センセイの書斎---イラストルポ「本」のある仕事場 (河出文庫)
本好きならばだれでも、自分以外の本好きの人がどんな本を読んでいるのかが気になる。まして本と自分だけの空間である「書斎」を持つことは本好きの憧れである(と私は思っている)。
そういうわけで書名から思わず手にとったのが本書。 てっきり私はいろんな先生方の自分のお楽しみ用…
本が好き! 3級
書評数:10 件
得票数:15 票
はじめまして。ぐーたらうりぼうです。
読むのは主に小説で、ジャンルは問いませんが、時代小説や成長小説が多いです。
本好きならばだれでも、自分以外の本好きの人がどんな本を読んでいるのかが気になる。まして本と自分だけの空間である「書斎」を持つことは本好きの憧れである(と私は思っている)。
そういうわけで書名から思わず手にとったのが本書。 てっきり私はいろんな先生方の自分のお楽しみ用…
ドラマ化もされた「しゃばけ」シリーズの第7弾。毎年文庫化されるたびに読んできたので、もう5年ぐらいはこのシリーズとお付き合いしていることになる。
人ならぬ血を受けつぎ、あやかしたちが見える病弱な若だんなと、人のふりをして若だんなを守る2人(?)の…
ニューヨーク在住の著者によるニューヨークの人々との何気ない日常を切り取ったシリーズ第3弾。これまで同様世界一人間くさい大都市といえるかもしれないニューヨークとそこに暮らす人々が生き生きと描かれている。
暴力や危険がはびこるいかにも大都市ならではの一面も持ちながら、見ず知らずのその場に居合わせた人と会話…
国家規模の「権力」によって首相暗殺の犯人に仕立て上げられた平凡な男の逃走劇、というまるで映画のようにスケールの大きなエンターテイメントを小説で見事にやってみせたのがこの作品。
逃げる男の緊迫感あふれる現在と、おだやかに時が流れていた大学時代の記憶を行ったりきたりしながら語られ…
まさに今の時期を舞台にした不思議な物語である。 いわずと知れた名作少年映画の原作である表題作のことではなく、一緒に収められているもう1つの短編、「マンハッタン奇譚クラブ」のことである。
そこ以外ではけして見つからない蔵書があったり、成り立ちも執事も建物も何もかもが謎に満ちた会員制の不思…
イタリアといえば思い浮かべる都市は? ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ヴェネチアがまず挙がるだろう。私の場合その後に続くのは、ナポリ、トリノ・・・。 ボローニャ。聞けば「あぁ」となるが、なかなかこの都市の名は出て来ない。
ボローニャと聞いて思い浮かぶのはミートソースのスパゲッティで、これはボローニャで誕生したので正しくは…
いつも何気なく乗っている電車は、実は見知らぬ人々がほんの一瞬交錯する場所だ。そこでは乗客のいろんなドラマの一端が繰り広げられている。そう考えると、電車に乗るのがなんと楽しくなることだろう。
すでに映画化が決定している本書は、関西にある片道15分ほどのローカルな路線、阪急今津線を舞台にした連…
人は誰しも人生の中で、自分にとっては大きな一歩を踏み出す時がある。そしてそれは十分に語るに足るストーリーである。 森絵都の直木賞受賞作『風に舞い上がるビニールシート』は、人が一歩を踏み出すその瞬間を巧みに描いている。
人は誰しも人生の中で、自分にとっては大きな一歩を踏み出す時がある。そしてそれは十分に語るに足るストー…
読み終わって時間が経ったあとに、ふと思い出し、また読みたくなる。瀬尾まいこの『幸福な食卓』は、そんな作品の一つだ。
『幸福な食卓』の家族は、家族の絆はうらやましいほどとっても深いのに、母さんは家を出ており、父さんは父…
パリに暮らす、10人の本物の”パリの住人”たる日本人を紹介した本である。登場人物たちは、みな日本で言えば型にははまっていない人たちだ。しかしみんな自分のしたいことをしている。楽しく暮らしている。
パリに暮らす10人の日本人を紹介した本である。 パリは多くの日本人にとって憧れの街だ。何しろ地球の…