柳井正は、冷徹な経営者という印象であった。このインタビューを元に編集された本を読んだ 後の印象でも同じである。 柳井正ほど、企業の過去の成功体験を否定する経営者はいないのではないか。「j自己否定」という言葉をビジネス書の中で読んだのは初めてである。 成功体験に溺れないこと、つまり、過去の「失敗」を冷静に分析して、企業の経営に生かす。これが、「iイノベーション」とでも言うのであろうか。 本書は、著者と柳井正との10年間に亘る交際のもと、100j時間のインタビューを元に編集された本である。インタビュー形式にてとても読みやすく、スラスラと読む事ができる。