人物略画式




現代から見ても斬新なタッチの人物たちを描いたのは、江戸中期の絵師、鍬形蕙斎(くわがたけいさい)。『人物略画式』は蕙斎が得意とした、簡単な線でさまざまなものの特徴をとらえる絵画の入門書シリーズの1作。
各ページに描かれる、極限まで描線を簡略化した人物たち。達磨や鍾馗(しょうき)、李白など、中国の故事に…
投票(3)コメント(1)2011-06-02

本が好き! 3級
書評数:3 件
得票数:7 票
美術館で働いています。専門は江戸の絵画。主に美術関係の書籍で興味があるものについてレビューしていきます。




現代から見ても斬新なタッチの人物たちを描いたのは、江戸中期の絵師、鍬形蕙斎(くわがたけいさい)。『人物略画式』は蕙斎が得意とした、簡単な線でさまざまなものの特徴をとらえる絵画の入門書シリーズの1作。
各ページに描かれる、極限まで描線を簡略化した人物たち。達磨や鍾馗(しょうき)、李白など、中国の故事に…




芸艸堂による豆本シリーズの1冊。本書『一筆画譜』は北斎により文政6年(1823)に出版された絵手本。明治時代に芸艸堂によって再版された同書を、和綴じの豆本シリーズの1冊として現代に復刻したもの。
芸艸堂による豆本シリーズの1冊。「冨嶽三十六景」シリーズで世界的に有名な浮世絵師・北斎(1760~1…





江戸絵画の大きな流れである琳派の絵師、尾形光琳。『光琳略画』は、光琳の描いた図をまとめた明治時代の豆本を原寸大で復刻したもの。多彩なジャンルの絵が簡潔な描線で巧みに、時にかわいらしく描かれた1冊です。
ページをめくるとまず目に飛び込んでくるのが七福神の一人、寿老人の図。右手に杖を持ち、しゃがみこんだ寿…