愛その他の悪霊について




 
  

奇をてらっただけのタイトルだとは、決して思わないで欲しい。
まず、訳が分からない。『愛その他の悪霊について』。愛と悪霊の物語?なんだろうか。読了後、その意味はと…
					本が好き! 2級
					書評数:28 件
					得票数:103 票
					
ノンフィクション(特に生物・歴史・数学系)が好きです。小説も読みます。最近は小説よりかも…
本によって書評の文体をだいぶ変えてます。語りたい本とか、ぜひ薦めたい本とか、そんなところから察してくれると嬉しいです。




 
  

奇をてらっただけのタイトルだとは、決して思わないで欲しい。
まず、訳が分からない。『愛その他の悪霊について』。愛と悪霊の物語?なんだろうか。読了後、その意味はと…


 
  

人間にはどの程度空間を把握する能力がついているのか?空間認知について知りたい方は必見です。
本書は、簡潔に言えば「空間認知について」の本です。 そして、それ以上でもそれ以下でもないと個人的に…




 
  

ヘスレとノーラ、両者の態度が、文字通り哲学の世界を切り拓いていく。哲学とどのように向き合ってゆくのか、その方法を示唆してくれているように思えてならない。
全体の内容としては、哲学者であるヘスレが、知り合いである少女ノーラとともに文通を繰り返し、そこで哲学…
 
  

 
  

舞台設定のオリジナリティと、発生した事件の意外性。この二つを以て、このミステリ作品は傑作と評されているに違いない。
いったい何が推理小説の格式を決定するのか。次々と出てくる奇抜なトリックの質の高さだろうか。それとも事…




 
  

内容は、秀逸なタイトルを裏切りませんでした。作者の『奇想』に酔いしれる一作。
『最新の献本』一覧でこのタイトルを目にしたとき、思わず笑みを浮かべてしまいました。だって、「始末する…



 
  

味わい深い。その一言に尽きる。太宰治、晩年の総決算。
表題作『ヴィヨンの妻』を始めとする、8つの短編を収録しているこの本は、太宰治の晩年の総決算とも言える…

 
  

最高傑作と謳われていますが、少し首を傾げたくなります。
皆さんご存知、東野圭吾のミステリ。 東野圭吾や湊かなえをはじめとする、過度に大衆受けしている小説(…



 
  

易しすぎず難しすぎず。内容の押さえ方も言及する内容の範囲も、ちょうど良かった。何か1つの本をとっかかりに勉強していこう、と思っているビギナーにおすすめ。
読んで字の如く、統計学について学ぶための本。 数学書と聞くと、どうしても「ムズカシイ」というイ…
 
   
  

イギリスの伝統的な冒険小説は確かに刮目すべきものを持っているのかもしれないが、残念なことに自分にはそれが何なのか分からなかった。
献本を申し込み、この本を読み始めたのはもう1年以上前だ。この『祖国なき男』という本は『追われる男』と…




 
  

太宰治の、青春小説。それが想像できない方は、ぜひ読んでみてほしい。
表題作『パンドラの匣』と、『正義と微笑』を収録。 『女生徒』にしろこの作品にしろ、太宰治が鋭い…


 
  

噂に聞きしスミソニアン。博物館特有のあの整合性はどこから来るのか。スミソニアン博物館とはいったい何なのか。15年前の書籍からでも、アメリカらしい自由の精神が伝わってくる。
スミソニアン博物館。僕が一度入ってみたいと常々思っている場所だ。著者は自社に、計器の展示を中心とする…



 
  

「情報社会が何かを大きく変えていくであろう。」それは誰しも一度は考えた事がある『夢』だ。東浩紀は、実装への道を示してくれている。
この本では250ページにわたって筆者が『夢』を語っている。この本の全てをここに書いていては日が暮れて…



 
  

今までは知る由も無かった、東ヨーロッパの美。僕にとっては全く未知の世界だった。
僕は美術に疎い人間だと思う。また、EU加盟諸国の正確な位置は勿論のこと、国名を諳んじる事もできないく…




 
  

ほぼ100年前の作家、作品なのに、色褪せないのはなぜだろう?それは、彼の作品がいつの時代でも通用するテーマで書かれているからだ。
初訳・新訳である。そして傑作ぞろいである。 宝箱を掘り当てた感覚にそっくりだ。 O・ヘンリー…




 
  

ついに明かされる謎の数々。ついに繋がる5つの話。先に上巻と私の上巻の書評を読んでからお読みください。
上巻のラストは少なからず、僕を下巻に運ばせる契機となった。 僕が読み損ねたせいもあるかもしれな…




 
  

彼の著作に慣れていないと、目が点になるだろう。しかし彼がこの作品で作家的地位を確立したというのもうなずける。
この作品では、5つの話が同時に進んでいく。この上巻では、それら5つは互いに全く関係の無い、バラバラな…




 
  

ストーリーを楽しむだけでも十分面白い。しかし、これを警告と捉えたらその瞬間、今生きているこの社会、人々の振る舞い、自分の意識が変わっていることにも気付くはずだ。
虐殺器官を読み終わり、書評を書こうにも指が動かなかった経験がある。だからこの本が、前作である虐殺器官…

ふーん。といった感想を持ってしまうのは、ジェネレーション・ギャップだろうか。ともかく、これが冒険小説の鑑らしい。
だいぶ前に、The Thirty-Nine Stepsという洋書を読んだ。(http://www.a…




 
  

すごい、とただ思う。この日本を底から支えるのは資本でも政府でもない、知的生産の姿勢そのものなのである。
「知的生産の技術研究会」なんて団体があることなど、この本を読まなければ一生知らなかったかもしれない。…




 
  

「戦争を学ぶ」とはどういうことか、今一度考えてみて欲しい。その学びから「年表」を破り去った時、戦争は初めて「再現」される。
もし、あなたが第二次世界大戦について―つまりこの戦争の概要や、際立った事件など―知りたいと思えば、ウ…