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cheechoff

cheechoff さん

本が好き! 1級
書評数:100 件
得票数:470 票

こんにちは、chee-choffもとい、せんだです。

読書が趣味→生活→生活+仕事、とどんどん高じています。
書評のスタイルにとらわれず、「読めば読みたくなる文章」を心がけて文章を載せています。

多種多様、あるいは謎のテーマで三冊本のセットを組んで販売するネット古書店をやっています。
興味がありましたら一度HPにお越し下さい。

本業は現在「ブリコラジール」という屋号で個人事業をやっています。

書評 (100)

未来を失った社会―文明と人間のたどる道

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未来を失った社会―文明と人間のたどる道

絶望の舌鋒を振るう社会学者とのことですが、楽観はもちろんないが悲観とも違う。ラジオの天気予報のように淡々と世界の崩壊(エントロピーの極致)について語る調子は、昨今流行のローファイ音楽のようでさえある。

ブログからの転載です。 本書に刺激されて書いた記事は三つありますが、 その中でいちばん書評に近い…

投票(7コメント(0)2021-03-11

自己言及性について

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自己言及性について

人が作り上げたものだが、複雑化によって「独自の言語」で語らねば理解できなくなったもの。システムは恐らくそのようなものの一つです。そしてルーマンはその「独自の言語」を難なく操れる稀有な存在に思われます。

この文章は『ジーンとともに』(加藤幸子)との関連でブログに書いたものの一部です。 全文はリンクをご…

投票(7コメント(0)2020-12-20

僕は、そして僕たちはどう生きるか (岩波現代文庫)

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僕は、そして僕たちはどう生きるか (岩波現代文庫)

「それ」を敢えて引き受けるために必要なもの。それこそが言葉であり、場当たり的でもなく、人付き合いの潤滑剤でもなく、他人を操るための功利的な論理でもない、他ならぬ自分自身を説得し、覚醒させるような言葉。

以下にはこの本を読んで考えたことが長々と書いてありますが、 僕自身が書きながら最後で気付いたように…

投票(9コメント(2)2020-05-17

アフターダーク

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アフターダーク

この小説の終わり方はとても好きで、「物語が完結して現実に引き戻される」というのではなく、物語が終わり、本を手元に置き、立ち上がって、水を飲んだり食器を洗ったりする…という流れの間に、滞りがないのです。

ブログの過去記事からの転載です。 いつも見境なく書く文章がときどき書評らしきものになるんですが、 …

投票(10コメント(0)2020-05-16

血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null? (講談社タイガ)

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血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null? (講談社タイガ)

情報技術の発達、増殖を続ける無尽蔵のウェブリンク、クラウドコンピューティングによる身の丈を遥かに超えたデータベースの参照可能性、これはある視点をとれば「評価の坩堝」の巨大化でもあります。

ここしばらく書評の投稿が途切れていました。 ブログの最近の記事から、書評とは決して言えませんが、載…

投票(5コメント(0)2019-06-16

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

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人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

思考という孤独な営みが日常的に不要な、システムの整った他責的な現代社会。森氏が抽象的思考を構えなく、呼吸するように展開する姿勢に触れて、人は思考する生き物だという当たり前の感覚を取り戻すことができる。

「人は思考することでその対象と関係をもつ」という抽象的なテーマを考えていた時に本書を引用した文章を書…

投票(10コメント(0)2018-08-22

コンヴィヴィアリティのための道具

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コンヴィヴィアリティのための道具

本書に書かれた政治的構想が、読み手の自発性を刺激する。意外にも政治を身近に感じることができる一冊として推薦できるかもしれない。あるいは、政治は身近な問題意識からしか生まれないことを示唆する一冊として。

行き過ぎた産業主義を政治的に抑制するために。 「社会主義」という言葉が本書中にあります。 (…

投票(8コメント(0)2018-03-25

渡辺京二傑作選① 日本近世の起源

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渡辺京二傑作選① 日本近世の起源

「歴史叙述とは、(…)人間の一切のいとなみの内部に共感をもって浸透することである。」僕はこの歴史(叙述)の定義に感動しました。歴史が他ならぬ自分(読み手自身)と関係を持つのは、この点においてなのです。

本書を読んだのは2年と少し前で、当時ブログに書いたものを以下に部分転載します。 書評というよりは読…

投票(7コメント(0)2018-02-17

草の上の朝食

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草の上の朝食

自然な生活の中での、自然な会話。毎日が穏やかなピクニックのような、「ハレ」と「ケ」が優しく混ざり合った日常。初めもなく終わりもなく、ただ流れだけがある個性的な人々の共同生活が「場の幸福」を形づくる。

保坂小説の王道的な一作。 感想を言えば「いいなぁ」の一言で終わってしまうので、やはり考えてしまう。…

投票(11コメント(0)2013-12-14

橋本治という行き方 WHAT WAY TO GO!

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橋本治という行き方 WHAT WAY TO GO!

橋本氏の行き方がそのまま社会批評で「社会がオレに含まれてんだよ」と言わんばかりの自信に生半可な心構えでは近づけない。が、一度「入って」しまえばあら不思議、誰もが考えずにはいられなくなる超絶思想書。

相変わらず書評率低いです(20%くらい?)。 「橋本治とは"歩く作法"ではないか?」というお話。 …

投票(4コメント(0)2013-08-28
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