と見せかけて助教授・森博嗣の「勉強はこんなに楽しいぞ」論。ぜひぜひぜひぜひ、高校生に読んでほしいな。
ミステリ作家森博嗣氏の、助教授時代の学生との対話をまとめたものである。 この本が出たのは社会人にな…
詩的私的ジャック(Jack The Poetical Private)というタイトルから既に好き。犀川&萌絵シリーズで一番のお気に入りです。
まずタイトルが素晴らしい。英名「Jack The Poetical Private」の響き。 切り…
物理の学生が、量子力学の大枠を掴むには最適な本。量子力学の知識がなくても、もっといえば古典力学の段階の知識が深くなくとも、講演録や滞ドイツ日記はとても面白く読める。そして、勉強しようという気になる。
はじめて(笑)(爆)(汗)などの表現を目にしたときは、物凄い衝撃を受けた。 これらの表現は2ちゃん…
合言葉は、"Build one's library"(書斎を構える)。できることなら自宅に図書館をもちたいと夢見る本好きに、オススメの一冊。「本は手元に置くべし」と強く背中を押してくれます。
本書を始めとして、様々な読書論を読んでいるうち、私は確固とした目標を持つようになった。 それは、マ…
本書は「自分探し本」の決定版。自分探しとは即ち「何をすれば私は人生を楽しめるのか?」を知ること。「楽しさは、他者との比較から生まれるものではない。自分の中から湧き出るものだ。」と説く森博嗣の人生論!
本書は個人的には「自分探し本」の決定版じゃないかと思う。 学生の頃、渡部昇一「人間らしさの構造」を…
この本に結論はない。「ズバリ○○だ!」という言い切りもない。曖昧ゆえに深みがある、それが大局観。とはいえ、まず第一は基礎体力。徹底した基本があってこそ、大局を見渡せるのである。
白黒つけないのが大局観、結論を急がないのが大局観、といったところか。 正直な話、「大局観とはズ…
いまの世の中、「ネットの情報はタダ」である。電子書籍は、この空気の中で商売しなければならない。しかも、本を置くだけで3割支払う。残り7割で、企画・執筆・編集・校正そして営業するのである。
結論を先に言う。 「いまの電子書籍で儲かるのは、Kindleやアップルストアといった売り場提供者だ…
「悪には悪の、理由がある。」そういうストーリーが好きな人にオススメです。「トリックがすごくてワクワクしたら、最後の動機がショボくてガックリ」なんてミステリがありますが、本書は大丈夫です。
主人公より悪役が引き立つ物語は面白い― 「天使と悪魔」は、神父が主役といって過言ではない。この「神…
これは「挫折」の本である。大学の部活動で三年間ケガばかり、フツーは「何も残らなかった青春」だろう。しかし、彼は四年生で主将となり、中竹組として全国選手権を湧かせた。その理由は「挑戦」にあった。
本書「挫折と挑戦」は、文字通り「挫折」の話である。 まずはじめに、いま現在の評価軸からすれば、…
「リーダになれなくても、リーダとして行動せよ。」属人化して組織が硬直しないよう、チーム力を高めよう。誰か一人の出現を待つのではなく、チーム全員の意識を高める方向へシフトせよ。
中竹竜二氏(以下、中竹監督と呼ぶ)は、2009年まで早稲田大学ラグビー部の監督だった。 ラグビーに…
今時点から仮定を積み上げて将来を描くのではなく、将来の成功時点から、「それが成功した理由は何か?」を考える。そのプロセスで、非現実的な仮定が少なければ少ないほど、確実性があるという判断ができる。
中竹竜二氏のリーダ論である。 中竹さんの組織論は、実際のビジネスの現場でとても役に立つ。 リ…