マキァヴェリ―誤解された人と思想



思想が時代を映すことの格好の例。
本書は、マキァヴェリの生きた時代のフィレンツェ、イタリア、フランス、スペインなどの歴史状況を丹念に…

本が好き! 2級
書評数:55 件
得票数:162 票
純文学、哲学、政治、法律、アートなどを読んでいきます。



思想が時代を映すことの格好の例。
本書は、マキァヴェリの生きた時代のフィレンツェ、イタリア、フランス、スペインなどの歴史状況を丹念に…




徹底的な近代批判が面白い。
バタイユは、近代が生み出した、人間の基本的な活動であるところの知・言語・労働・神について異議申し立…





世界が身体により分けられ、身体も世界により分けられる。
世界は身体との関係で意味を持ち、身体の在り方に従って分節化される。と同時に、身体もまた世界との関係…




法哲学の入門としても使える。
リバタリアニズムとは、個人の財産権、経済的・精神的・政治的自由を最大限尊重する立場である。リバタリ…





倫理学の基本が身につく。
本書は、倫理学における対立を、功利主義と直観主義との対立という観点から詳述している。功利主義とは、…

人間についての哲学をめざす
本書は、様々な哲学者の思想を縦横無尽に利用しながら、著者自身の意見を論争的に導き出して、「人間学」…

複製技術時代の芸術の在り方。
複製技術は、芸術作品の一回限りであるという歴史性(アウラ)を消滅させた。芸術には礼拝的価値と展示的…

ウェブについて好意的な立場から。
本書は、ウェブ社会が到来したことによって、テクノロジーの進歩や個人の学習・表現・仕事がいかに容易に…

歴史の物語論を丁寧に展開。
本書は、歴史を物語りとしてとらえ、その上、科学と文学と哲学の境界を緩やかなものとしている。本書の基…

近代経済学への批判はずっと前に行われていた。
本書はラスキンの経済思想が、19世紀において主流の経済思想とは離れていたものの、いかに現代を先取り…

税制についてコンパクトにまとまっている。
日本の税制がどうなっているのか、どういう問題と課題をはらんでいるのかをコンパクトにまとめてある。所…

国際関係史が充実している
国際関係論の理論についてはそれほど詳しく書かれていない。国際関係が政治経済的接触であるのと同様に、…

世界史入門にはもってこい
世界の主要な歴史的事実を、網羅的に拾い上げている感じ。それぞれの民族や国家の特色を簡潔に言い表した…

社会科学の基本的な考え方
社会科学は社会を対象とする経験科学であるが、その対象である法や経済・政治などは相互に密接にかかわっ…

系譜学の発想、権力の思考
フーコーは、現在我々の立っている視点、我々にとっての真理、それが決して自明なものではなく、歴史的に…

無限の他者との関わり合い
レヴィナスの思想に頻出する枠組みは、「遅延」という枠組みである。主体は「私の存在」に遅れているし、…




苦役に従事することで開き直っている
この小説の主人公である貫多は、中卒であり、社会的なステータスをもたず、また友人も恋人もなく、人間関…





感情が論理や倫理に浸透している少年
この小説の主人公ホールデンは、とにかく物事を決めつける。こいつはいつでもこうだ。こういうものはどれ…





歴史の根底にある個人の体験
三人称の歴史、あるいは公的な歴史、素材としての歴史、そういうものは、あらゆる歴史体験の根本にあるよ…





小説を観念化することによるメタフィクション
この小説がメタフィクションであるのは、何も、小説の中にその小説自体への言及があるからではない。その…