ファミリーツリー
山、海、命、愛の物語。信州穂高でひいばあさんの菊さんが営む恋路旅館で暮らす僕と、1つ年上で毎年夏休みに来る遠縁のリリー。美しい風景、愛すべき犬の「海」、僕の切ない成長。命って、受け継がれるんだよなぁ。
本が好き! 4級
書評数:9 件
得票数:6 票
Yasuです。伊坂幸太郎さん、東野圭吾さん、宮部みゆきさん、畠中恵さん、海堂尊さん等々、国内ミステリを中心に読んできましたが、もっと幅を広げたいと思っています。通勤時間が読書時間なので、読書速度はちょぼちょぼですが、よろしくお願い致しますm(_ _)m。東日本大震災で被害を受けた方々の、一日も早い復興を心よりお祈りいたします。
山、海、命、愛の物語。信州穂高でひいばあさんの菊さんが営む恋路旅館で暮らす僕と、1つ年上で毎年夏休みに来る遠縁のリリー。美しい風景、愛すべき犬の「海」、僕の切ない成長。命って、受け継がれるんだよなぁ。
不思議な読後感。これは…?野球を通じて「王」となるべく生まれた山田王求(おうく)。生誕時から王であることを宿命づけられ、成長過程で体験する事象全てを糧としていく。そこにあるのは「選ばれし者の孤独」か?
<創作者の家>の管理人である僕とブラフマンのひと夏の物語。まるで淡いパステル画の連作のように、淡々と、でも何かを抱えながら、夏が過ぎる。表現は詩的で美しく、読者の想像を掻き立てる。碑文彫刻師が切ない。
世の中の出来事には、因果関係がある。出来事の本当の原因は?本当は誰が悪い?ラプラスの悪魔なら答えてくれるかもしれないが、現実は答えてくれない。「猿」は何を語ってくれるのか。現実と虚構が入り混じる。
往来する手紙によって真実と想いが明らかにされていく3つの物語。自分が知っている事が必ずしも真実とは限らない。手紙を通じて掛け違えていたボタンが同じ位置に戻されていく。電話でもメールでもなく手紙がいい。
おっさんと侮るなかれ、青春はいつまでも続く!軽いなノリで読み始めたが実は各話ともけっこうヘビーなテーマが根底に。そこを痛快に解決してくれるのが、キヨ・シゲ・ノリ。青春は年齢で決まるもんじゃないんだよ!
実在した囲碁棋士・算術家の渋川春海が、約800年使われた「宣明暦」を自らが計算した「貞享暦」で改暦に挑む物語。一気に駆け抜けた!台詞回しが現代風で気になる所もあるが、それを上回る物語の面白さでした^^
読後、爽快感と温もりで胸が一杯に。鬼の松平率いる会計検査院チーム3名VSたまたま順番で回ってきた「大阪国総理大臣」真田率いる大阪国200万人。目に見えずともしっかり繋がっている“絆”。大阪行きたーい!
「魔王」から数十年後が舞台だが荒唐無稽とは思えない。大量の情報が流れてくる現代社会において、何を基準に我々は行動すればよいのか。事実は要約され情報となる。大事な事が削られていないか。今だから考えたい。