かくれさと苦界行

「吉原御免状」の続編だそうです!以前は、ちょっと書き過ぎの感があって、ちょっとくどい様な気がしましたが、こちらは、かなりすっきると主人公の動向を詳細な心理描写と共に素晴らしく面白い・・・もう隆慶一郎氏の虜です。

本が好き! 4級
書評数:9 件
得票数:5 票
生涯一コンサルタントを誓って、早25年以上が経過しました・・・未だに試行錯誤の毎日です。最近、歴史・時代小説がマイブームですが、冒険小説やスパイ小説も以前はマイブーム。

「吉原御免状」の続編だそうです!以前は、ちょっと書き過ぎの感があって、ちょっとくどい様な気がしましたが、こちらは、かなりすっきると主人公の動向を詳細な心理描写と共に素晴らしく面白い・・・もう隆慶一郎氏の虜です。




「未完」というだけあって、ちょっと最後は、ちょっと残念な気もしますが、そこは仕方がありません・・・ただ、こんな生き方ができればいいな、と思わせる男の生き様が描かれています。小気味いい文章は健在です。




隆慶一郎氏の書籍は、これが2冊目!物語のテンポがいいのは流石としか言いようがありませんが、「男像」の本質が表現されていると個人的に感じる本書は、まるで小気味良い短編集のように展開されます。

隆慶一郎の次は、山田風太郎へ行き着く・・・とどこかで読んだのですが、この本は、私にとってはNGでした。両足、両腕のない忍者・・・とちょっとありえない登場人物は、私にはなじみませんでした。

色里、吉原が舞台と言うことで、ちょっと内容に不安がありましたが、なんとなんと!一気に読了しました。宮本武蔵に育てられた青年剣士、松永誠一郎が武蔵の遺言で吉原へ行く場面からどんどん物語が進行していく。時代伝奇小説がこんなに面白いとは!



徹底した調査に基づく小説、と聞きつけて読み始めました・・・流石に詳細の背景が記述されているのですが、私のような歴史小説よりも時代小説を好む方にとっては、ちょっとくどいかもしれません。また、会話も少なく部分も少なく退屈かもしれません。





龍馬周辺を取り巻くいろいろな歴史上の謎解きをお龍の視点から明らかにしていく・・・そんな展開です。作者は、新聞記者から調査会社勤務といった経歴を持ち、徹底した取材や調査を通して、新しい視点での竜馬像を描いてくれる龍馬ファン必読の一冊!?




野球観の違い・・・野球に純粋なのか、勝負に純粋なのか・・・その違いによって戦い方も違ってくるけど、どちらが正しい、どちらが誤りといった単純な回答を導かないところは、かなり興味深い。




坂本竜馬と土方歳三が「相棒」になるという時代小説。この夢のような物語が、「本当はアリかも・・・」と思わせるような内容で、とっても楽しめました。特に、司馬氏の「竜馬がゆく」、「燃えよ剣」を読了後に読んだので、更に良かった。