東京島

ねちっとしていてザラッと心にこびりつくような読後感。自分が女だからよく分かる。いざとなったら女は強い。自分が望む結果のための最善の手を素早く冷徹に判断して取捨選択できるもの。覚悟して読むべし!

本が好き! 3級
書評数:18 件
得票数:29 票
お風呂の時間は、読書の時間!
アンテナにひっかかった本は、ジャンルを問わず何でも読みます。基本的に、図書館等で借りて読んでみて、気に入ったら購入するタイプ。

ねちっとしていてザラッと心にこびりつくような読後感。自分が女だからよく分かる。いざとなったら女は強い。自分が望む結果のための最善の手を素早く冷徹に判断して取捨選択できるもの。覚悟して読むべし!




児童文学書とは思えないほど話の構造が凝ってて絵も素敵♪年老いた王と表情豊かな動物たち、情景にあふれ、色彩感覚にあふれた穏やかなファンタジー

村上龍の短編小説の中から、料理と官能に関するものだけをPickupして1冊にした短編集。すぅっと意識を通りぬけていって、ちょっとした余韻だけが残るような文章。夢のような話の数々。私は嫌いじゃない。

前半がとても面白かった!続きが気になって中盤まで一気に読み進めてしまった。しかし、終わり方が呆気なさすぎる。最初は楽しめる主人公の毒舌っぷりにも、後半になってくるとだんだん飽きてくる感じ。

平たく言うと、これは素っ頓狂な話である。娯楽として軽い気持ちで読むには面白い。何が面白いって発想が面白い。これは、クライマーが盆栽を盗むというクライムミステリー(?)なのである。驚愕の設定である。

手品を魅せられているような感覚に陥る誘拐事件の話。序盤はまどろっこしかったが、中盤以降は意外性の連続で一気に読んでしまった。現実的には無理のある展開で、腑に落ちないモヤモヤ感も残るが、目から鱗の一冊。




七夕の織姫の別名の七姫をモチーフにした七つの物語。面白かった。不思議な読後感に包まれた。清々しい気持ちにはなれないけれど、どの話にも愛おしさを感じる。どの物語にも和歌が絡められていて、これがまた良い。





猫好き、特に猫を飼っている者には堪らない一冊!! のびのびとしなやかに動く猫の体躯、豊かな猫の表情、翻弄される飼い主の姿、それでも猫と一緒に暮らすささやかな楽しみに溢れた日々を描いたエッセイ漫画です。




湯屋を取り巻く一癖も二癖もある人々の生と性。 「それなら善人はいけませんよ。ほどほどの悪人がいちばん」 「善人ほど、この世で厄介なもんはありうませんョ」 おれんは聡い。湯屋話だけに風呂で読むのがこれまた一興

読んだ直後は、よくできてる本だなぁと感心はしたけど、それ以上の感想はなかった。なのに、後から怖さがじわじわとやってきて、まとわりついて離れない。今でもときどきふっと思い出してしまって、やたら怖い。



彼の小説は面白いかマンネリのどちらかが多いけど、これは良かった!「陽気なギャングが・・・」に似てるって声もあるけど、私はむしろコチラのほうがウイットに富んでいて好き。『神よりも紙を。そして髪も』とかw




先の読めないストーリー展開、非現実が巧妙に織り交ぜられた現実の舞台設定、個性的な登場人物たち、最後まで飽きずに読めた。上と下、光と闇、関心と無関心といった対照的な物事・観念をうまく表現している作品。



サクッと読めて面白かった。ストーリーはどこかで聞いたような・・・を組み合わせた感じ。だけど、文章が良かった。テンポ良く、すっと入ってくるから、一気にどんどん読める。寝不足に注意!



妄想と欲望と快楽とプライドと絶望と虚無感がテンポよく読み手の中を通り抜けていく。通り抜けていき、何も残らない。でも、それでいいのだ。すべては妄想の中のこと。 彼の本を読んだのは初めてだが、よくできた短編集だと思う。好き嫌いが分かれる一冊。





「機能解剖からエクササイズまで一目でわかる」というサブタイトルは伊達じゃない!専門用語による説明が少なく、全面カラーの大きなイラストで、どこにどんな骨格筋があるのかイメージしやすい!暇なときに眺めるのも結構面白いです。
関節を痛め、整形外科でリハビリ指導を受けていた時期に購入。 リハビリで「~あたりの~という筋肉を鍛…



笑った。内容は軽い、娯楽作品だ。でも、ところどころ「これは!!」って思わせる描写があって、笑いが吹き出した。清清しい読後感が得られる一冊。




個性的な登場人物たちがドタバタ劇を繰り広げるスペースオペラ。 世界観やストーリーの展開は面白いけど、言葉遊び的な文章の面白さはあまりない。 なぜか表紙が宮崎駿のイラスト?! ファンタジーやSFが好きという方におすすめ。
個性的な登場人物たちがドタバタ劇を繰り広げるスペースオペラ。 宮崎駿の表紙絵につられ、思わず購入し…





題名が暗い?! 表紙の絵が怖い?! テーマが重い?! でも、まったく暗くない!! まったく難しくない!! ぜひ多くの子供、そして大人に読んでもらいたいファンタジー。死んでしまった大好きなルウ(猫)を探すため、直樹(主人公)は死者の国へ・・・
表紙の絵と題名からやたら暗く怖い印象を受け、 思わず手に取るのを躊躇してしまうかもしれませんが、 …