ペルセウス座流星群 (ファインダーズ古書店より)



ファインダーズ古書店で始まり、ファインダーズ古書店で終わる短篇集。それぞれの物語に登場する異なる世界を想像しながら是非一篇一篇をじっくり読んでほしい一冊。 ただし、幸せな気分に浸りたいときには要注意。
暗い、と思った。そして、妖しいとも。 パソコンモニターに映った表紙。その印象は、実物を手にし改めて見…
本が好き! 3級
書評数:11 件
得票数:59 票
Oct.04.2010:start
積読状態(相変わらず着々増加中)の本を読む合間に、『きらきらひかる』『白い薔薇の淵まで』や『太陽の塔』をよく読みかえしています。
バッグのなか、浴室そば、ベッドのそば……いろんなところに読みかけの本がある有様で、「併読しすぎ」と訝られますが、とても幸せ。



ファインダーズ古書店で始まり、ファインダーズ古書店で終わる短篇集。それぞれの物語に登場する異なる世界を想像しながら是非一篇一篇をじっくり読んでほしい一冊。 ただし、幸せな気分に浸りたいときには要注意。
暗い、と思った。そして、妖しいとも。 パソコンモニターに映った表紙。その印象は、実物を手にし改めて見…





突然の空席が浮かび上がらせる、決して目をそむけてはならない真実
Harry Potterを初めて読んだときのあの衝撃を、忘れはしない。 なんど魔法の世界に誘われた…




作る幸せ。食べる幸せ。だれかと「おいしい」って言う幸せ。何気ない食事がほんとうは、あたしたちの身体を、心を、幸せで満たしてくれる。
食は、記憶だ。 食は、想いだ。 食は、願いだ。 たとえば誰かと一緒に食べた料理。 た…



甘くもあり、苦くもある。それが、恋。お菓子の甘さが口のなかに広がるとき、あなたの胸に広がっていくのは――
切り取られた恋の一場面を読みながら思うのは、苦しい、ということだった。 短編9作が収録…





譲治とナオミ。なんなんだ、このふたり。というか、なんなんだ、譲治。ねえ、馬鹿じゃないの――そう言ってやりたいと思うのに。
なんだってこんなに馬鹿なんだろう。 主人公譲治に対して、心の底から呆れた声でそう言ってやりたく…




完全犯罪を企てた石神。好きな人を、大切な人を守るために。そんな彼の姿をみて涙がでた。あなたの目には、彼が、どんなふうに映るだろう。
思わず、泣いてしまった。 どうしてなのかと問われてもわからなくて、答えることができなかった。 …




この物語は是非、時間がたっぷりあるときに読みふけり、どっぷりと推理の世界にはまってほしい。
あなたにとって、推理小説を読んで味わえる醍醐味って、どんなものだろうか。 そういうことだったのか!…


個性的なリズム、言い回しで紡がれる物語。主人公の恋愛との向き合い方も、ある意味、個性的、と言えるんじゃないか。
すっごい美人だけど性格ブス。 すっごいブスだけど性格美人。 結婚するならどっちがいい? よ…





もしかしたら自分のなかで、すぐそばで、狂気は息を潜ませているのかもしれない。
『エロトマニア』/『クレーマー』/『カリギュラ』/『デジャヴュ』 『ゴールデンアップル』/『ホット…




夏美と成生の関係は、なんて形容すればいいんだろう。本来ならふさわしいはずの不倫という言葉が、今ここでは、かちりとはまってくれない。
たとえば街に出て周りを見渡してみれば、いわゆる不倫カップルって結構いるんだろうなと思う。 学生で未…





さすが江戸川乱歩"傑作選"。 初めて江戸川乱歩作品を読む人にもうってつけ。
江戸川乱歩という名前は知っていても彼の作品を読んだことはない、そんな人は意外に多いだろうと思う。 …