経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか




  

現代人の誰もが「常識」「当たり前」だと思っていることが、 実は本当に最近、構築されたイデオロギーであることを知り、 新しい生き方、人間社会のあり方を考えざるを得ない 危機感に気づかされる一冊。
経済発展を目指すことことが現実的であり、 それ以外は理想論にすぎないという考え方にこそ、 本書で…
					本が好き! 2級
					書評数:27 件
					得票数:188 票
					
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現代人の誰もが「常識」「当たり前」だと思っていることが、 実は本当に最近、構築されたイデオロギーであることを知り、 新しい生き方、人間社会のあり方を考えざるを得ない 危機感に気づかされる一冊。
経済発展を目指すことことが現実的であり、 それ以外は理想論にすぎないという考え方にこそ、 本書で…

テレビなどでも事件について解説している姿を見たことある人は多いはず。2万体を検死した法医学の権威・上野正彦医師が、検死体だけではなく、事件を取り巻く社会や、自らの妻への思いなどを赤裸々に語っている。
監察医が検死や解剖を行うのは、 事件や事故に限らず、 死因がわからない死体。 子を思う親の…

2000年12月31日、東京都世田谷区で発生した一家4人殺害事件の遺族である著者が、大きな喪失を受け止め、これからを生きていこうとする決意を感じる一冊。
もう13年がたってしまった世田谷一家殺人事件。 さまざまな憶測や情報が流れてはいるものの、 …
  

警察を振り切って自宅マンションから逃走から逮捕されるまでの2年7カ月について、拘置所の中で本人が書いたもの。「懺悔」でも「謝罪」でもなく、ただ淡々と。同じ人間として、理解しがたい人格がそこにいる。
映画が公開されたことを知り、 あわせてこの手記について知ることとなった。 そして読み始めてしまっ…




  

日本でのグリーフ(悲嘆)ケアの第一人者である著者が、東日本大震災後に、その経験を元に表した本著。心ならずも悲嘆に苦しむ誰かを傷つけないため、多くの人に読んで欲しい一冊。
JR西日本の列車事故や、東日本大震災などで 少しずつ必要性が認識されてきている グリーフケア …



  

インドネシア滞在中に、独立戦争にも参加しジャワに長く暮らした元日本兵の方が亡くなった、というニュースに触れたことがあった。そういう方たちの築いた歴史の上に自分も滞在しているのだと強く感じたものだった。
インドネシアにかかわる日本人の一人として、 独立戦争を戦った日本人がいたことはもちろん知っていた。…




  

発達障害であることがわかったとき、親がどう支援すべきか。社会人になってからのことを視野に「いかに育てるか」をこれだけ論じた本は初めて。ぜひ、発達障害のある人、その家族に読んで欲しい一冊。
まずは、学齢期の学校選びについて、 一般学級と特別学級、それぞれのメリット/デメリットを 明確に…

20年以上にわたり、グリーフケアに携わってきた著者の、数多い経験に基づく貴重な「悲しみとの向き合い方」そして「乗り越え方」が、優しい言葉と暖かい心でつづられている。
これまで何人もの家族や友人、知人を見送ってきたが、 悲しみを上手に乗り越えてきたつもりでいた。 …




  

自閉症の息子を持った著者が、研究者を目指していたという著者自身の探究心と、周囲の理解者・支援者に支えられながら、著者の息子にとってよりよい子育てに取り組んだ記録。
ジャカルタから帰国したとき、 日本がなんとなく変わったような印象を持ち、 その原因はなんだろうか…



  

軍事力を含む国力、金正恩の政治力などを総合的にとらえ、北朝鮮の今後について見極めた一冊。幅広い情報に基づいた分析は非常に説得力があり、「そのとき」日本がいかに対応すべきか、の検討の必要性を実感した。
金日成に始まる北朝鮮。 2代目の金正日が死去した跡を継いだ 金正恩の若さに、 「北朝鮮はどうなっ…


  

一見普通なのに、いや、一見普通だからこそ、 周りに理解されにくくつらい日々を過ごす若者たちの姿を 教育の現場から描く一冊。
一見普通なんだけど、 簡単な計算ができなかったり、ちょっと変わったりしている。 だから理解されに…


  

児童精神科医である著者が、発達障害で困っている人々に対する理解を深めて欲しい、発達障害を正しく知ってほしいという思いから書いた一冊。正しく知ることで、よりよく付き合っていける、と実感できる。
発達障害という概念や言葉自体がまだ新しく、 発達障害があっても、 幼いころから適切な診断と対処を…



  

「早期に発見し、前向きに対応することが重要な発達障害。それを抱える子どもたちのニーズに合った教育的支援、各症状への対応法、社会によるカウンセリングを理解するための決定版!」という帯に偽りなし!
ここ数年、とても強い関心を持って 関連書籍を読み漁っている「発達障害」 1カ月ほど前に友人の…


  

「人間の心ほど複雑なものはない」 だからこそ悩みや懐疑、コンプレックスや欲望への苦悩などが起こる。 誰もが抱く青年期の悩みや不安を精神医学の立場から解明しつつ、 明日への指針を与える一冊。
何しろ、昭和41年の発行だけあり、 これだけ「うつ病」や「適応傷害」など多くの心の病気が 一般的…

ユングの偉大さを語る本は多いが、 本書はユングが隠し続けてきた部分も明らかにすることで 「人間らしい」ユングを描いている、とも感じられ、 ユング自身の本当の姿を少し知ることができる1冊といえる。
本書では、ユングの研究者としての功績よりも、 ユング自身の人間としての姿がより多く描かれており、 …


  

鶴見良行さんといえば、いわずと知れた著名な文化人類学者。特にアジアはくまなく歩いており、本書もその知識・経験に基づく一冊といえる。
鶴見良行。 もちろん名前は知っていたが、 私自身の学生時代の専攻は宗教学、、、 ということ…



  

阪神淡路大震災での経験を元に書かれた一冊。この本が出版されたあとで東日本大震災が発生しており、この内容が役に立った、という読者もいるかもしれない。地震列島日本で、「いざ」ではなく「いつも」役に立つ本。
阪神淡路大震災。 その発生より数年前まで、4年間大阪に住んでいたが、 記憶の限り、1度も地震…




  

読者を決して不快にしない、「上から目線」ではないエッセイを書き続ける群ようこさん。この本も、彼女自身の素直な、正直な目線で、彼女自身が感じたことを取り繕うことなく書いていて、実に気持ちの良い内容。
群ようこさんの作品には、エッセイも小説もある。 どちらも好きでほぼすべての作品を読んでいるが、 …



  

足利家、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった歴々と比べると、おそらく全国的にはあまり知られていない武将・毛利元就だが、西日本を広く押さえた名将。地味ではあるが、その知将の生涯を知ることができる一冊。
山口市で生まれ育った私にとっては、大内氏と並び、 非常に身近な存在だった毛利氏。 特に中学生…



  

宗教学の世界で大きな存在感を持つ著者が、自らの「死」と向き合い、「いかに締めくくるか」をまとめている。山折哲雄が書くからこそ、の意義ある内容。
昨今、「婚活」という言葉の拡大に引きずられるように 新しい「活動」が次々と命名されている。 …