恋文の技術
京都の大学から地方の実験所に飛ばされた大学院生の面白おかしい半年間の生活と交友を、彼が書いた手紙のみでつづった小説。最後の章の、片思いの相手への手紙は恋文というよりは手紙文化への賛歌のように感じた。
京都の大学から地方の実験所に飛ばされた大学院生の面白おかしい半年間の生活と交友を、彼が書いた手紙のみ…
本が好き! 2級
書評数:44 件
得票数:114 票
やっぱり本が好き
京都の大学から地方の実験所に飛ばされた大学院生の面白おかしい半年間の生活と交友を、彼が書いた手紙のみでつづった小説。最後の章の、片思いの相手への手紙は恋文というよりは手紙文化への賛歌のように感じた。
京都の大学から地方の実験所に飛ばされた大学院生の面白おかしい半年間の生活と交友を、彼が書いた手紙のみ…
残念ながら期待外れ。採点システムに沿った勝てるプログラムを作ってきたものが勝ったという論調。これでは読者の疑問に答えていない。
本書によれば、バンクーバ五輪女子フィギュアの浅田の結果は、採点システムに沿った勝てるプログラムではな…
「今、付き合っている人いる?」と聞くのは傷つくリスクを回避するためだそうである。30年以上前には「好きだ」という表明から入り、したがって傷つくリスクが大変高かったとのことである。大変頭の痛い話である。
ご存じ内田先生の新刊。先生は神戸女学院大を今年(2011年)定年退職されたそうな。今回のお題は「呪い…
春秋戦国時代を切り抜けて、宇宙と人生の真理である「道」を説いた老子の難解な思想をバカボンのパパの超訳で読むという趣向
以前より人生相談などで目にし大人物だと感じ入り本を何冊も読んだドリアン助川さんの、今度は老子に関する…
高齢化社会に対して、心の充足を実現するための長寿を生きる文化の形成が重要であることを整然と論述している。
高齢化社会という問題を単に社会の構造の問題としてみなすだけではなく、ヒトが既に他の生物種とは違った生…
読み進めるうち、昔のいい大人というのは良いものだと思い出した。男というものはこの昭和世代の大人くらいでちょうど良い具合なのではないか。
古い本だが伊集院静の「大人の流儀」つながりで急に読みたくなった。 文庫なのだが、文字の大きさと…
十数年前からまずいなと思っていたことを眼前に突き付けられたようでもあり、かと言ってこれからこの年で何を目的に漢字の練習をするものなのかと諦めの気持ちも浮かぶそんな読後であった。
パソコンのおかげで漢字の記憶を機械に任せるようになり、実際に漢字を書こうとすると忘却が起こることを「…
ウイスキーメーカの新聞広告とは異なり、大人はこうあるべきだと大人未満の人に成長を促す指南本ではなく、大人を随分生きてきた人たちに対してこんな風でいいんだよと背中を押すような本だと思った。
伊集院静というと、亡き有名女優のだんなだったということと、成人の日や4月1日のウイスキーメーカの新…
隠れた脳は、推論や論理的思考とは別の仕方で世界観や判断を与えている。この作用は意識下で行われるため、論理も必要としていないし疑問も生じない。無意識が脳に何らかのバイアスをかけているという話である。
無意識が脳に何らかのバイアスをかけているという話である。 隠れた脳は、推論や論理的思考とは別の仕方…
世界一という栄光は確かに素晴らしかったが、日本女子サッカー自体は、これからいくらでも発展していかなければならない。ジャーナリストによる書籍だったがゆえにそのようなことを考えさせられた。
扉の写真が宮間であることがうれしい。FIFA女子ワールドカップで優勝した後の出版なので、澤選手礼賛…
これを読むとすぐに部屋を片付け始め、何十個のごみ袋が出てくるそうだが、そういうアクションを喚起できる本というのはパワーがあってすごいと思う。
家の中を片づける方法を熱く語る本。 キーポイントは(1)モノを一つひとつ手にとりときめくモノだけ残…
ご存じお茶大の哲学の名誉教授にして、ユーモア巧みな著書の多い土屋先生の書き下ろし作。どうすれば不幸から逃れられるかという主題で書いてある。
ご存じお茶大の哲学の名誉教授にして、ユーモア巧みな著書の多い土屋先生の書き下ろし作。今回はご自身も…
Qちゃんが初めから最後まで書いているという本ではない。しかし、ところどころQちゃんのコメントがあったり、エリアごとにウェアの違うQちゃんの写真があったりするところが嬉しい。
TBSのスポーツ番組から生まれたジョギングコースのガイド本である。皇居や砧公園(世田谷区)など12…
江戸城は現在皇居になっていますが、江戸城は無血開城された後どこかで取り壊されたんでしょうか?そんなことも知らなかったので読んでみました。
江戸城は無血開城したのに今なぜここに城が残っていないのだろうか。いつか城が落ちたのか?ずっとひそか…
現在の日本の若者が消費に消極的であるという性向に関して真面目に論考した本である。各種統計を引いて学術的に論を進めようとしているところは端々に見ることができて、そこは好感が持てるが、理由を世代に求めるロジックが私にはどうも腑に落ちない。
現在の日本の若者が消費に消極的であるという性向に関して真面目に論考した本である。各種統計を引いて学…
ドキュメンタリを作る側から見るとこれだけの苦悩があるのかと思った。事例の多さは特筆に価する。それだけでも価値はあるかも知れない。ただ、ときどき非論理的な展開があり、それが本の説得力を失わせている。
江國の書く世界はとても優しく人を包み込む。静岡に住む母親が無限遠の定点におり、一方、間宮兄弟が対極の無限遠の定点におり、この話の一つ一つのエピソードがその間で振幅しているかのような印象である
200ページ超の本だが、80ページくらいでいやになった。なぜだろう。 言っていることはまともではあるが、いちいち厳しすぎる。しかも主観に基づきその判断が不公平な気がする。
孤島の国際会議という場所の設定はかなり成功しているように思える。アンドルーが汎に惚れてしまうところはしかし理解不能であった。
難しい話を分かりやすく説明するということはとても貴重な仕事だ。この本はそれに成功している。これ1冊を出せただけでもこの人の科学ジャーナリストとしての人生は成功だろう。うらやましい。